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text9 鏡映し
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PM22:00 東京、永田町を走る道路
静かな夜の道路を一台のワゴン車が走っている。窓ガラスにはスモークが張られており作業着姿の男性がハンドルを握りどこかへと向かう最中のようだ
そして、その車の中
「・・・ヤタガラスに依頼は出した。後は噂の天使喰らいの実力に賭けるしかないね。」
後部座席の真ん中に座り静かにノートパソコンを閉じればスーツ姿の若い男性。
ーーーー 大和独立党の党首。霧島直真は小さくため息をつき腕時計を見た
「・・・すんまへん代表。本当でしたら代表のような御方をこんな車に乗せる訳には行きませんのに・・」
その隣、大柄な体系にミディアムヘアー。そして顔や腕などに傷跡をつけた極道風の男が申し訳なさそうに呟くが、霧島はその様子に笑みを浮かべた
「いやいや、僕の身を案じてのカムフラージュでしょ?・・クロくんにはいつも助けられてるんだからそんな顔しないでよ。」
「代表・・・・」
「それに・・〝東雲先生の夢〟が実現すれば、クロくん達デウスロイドやマキナロイド・・そして我々人間にとっての本当の平和な世界が訪れる・・そのためなら車の乗り心地くらい我慢するさ」
「・・・・ほんま、代表には頭が上がりまへんわ・・」
霧島の言葉にクロと呼ばれたデウスロイドは小さく笑みをこぼすと進行方向へ目を向けた
「・・・さて、新宿御苑までもう少しですさかい・・代表。」
「あぁ・・そうだね」
クロの言葉に霧島はジャケットのポケットからスマホを取り出し待ち受け画面に目を向ける。
そこにはかつての自分と幼い少女、そして恩師である東雲龍樹と彼にとって大切なデウスロイドの笑顔の写真。
「・・・・待っててね。要ちゃん・・朔くん。」
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
同時刻。 東京 六本木のホテル前
夜の喧騒とネオンの輝きの中、三組の影が大きなビルの目の前に立っている。一人は黒のレザーコートにサングラス。猟犬のようにアイスブルーの瞳を細めたツヴァイ。そして黒手袋の嵌められた両手には鈍く光る二丁の拳銃。
H&K=USPMatc、そしてColtM1911
「・・・そんな〝玩具〟より拳のほうが速ぇだろうが」
ソレを鼻で笑えば軍用ジャケットに迷彩柄の泥除けパンツ姿のアルファがゴキリと拳を鳴らす。
「なんなら今ここで試してみるか?〝アルファ坊や〟?・・・・〝風穴でも開ければ〟もう少し理性的になるかもしれねぇぜ?」
カチャリとおどけたような口調でアルファのこめかみに銃口を突き付けるがその瞳には明らかな殺意が籠っている。しかしアルファはソレに臆することなく唸るように低くつぶやいた
「・・・・・その綺麗な面今すぐ〝スクラップ〟にしてもかまわねぇんだぞ。〝女王サマ〟」
「・・・・・あァ?」
「だー!!入口で喧嘩するんじゃない!!」
今にも一色即発しそうなツヴァイとアルファを慌てて止めれば美琴は深くため息をついてまた前を向き着物の衿と羽織ったレザーのジャケットのファスナーを上げ、そのまま正面玄関に足を踏み入れる
「ーーーーーー 殺意向けるならコイツらに向けな。」
そう呟き、正面玄関で待ち構えていた黒服の集団を睨みつける。勿論彼らは人間などではない。
光る虹彩、時折耳に響く機械音。なにより中には腕にガトリングを装着した個体や両腕にレーザーブレードを搭載した者も居る。
ーー プロメテウス社が先に送り込んでいたデウスロイドの戦闘部隊
『目標補足、ANGELEATER並びにデウスロイド、ツヴァイ、並びにアルファと認識。』
その声を合図にプロメテウスの精鋭チームが銃口を、武器を構えて襲い掛かってくる。しかし
それよりも早く美琴の前にアルファが躍り出ると右手に構えたコンバットナイフを手に前衛のマシンガンを構えた機体の喉元に刃を突き立て首事一気に引きちぎってみせた。バチン!!と言う電源弾ける音と共に引きちぎられたコードと敵の首が宙を舞う。
