終わらないUNHAPPY

近堂武蔵

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今日6月13日小原秋穂は死んだ。


あれからどのくらい経過しただろう。
事情聴取を終えた俺はいつの間にかあの神社にいた。何故ここに来たのかは自分でも理解できなかった。すると、ふと頭の中で小原先輩の顔が浮かんだ。俺は膝から崩れ落ち泣いた。沢山泣いた。涙は止まらない、俺は叫んだ。
「頼む!せめて、せめて先輩が死ぬ前に時間を戻して先輩が死なない未来にしてくれ!」
そして散々泣いた後、帰宅した。
ベッドで目を開けたままずっとなにも考えずにいた。スマホを開いた時に俺は信じられないものを目にした。
「え、そんなバカな…。」
スマホのロック画面には6月12日と表示されていた。スマホの日時が間違っているのかと思ってパソコンを開いた。
「やっぱり6月12日だ。一体どういうことだ?」
その時、神社で自分がお願いしたことを思い出した。
「まさか!」
はっと思い俺は小原先輩に電話をかけた。
プルルルル、プルルルル、プルルルル
ダメかと思いかけたとき
「もしもし?小原です。」
俺は天にも昇る気持ちだった。
そして俺は先輩としばらく仕事についての相談をし電話を切った。
願いが叶った。奇跡が起きたんだ!
俺はそう確信した。
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