ANGELEATER

平藤夜虎

文字の大きさ
14 / 33

text14 襲撃

しおりを挟む
翌日、ヤタガラス新宿支部アジト内。

「・・・ご迷惑おかけしてしまい、すみませんでした」

オーナーの応急処置などが功を奏したらしく、目を覚ました要は朔の傍に寄り添い美琴たちに頭を下げた。

「改めて・・・東雲龍樹さんのお孫さんの、要ちゃんであってるかな」

「・・・はい」

美琴の言葉に要は静かにそう答えるが、その瞳はまだ警戒心で揺れている。

「・・・警戒するのは確かにわかるよ。けど、私たちは龍樹氏のお孫さんである君と朔を霧島代表の元にまで送り届ける大切な役目があるんだ。そこは信用してもらいたいな」

「!・・・直さんが?」

「あ、やっぱり知り合い?」

「・・・祖父が亡くなるまで、よく勉強などを教えてもらってましたので・・」

美琴の言葉に要はそう言葉を返して朔の腕を少し強く掴む。中々警戒心を解いてくれない様子にさてどうしたものかと頭を悩ませているとオーナーがどこかに出かける支度をしながら美琴に声をかけてきた

「ーーー 出番だぞ。天使喰らい《エンジェルイーター》」

「出番?」

「偵察ポッドが複数人の武装部隊と〝デウスロイド二体〟が新宿ゲートに侵入したのを捉えた。」

オーナーの言葉に緊張感が走る。朔が要の体を抱き寄せ目つきを鋭くさせた。

「幸いな事にウチのアジトはまだバレちゃいねぇ。・・・ゲート半径3メートルから先に踏み入らせるな。」

「了解。で?・・・デウスロイドが二体居るってことは?どこ?」

「ーーー  〝プロメテウス社〟だ。」

オーナーの口から出た言葉に、皆の顔つきがさらに鋭くなる。その中でも美琴と共にひときわ強い殺気を放つ存在が一人。

「ーーー ツヴァイ」

「・・・・・」

口に咥えられた煙草の煙が狼煙のように天井に消えていく。ツヴァイはホルスターの愛銃に弾を込めるとオーナーに尋ねた

「・・・・なァ、オーナー。・・そのデウスロイドのどちらかは〝不気味なくらい白く〟なかったか?」

『・・・ツヴァイ?』

「いいや。片方は〝派手なゴスロリ服〟で片方は〝両足にごつい装甲〟つけた個体だったな」

「・・・・そうか。」

オーナーの言葉にツヴァイはそう言うとコートを翻し外へ向かおうとするがその肩をアルファが掴んだ

「おい女王サマ。」

「・・・・・」

「てめぇ、〝何か隠して〟んじゃねぇだろうな」

「・・・服が伸びるだろうが。離せ」

「なんだとテメェ・・・」

「こらこら!ストップ!」


今にも掴みかかろうとするアルファを慌てて止め、美琴は腰に刀を携えたまま要と朔を見た。


「信頼の証になるかはわからないけど・・今からちょっと撃退してくるわ!」












しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし

かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし 長屋シリーズ一作目。 第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。 十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。 頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。 一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

処理中です...