「・・・舐めてんのかテメェら」
ギロリと殺意が籠った瞳が敵を捕らえそのままもう一体の腕を掴みそのまま逆方向に引きちぎると相手の頭部を掴み床に叩きつけた
『なっ!?』
「海市蜃楼から何て報告を受けてた?・・使えない失敗作?〝穴すら悦ばせられない玩具以下〟?・・・・・っは、それなら好都合だ。」
驚く精鋭部隊にアルファは獣のような笑みを浮かべると指揮役を任されていた機体の頭部に向けて思い膝蹴りを食らわせた
「・・・・・思う存分、てめぇらをぶちのめせる。」
まるで檻から放たれた獣のようにアルファは次々にプロメテウス社の精鋭部隊を破壊していった。
鍛えあがられた肉体から繰り出される軍隊格闘、対象を破壊する事に特化したその腕前に美琴は美しささえ感じた
「・・・・ちッ」
しかしその様子がツヴァイ的には面白くなかったらしく、H&K=USPMatc、そしてColtM1911を構えワザとアルファに当たるか当たらないギリギリの距離に居る敵の頭部を打ち抜いた
「っ!?・・・・・テメェ‼」
「あァ、悪いな坊や・・・・・〝つい〟手元が狂っちまった」
煙草を咥えてわざとらしく笑うツヴァイにアルファが殴りかかろうとするが美琴が慌てて間に入る
「だ、だから!ストップ!!・・・・・はぁ・・とりあえず待ち構えていたプロメテウスの刺客はこれで全員倒したね」
やれやれと溜息を尽き美琴はそのまま二人を連れて奥にあるエレベーターに乗り込み最上階を目指した
「・・・で?なんでこのビルの最上階に保護対象が居るってわかったんだ。」
静かに最上階へ上がっていくエレベーターの中でツヴァイが美琴に尋ねると、美琴はスマホをちらつかせ笑みを浮かべる
「ヤタガラスから聞いててね・・・なんでもこの新六本木タワー、東雲龍樹氏が孫が産まれた際に建てた場所らしくてね・・・あの戦争さえ無ければ、このタワー全部が音楽関係の施設が入るはずだったんだって」
「孫想いの爺さんだったんだな」
アルファの言葉に美琴が笑顔で頷く。そしてエレベーターが最上階につきゆっくりとドアが開かれた
「このドアの向こうかな?」
そうつぶやきながら美琴が事前にヤタガラスから聞いていたパスワードを打ち込み、オートロックが解除される。それを確認して美琴が中に足を踏み入れた瞬間だった
ーーー ヒュッ!!
「!?」
こちら側に放たれた小型の投げナイフをアルファが寸での所で蹴り落とし前に出る。ソレを見ながらツヴァイは美琴を抱き寄せ眼前に視線を向ける。
「ーーー 停止しろ。」
そこに居たのは20代後半くらいの男だった。その右手には軍事用のナイフが握られておりこちらが一歩踏み出せば攻撃を仕掛けてくるだろうと言わんばかりに静かな殺気を構えている。鋭く冷たい彼の視線とは裏腹に彼の顔や衣服には傷が見られた
そして
彼が腕に抱きかかえている美琴と歳の離れた少女が一人、パーカーのフードを深く被り左腕に包帯を巻いたまま、目をつむり静かに眠っているように見えた
「"Hey there, handsome—mind putting that dangerous thing down before someone gets hurt? Preferably me."」
目の前に立ち細身のナイフを構えて少女をかばうデウスロイドにツヴァイが少しふざけた口調で言葉を返す
「…東雲要、そして朔だよな?言っておくが俺たちは敵じゃあねぇ。・・・ヤタガラスからの指示でここに来た」
「!?・・ヤタ、ガラス・・龍樹の言っていた・・・」
ツヴァイの言葉に朔は一瞬目を丸くするがすぐにまた目つきを鋭くし美琴たちを睨みつける。その様子にツヴァイは静かにため息をつくと朔に尋ねた
「信用できないのはよぉーくわかってる。・・・だがな」
「!」
「・・・死なせたくねぇんだろ?そのマスターを」
ツヴァイの言葉に朔は自分の腕の中で目を閉じたままの要に視線を移す。
「・・ここに来るまでに金目当ての奴らに追われてたんだろう?」
「っ・・・・・・」
「・・信用なんざしなくても良い。だが、〝そのマスターの傷は必ず治す〟・・どうだ」
冷静に語り掛けるツヴァイの言葉に朔は唇を噛みしめて俯くと弱弱しくつぶやいた
