【完結】追放された嫌われ魔法使いは、拾った毛玉を盲愛する

飛鳥えん

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愛しの魔法使い ※

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おかしい。これは、いくらなんでもおかしい。
(嫌では、ないけれど……でも、これ以上は……!)

何がどうしてこうなったのか、レネリウスには皆目見当がつかなかった。
ただ、以前のようにユシウスの治療をして、助けてやりたかっただけだ。
それがなぜか、ふたりとも一糸まとわぬ姿、シーツの上で汗みずくになりながら、レネリウスの体内には、治療の甲斐むなしく張りつめたままのユシウスの肉塊が入っているなんて。

(どうしてこうなったのでしたっけ……ユシウスがわたくしに、あれは病気じゃないと言ってきて、それで)
半信半疑のレネリウスにユシウスは悲し気に耳を伏せた。
「動物は好きな相手を前にするとこうなるんです。レネ様は……俺が好きじゃないんですか?」
今度はレネリウスが驚愕してすぐさま首を横に振った。
「そんなわけっ、わたくしだって……」
しかし、こんな事は初めてで、レネリウスは不安になった。おろおろするレネリウスに、ユシウスはそっと口づけをした。
「ん、ユシウス……わたくしもあなたが」
「ごめんなさいレネ様、分かってます。ああ、幸せだ……」
ユシウスがうっとり蕩けた眼差しで見つめてくる。
「レネ様が嫌じゃなければ、俺に試させてくれませんか。レネ様に触れて、俺と同じようになって欲しいんです」
熱っぽい目に吸い込まれそうになる。レネリウスは深く考えずに、こくこくと頷いていた。

その後、信じられないようなことを色々された。
服を優しい手つきで脱がされて、肌の上を大きな手と熱い舌でくまなく触れられる。もうレネリウスの身体でユシウスが触っていない場所など無いんじゃないかと思ったほどだ。
やがて顔を真っ赤にしたレネリウスの中心がユシウスのそれと同じように固く、熱を持ってくると、ほっとして息をついた。
(よかった。わたくしもユシウスと同じだった)
これでこの恥ずかしいことはもう終わりにできる。
(たまにでしたら、いいかもしれない。裸でくっつくのは気持ちいいですし)
そうだ。次にもし同じようにするなら、今度は自分からユシウスにたくさん触ってみよう。自分がされてこんなに気持ち良くなるなら、ユシウスも同じようにしてあげたい。
「ユシウス、もし、あの、次にするときは、わたくしもあなたに触っても」
何故か言葉にすると恥ずかしさが増したが、やりきった達成感に後押しされてそう言うと、ユシウスは不思議そうな顔をした。ちょうどレネリウスの太腿を押さえつけ、わずかに上を向いている色の薄いそれに顔を近づけているところだった。
「……レネ様、もしかしてもう終わりだと思ってます?」
「え?」
レネリウスはふと、ユシウスの足の間にそそり立つ物を見た。赤黒く充血して、固く臍につきそうなほど持ち上がり、太い葉脈のような血管が浮いている。
レネリウスは何か得体のしれない危機感を覚えた。自分はなにか、とんでもない勘違いをしているのではないか。
「ゆ、ユシウス」
ユシウスは優しく笑って、抱え込んだ太腿の内側にちゅ、と吸いついた。宥めるように撫でさする。ぞわ、とレネリウスの腰が疼いた。
「かわいい……ほんとに何も知らないんだ……俺のレネ様」
呆然とするレネリウスの目を見つめたまま、ユシウスはこれ見よがしに口を大きく開けた。
「あ、なにっ」
「だいじょうぶ、俺が全部おしえてあげますから」
そう言ってゆっくりと、レネリウスのわずかに持ち上がったものに食らいついたユシウスは、宣言通り、全部をレネリウスの身体に教え込んだ。


