地獄の様な人生。

月城 雫

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第1子龍太。

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龍太は何もかもがする事が早かった。
産まれて5日目で自分で横向きになって寝てた。
あたしがびっくりして上向きに寝かし直すと、あたしが見てない時にまた横向きになって寝ていた。
その時は、まだ病院に居たのに、寝方を自分で決めて寝ている様にあたしには見えた。
1歳半で歩いてたし、2歳の頃には宇宙語じゃなく普通に話もしていた。

あたしの小さい時と大違いでハラハラしたが、でも初めてお母さんと呼ばれた時の事もすごく覚えていて、その日は遠足でバスで行ったんだけど、着いてすぐ公園の入口であたしの服の裾を握って、「お母さん。」と言ってくれた。
あたしは、泣きそうになりながら振り向いて「ん?」と普通を装った。
心の中では嬉しすぎてその後龍太が何か言っていたかは忘れちゃったけど、「お母さん。」と呼ばれた時の事は今でも覚えている。
それからは一緒にいる時は、龍太は大人しくあたし以外の大人と話さなかった。
話てもあいさつ程度。
心配になって園の先生に聞いたら「園では元気で友達とも仲良くしてますよ。」と言ってくれたので少し安心した。

普通の子はワンパクだと思うんだけど、龍太は何もかもが早くて、大人しかった。
3才になると、あたしの身体の事も理解してるみたいに買い物に一緒に行くと、買い物袋持とうとしてくれたり、あたしの手伝いをよくしてくれた。
1度、ティッシュのボックスを持たしたら喜んで持ってくれたが、スーパーから家まで15分かかってその間、3才の龍太には重く、背もティッシュのボックスと同じだったので手をあげていたけど段々下がって来て一番下のボックスは家につく頃には、ボロボロになっていたが、あたしも祖母も「龍、ありがとう。」と言って持ち上げた時、ボックスの底を見た龍太は大泣きしていた。
一生懸命運んでくれたのにボロボロになってて多分自分のせいだと龍太なりに思ったんだと思う。
あたしは、「龍、大丈夫ちゃんと使えるき気にしない。」と言いながら龍太を抱きしめた。

あたしと龍太のルールは2つ。

ルール1 帰ってきたらハグしてほっぺにキス。
ルール2御飯食べる時は笑顔で楽しい話をして食べる事。

お風呂は龍太が11歳になった時にあたしから頼んで1人で入ってもらうようにした理由は龍太の身体が子供から大人になりかけてあたしが一緒に入る事自体恥ずかしくなったから。
だが、いきなりだったためか、龍太が完璧に1人で入れるようになるまで、3ヶ月ほどかかった。
というのも一緒に住んだ事が無いからなのだが、こんなに1人になるのが嫌だとは思わなかった。
あたしがお風呂場の戸の前に居ないと泡だらけで出てきたり、頭濡らすだけで出てきた事もあるほどだった。
だから、あたしは、龍太がお風呂に入っている時には、戸の前に待ち構えて居なきゃいけなかった。
でも、楽しかった。
龍太が大きくなるにつれてちょっと淋しくなっていった。

小さい時は毎回してた1のルールだったが、龍太が思春期になり、反抗期になってあたしとの距離を置いていた時はしなかったが、反抗期が終わった頃にハグしたら「やっぱり落ち着くね。」と龍太に言ってもらえて嬉しかった。

今は県外で働いていて、連絡もしてもらえなくなったけど、その話はまた後の話でするね。
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