「・・・・・お願い、します。」
「ッは、任しとけ。」
静かな夜の道路を一台のワゴン車が走っている。窓ガラスにはスモークが張られており作業着姿の男性がハンドルを握りどこかへと向かう最中のようだ
そして、その車の中
「・・・ヤタガラスに依頼は出した。後は噂の天使喰らいの実力に賭けるしかないね。」
後部座席の真ん中に座り静かにノートパソコンを閉じればスーツ姿の若い男性。
ーーーー 大和独立党の党首。霧島直真は小さくため息をつき腕時計を見た
「・・・すんまへん代表。本当でしたら代表のような御方をこんな車に乗せる訳には行きませんのに・・」
その隣、大柄な体系にミディアムヘアー。そして顔や腕などに傷跡をつけた極道風の男が申し訳なさそうに呟くが、霧島はその様子に笑みを浮かべた
「いやいや、僕の身を案じてのカムフラージュでしょ?・・クロくんにはいつも助けられてるんだからそんな顔しないでよ。」
「代表・・・・」
「それに・・〝東雲先生の夢〟が実現すれば、クロくん達デウスロイドやマキナロイド・・そして我々人間にとっての本当の平和な世界が訪れる・・そのためなら車の乗り心地くらい我慢するさ」
「・・・・ほんま、代表には頭が上がりまへんわ・・」
霧島の言葉にクロと呼ばれたデウスロイドは小さく笑みをこぼすと進行方向へ目を向けた
「・・・さて、新宿御苑までもう少しですさかい・・代表。」
「あぁ・・そうだね」
クロの言葉に霧島はジャケットのポケットからスマホを取り出し待ち受け画面に目を向ける。
そこにはかつての自分と幼い少女、そして恩師である東雲龍樹と彼にとって大切なデウスロイドの笑顔の写真。
「・・・・待っててね。要ちゃん・・朔くん。」
・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
同時刻。 東京 六本木のホテル前
夜の喧騒とネオンの輝きの中、三組の影が大きなビルの目の前に立っている。一人は黒のレザーコートにサングラス。猟犬のようにアイスブルーの瞳を細めたツヴァイ。そして黒手袋の嵌められた両手には鈍く光る二丁の拳銃。
H&K=USPMatc、そしてColtM1911
「・・・そんな〝玩具〟より拳のほうが速ぇだろうが」
ソレを鼻で笑えば軍用ジャケットに迷彩柄の泥除けパンツ姿のアルファがゴキリと拳を鳴らす。
「なんなら今ここで試してみるか?〝アルファ坊や〟?・・・・〝風穴でも開ければ〟もう少し理性的になるかもしれねぇぜ?」
カチャリとおどけたような口調でアルファのこめかみに銃口を突き付けるがその瞳には明らかな殺意が籠っている。しかしアルファはソレに臆することなく唸るように低くつぶやいた
「・・・・・その綺麗な面今すぐ〝スクラップ〟にしてもかまわねぇんだぞ。〝女王サマ〟」
「・・・・・あァ?」
「だー!!入口で喧嘩するんじゃない!!」
今にも一色即発しそうなツヴァイとアルファを慌てて止めれば美琴は深くため息をついてまた前を向き着物の衿と羽織ったレザーのジャケットのファスナーを上げ、そのまま正面玄関に足を踏み入れる
「ーーーーーー 殺意向けるならコイツらに向けな。」
そう呟き、正面玄関で待ち構えていた黒服の集団を睨みつける。勿論彼らは人間などではない。
光る虹彩、時折耳に響く機械音。なにより中には腕にガトリングを装着した個体や両腕にレーザーブレードを搭載した者も居る。
ーー プロメテウス社が先に送り込んでいたデウスロイドの戦闘部隊
『目標補足、ANGELEATER並びにデウスロイド、ツヴァイ、並びにアルファと認識。』
その声を合図にプロメテウスの精鋭チームが銃口を、武器を構えて襲い掛かってくる。しかし
それよりも早く美琴の前にアルファが躍り出ると右手に構えたコンバットナイフを手に前衛のマシンガンを構えた機体の喉元に刃を突き立て首事一気に引きちぎってみせた。バチン!!と言う電源弾ける音と共に引きちぎられたコードと敵の首が宙を舞う。
「・・・舐めてんのかテメェら」
ギロリと殺意が籠った瞳が敵を捕らえそのままもう一体の腕を掴みそのまま逆方向に引きちぎると相手の頭部を掴み床に叩きつけた