「あーこらこらこら、だーめ」
「やっ、や……」
金色の瞳が涙で滲んでいる。
腰を掴んで引き寄せると、レネリウスは何をされるか悟って、じたばたと暴れた。
「やだ、もうやっ、馬鹿」
「レネ様、お口が子供になっちゃいました?」
はは、と笑って優しく鼻先を背中にこすり付けると、何度も口づけした。
「ん、ん」
「泣かないで。レネ様ならもっと頑張れます。レネ様はこの世界で一番強い魔法使いなんですから、ね、頑張れますよね」
「無理、もう無理っ……頭、おかしく」
「……おかしくなったレネ様が見たい」
ぎょっとしてレネリウスが振り向くと、背中を抱きしめている雄の獣の興奮してぎらついた目がすぐ近くにあった。ひゅ、と喉が鳴り、ぎゅうと身体の奥に飲み込んだユシウスの物を締め付けてしまった。
そのせいでレネリウスも、より鮮明に中でユシウスの形を感じ取ってしまい、ひ、と身を捩って快感を逃がそうとする。こうなる前から何時間もかけてさんざん指で中を弄られたそこは、ぐずぐずに熟れきった果実のようになっていた。レネリウスの意思を無視して蠕動しながら、咥えこんだユシウス自身に甘えるように絡みつく。
く、とユシウスが顔をしかめて奥歯を噛んだ。腰を動かす度、中が擦られて、レネリウスの目の奥で火花が散る。
「レネさ、ま、……レネ、ああ、すごい、気持ちいいですか? ねえ、ちゃんと答えて。あなたが気持ち良くないと俺、悲しいです。答えてくれたらやめてあげます」
やめてあげる。朦朧とした頭でそれだけを拾って、レネリウスは口の端から涎を垂らして喘いだ。
もうどれくらい時間が経ったか分からない。本当に動物は、こんな気の狂いそうな気持ち良さに耐えて、好きな相手と一緒にいるのだろうか。
「きもちい、いいからっ、さっきからずっと……何されてもきもちよくてっ、つらい、と言ってるでしょうっ」
恥ずかしさに顔を覆って呻いた。さあ言ったぞ、と背後を見ると、あんなに大好きだと思った男の顔がもはや悪鬼に見える。悪鬼は無表情になると、レネリウスの身体をひっくり返した。
「ああっ」
一度中を抉った後、抜けた物はまだ固くそそり立って、そしてさっきより大きくなっているような気がする。
「な、なん」
「なんでって。レネ様が悪いんじゃないですか、俺は悪くないです」
フー、フーと息を荒げている。レネが悪い。それを聞いてぽろっと涙がこぼれた。嘘だ。このわたくしが悪いわけない。あんな怖い物を持っているこのケダモノが全部悪いのだ。
だいたい、何故さっきから意地の悪いことばっかり言うのだ。いつものユシウスなら、レネリウスがちょっと怒った振りをしただけで、すぐに謝って機嫌を取ろうとするのに。
そう思い、泣きながらユシウスを睨みつけた。
「そんなに怖い顔して泣かないで。俺がレネ様に意地悪したことなんてありましたか?ないでしょう。ほら、こっちへおいで」
絶対に嫌だ。足を蹴り上げると、そのまま足首を掴まれ、背中から倒れたまま一気にユシウスの身体の下まで引っ張られてしまった。
見上げた先には興奮を隠さないケダモノの顔。
「なんだ、レネ様。元気じゃないですか」
にっこり笑うと、ユシウスはレネの両手を頭上でひとまとめにした。片手ですらりとした片足を抱え上げ肩に乗せる。そうすると、次にすることはおのずと知れた。
「あ、あ、いや」
「大丈夫、大丈夫。俺がついてますからね、見ていてあげますから」
だからそれが、嫌だと言っているのに!
そう言おうとした瞬間、熱い肉の塊が後孔に押し当てられた。逃げようともがく腰を圧し掛かって抑え込むと、ずちゅっと押し入ってくる。内壁を擦られるぞわぞわとした感覚に、レネは喉をのけ反らせて喘いだ。
その喉仏に歯を当てて口づけながら、ユシウスは愛おしい彼の番にすり寄った。
「一生傍に置いてください、レネ様。死ぬまで……死んでも、あなただけの奴隷でいたい」
レネは打ち寄せる快楽に咽びながら、ふるふると首を振った。
「レネ様?」
「ど、れいじゃない……あっ、あ、ん……家族、家族に」
奥を深くまで虐められながら、必死に言葉を紡ぐ。喘ぎながら家族という言葉を繰り返すのが、卑猥なようで、けれども切実で、ユシウスはハッと笑うと、腰を掴んで下から容赦なくつき上げた。
「ああっ、な、なに、やめて」
「やめないし分かってる!ごめんね、そうですよね!レネ様は俺の大事な家族で、番だから、こんなことしても許されるのは俺だけ!ちゃんと分かってますから!」
「ちが、そ、そういうっ、意味じゃ……あ、あっ、ああ」
胸の尖りをじゅるりと吸われ、中をきゅうきゅうと締め付けてしまう。
「あ、レネ様っ、いまの、自分でわかる?中が動いたの、わかりますか?」
楽しそうに言って耳の奥に舌を入れるユシウスに、泣きながら首を振った。
「わからないの? そう、じゃあ、これは?」
いきなり身体を起こされ、ユシウスの上に跨る形で、足を開いて座らされる。
ああ、と声が迸った。熱い怒張が、レネリウスのぬかるんだ隘路を擦り上げ、今までで一番深いところを抉った。
レネリウスのものも、さっきからとろとろと白いぬめりをこぼしている。
頭がくらくらして、何を口走っているのかすら分からない。
「気持ちいいですね」
うん、うん……朦朧としながら返事をすると、嬉しそうなユシウスが、顔中にキスをしてくれる。
(ユシウスが嬉しいなら……まあいいか)
ぼんやりと思いながら、レネリウスは意識を手放した。
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