GAME OVER

2日目－part1－

私はスピーカーの声で目が覚めた。

ｼﾞｼﾞｯ『 皆さーん！起きてくださーい！今からまた楽しい楽しいGAMEの時間が始まりますよ!!』

そうだ、私は今謎のGAME？みたいなものをやらされているのか…
そう思って周りを見ると私以外の19人はもう起きていた。そして目の前には昨日現れた2つの扉があった。2つ目のGAME？は何かなと思っているとgooがGAMEについて説明を始めた。

『 今日やってもらう2つ目のGAMEは、命を掛けてやってもらう〇✕GAMEのようなものです。もちろん外れたら死んでもらいます。問題は、皆さんの元クラスメイト荒川 未来さんについてです。』

「荒川？」

「そんなやつクラスにいたか？」

「誰だよ。それ」

皆、未来のことは覚えていないみたいだ。そりゃそうだろう。未来は同じクラスになった真面目な人のイメージが強いクラスメイトで、学校が始まってすぐに転校して行った。すぐに転校したから誰も話をしたことがないし、どこへ転校したかも知らない。私も同じクラスだったことしか知らない。皆のことを無視してgooが説明を続けた。

『 〇✕GAMEの問題です。荒川 未来さんは皆さんの中の誰か1人が原因で転校した。〇だと思う人は右のドア、✕だと思う人は左のドアを開けてください。もちろん相談はOKです。制限時間は2時間です。2時間後にまた会いましょう！』ﾌﾞﾁ

未来が転校した理由がこの中の誰か？そんなはずない。だってまず、私以外の人は未来のことすら知らなかった。誰かが演技をしていると言うこと？頭がこんがらがって、もうよくわからない。とりあえず涼の所へ行った。

「涼は〇か✕どっちだと思う？」

と、私が聞いてみたら

「俺は、わざわざ問題にするということは何か関わりがあるとは思っただけど、この中のやつが原因だとは思わない。」

と涼も悩んでいた。本当になぜこの問題なのか、未来が出てきたのか、本当にこの中の1人が原因なのか分からない。色々考えているうちにもう1時間半が経っていた。もうすぐでどっちのドアを開けるかを決めないといけない。皆ほんとに未来のことを知らないと言っているし、責任を押し付けあっている。

ｼﾞｼﾞｯ『 皆さんもうどちらのドアにするか決めましたか？それではどちらかのドアの前に行ってください。せーの』

皆が移動し始めた。私、涼、蘭、拓、優、理想、翔､華、良樹、花音は右、その他は左のドアの前に行った。

『 皆さん分かれましたね。じゃあせーのでドアを開けましょうか。せーの。』

gooの合図で一斉にドアを開けた。