『なっ!?』
「海市蜃楼から何て報告を受けてた?・・使えない失敗作?〝穴すら悦ばせられない玩具以下〟?・・・・・っは、それなら好都合だ。」
驚く精鋭部隊にアルファは獣のような笑みを浮かべると指揮役を任されていた機体の頭部に向けて思い膝蹴りを食らわせた
「・・・・・思う存分、てめぇらをぶちのめせる。」
まるで檻から放たれた獣のようにアルファは次々にプロメテウス社の精鋭部隊を破壊していった。
鍛えあがられた肉体から繰り出される軍隊格闘、対象を破壊する事に特化したその腕前に美琴は美しささえ感じた
「・・・・ちッ」
しかしその様子がツヴァイ的には面白くなかったらしく、H&K=USPMatc、そしてColtM1911を構えワザとアルファに当たるか当たらないギリギリの距離に居る敵の頭部を打ち抜いた
「っ!?・・・・・テメェ‼」
「あァ、悪いな坊や・・・・・〝つい〟手元が狂っちまった」
煙草を咥えてわざとらしく笑うツヴァイにアルファが殴りかかろうとするが美琴が慌てて間に入る
「だ、だから!ストップ!!・・・・・はぁ・・とりあえず待ち構えていたプロメテウスの刺客はこれで全員倒したね」
やれやれと溜息を尽き美琴はそのまま二人を連れて奥にあるエレベーターに乗り込み最上階を目指した
「・・・で?なんでこのビルの最上階に保護対象が居るってわかったんだ。」
静かに最上階へ上がっていくエレベーターの中でツヴァイが美琴に尋ねると、美琴はスマホをちらつかせ笑みを浮かべる
「ヤタガラスから聞いててね・・・なんでもこの新六本木タワー、東雲龍樹氏が孫が産まれた際に建てた場所らしくてね・・・あの戦争さえ無ければ、このタワー全部が音楽関係の施設が入るはずだったんだって」
「孫想いの爺さんだったんだな」
アルファの言葉に美琴が笑顔で頷く。そしてエレベーターが最上階につきゆっくりとドアが開かれた
「このドアの向こうかな?」
そうつぶやきながら美琴が事前にヤタガラスから聞いていたパスワードを打ち込み、オートロックが解除される。それを確認して美琴が中に足を踏み入れた瞬間だった
ーーー ヒュッ!!
「!?」
こちら側に放たれた小型の投げナイフをアルファが寸での所で蹴り落とし前に出る。ソレを見ながらツヴァイは美琴を抱き寄せ眼前に視線を向ける。
「ーーー 停止しろ。」
そこに居たのは20代後半くらいの男だった。その右手には軍事用のナイフが握られておりこちらが一歩踏み出せば攻撃を仕掛けてくるだろうと言わんばかりに静かな殺気を構えている。鋭く冷たい彼の視線とは裏腹に彼の顔や衣服には傷が見られた
そして
彼が腕に抱きかかえている美琴と歳の離れた少女が一人、パーカーのフードを深く被り左腕に包帯を巻いたまま、目をつむり静かに眠っているように見えた
「"Hey there, handsome—mind putting that dangerous thing down before someone gets hurt? Preferably me."」
目の前に立ち細身のナイフを構えて少女をかばうデウスロイドにツヴァイが少しふざけた口調で言葉を返す
「…東雲要、そして朔だよな?言っておくが俺たちは敵じゃあねぇ。・・・ヤタガラスからの指示でここに来た」
「!?・・ヤタ、ガラス・・龍樹の言っていた・・・」
ツヴァイの言葉に朔は一瞬目を丸くするがすぐにまた目つきを鋭くし美琴たちを睨みつける。その様子にツヴァイは静かにため息をつくと朔に尋ねた
「信用できないのはよぉーくわかってる。・・・だがな」
「!」
「・・・死なせたくねぇんだろ?そのマスターを」
ツヴァイの言葉に朔は自分の腕の中で目を閉じたままの要に視線を移す。
「・・ここに来るまでに金目当ての奴らに追われてたんだろう?」
「っ・・・・・・」
「・・信用なんざしなくても良い。だが、〝そのマスターの傷は必ず治す〟・・どうだ」
冷静に語り掛けるツヴァイの言葉に朔は唇を噛みしめて俯くと弱弱しくつぶやいた
「・・・・・お願い、します。」
「ッは、任しとけ。」
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