GAME OVER

1日目－part2－

「皆早く誕生日教えて。僕が計算するから。」

翔に言われて皆が誕生日を言い始めた。皆の誕生日は偶然かもしれないけど1日違いだった。私も暗算は得意の方だから頑張って計算してみたけど翔の計算スピードには追いつけなかった。

「1+2+3+4+5+6+･･･210だ！だから210×5で1050･･･おいっ誰か1050でピンとくる物はないか？」

「1050･･･」

「イロコロ？」

「イロゴロ？」

私も考えてみたけど全然思いつかなかった。皆が『 1050』について考えてるとまた真ん中のスピーカーが喋った。

ｼﾞｯ『 皆さん分かりましたか？』

「分かるわけないだろ！1050ってなんだよ！」

スピーカーに向かって涼が叫んだ。
それを無視してスピーカーは喋り続ける。

『 ちゃんと全員の誕生日を足しましたか？言い忘れていましたが私の誕生日も足してみてください。私の誕生日は7月21日です。そしたら分かると思います。それでは』ﾌﾞﾁ

「何なんだよ。言い忘れてたって。」

「そういうことは先に言っとけよな。」

男子達が文句を言っている間に拓は計算をし直していた。

「さっき足したのが210だったから210+21で231か･･･231×5で1155。皆っ1155だよ！」

1155→いい。ここ。 →いい？ここ。あっ･･･。私は頭の中でその言葉が浮かぶと同時にスピーカーへ向かって走り出した。思った通り、スピーカーの裏に4桁の番号を打つところがあったので『 1155』と打ってみた。私の後ろで何か重たいものが落ちてきた音がした。振り向いて見るとそこには今までなかった頑丈な扉が2つあった。

『 皆さんおめでとうございます。見事ドアを見つけましたね。でもまだ終わりではありません。ドアは2つありますよね？今から2つ目のGAMEをして頂きます。今回は間違ったドアを開けると本当に死にます。よく考えてください。2つ目のGAMEが始まるのは明日の午前10時です。それまではゆっくりしといてください。ではまた明日。』