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*婚姻の儀
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冬を終え、晴れやかな陽射しに恵まれた良日。
厳かな中行われた婚姻の儀は親族のみ参列した。この世界ではこれが通例らしい。
公爵家からは公爵夫妻と妹のミア、男爵家からはヨゼフのみ参加となった。アロイスを見て悲鳴を上げていた母親は当然ながら、リーヌスもラミアも参列を断ったようだ。ヨゼフも渋ったようだが、それでも参列したということは体面を気にしたのだろう。
婚姻証明書と書かれた紙が台座に置かれ、その向こう側には神父が立っている。
台座の前に立ったアロイスとヴィルフレドは時々互いに視線を送りながら婚姻証明書にサインしていく。
「この時を持って二人を夫婦と認める」
二人の左手薬指には揃いの指輪が光っていた。
婚姻の儀を終えると公爵夫妻から声を掛けられる。
ヨゼフは声を掛けるとこなく早々に帰ってしまった。
「改めて歓迎するよ、アロイス」
「リオルディ公爵」
公爵とはもう何度も顔を合わせているが、威厳と貫禄を持ち合わせた壮年のヴィルフレドといった感じだ。
仕事上厳格さを見せているが、家では家族に甘いと言っていたヴィルフレドの言葉通り、アロイスが知らなかった親の優しさというものを教えてくれた。
「私達のことは今日から本当の家族だと思ってくれ」
「私は今日からアロイスのお母さんだからね」
「ありがとうございます」
公爵夫人も包み込むような優しさを持って接してくれた。
「アロイス兄様、ヴィルフレド兄様のこと宜しくお願いします」
ミアに対してはラミアの件もあり心苦しさがあったが、とうの昔に「あの方の品位の問題です」と一蹴されてしまっている。
そんな凛とした姿勢はヴィルフレドの妹らしい。
「ミア……いや、僕の方が頼ってばかりで」
「そんな事ないぞ。アロイスがいるだけで俺は幸せな気持ちになれる」
「ヴィー…」
ヴィルフレドの言葉に思わず頬を赤らめた。
すっと肩を寄せられ、今日から夫夫なのだと実感が湧いてくる。
夫夫と言っても、住む場所は変わらずタウンハウスだ。そこをヴィルフレドが譲り受け、改めて二人の生活が始まる。
そう、新しく始まる今日は初夜ということになる。
因みに寝所は、貴族では夫婦であっても別なことが当たり前らしいが、一緒にしたいとアロイスが所望した。
提案を受けヴィルフレドも初めは驚いていたが、快く了承してくれた。
「よ、よろしくお願いします」
張り切った使用人達に全身くまなく洗われ、初夜ならば、と香油で保湿されたアロイスはベッドの上で体を強ばらせていた。
「ふっ……緊張するな」
そう言うが、察したように口元を緩めたヴィルフレドは緊張とは無縁のように見える。
対してアロイスは緊張からヴィルフレドを禄に見ることが出来ずにいた。
ベッドの上、並ぶように枕に背を預けたヴィルフレドがアロイスの首元に顔を近づける。
「いい匂いがする…香油か?」
「う、うん。お風呂の後に、初夜だからって…」
口にした途端現実味が増し、顔がかぁっと熱くなった。
昔一人で自身を慰めていた際、偶発的にヴィルフレドと触れ合ったことがあったが、それ以来こういった触れ合いは初めてになる。
しかも今日は触れ合うだけではない。挿入…つまりセックスすることまで想定し全身を洗われたのだ。
「好きな匂いだ」
ヴィルフレドの腕が腰に回され、引き寄せられた。
ふわりとヴィルフレドの匂いがアロイスの鼻を擽り、頭の中を支配していく。
「もっとこっちに」
ベッドに寝かせられ、ヴィルフレドに覆われてしまった。アロイスの目の前にはヴィルフレドと天井しか見えない。
いつもと違う薄っぺらなローブのような夜着は、肌触りはいいものの、少し動いただけで端が捲れ容易く肌を晒してしまっている。
「初めて見たが、キレイだ…」
はだけた胸元に視線が落ち、ヴィルフレドの目に熱が宿った。
その視線の熱さにアロイスが身じろぐと、ヴィルフレドが照れたように目元を緩めた。
「アロイス、結婚してくれてありがとう」
「僕の方こそ…こんな僕と結婚してくれてありがとう」
ちゅっと小さな音を立てて唇が触れる。
思わず閉じた目を開けると、眼前に柔和なヴィルフレドがあった。
「アロイスがアロイスだから、俺は共に一生を過ごしたいと思ったんだ」
ヴィルフレドの真摯な目にアロイスはキュッと唇を結んだ。
同じ思いに胸の奥が震える。
アロイスを閉じ込めるように両腕をつくヴィルフレドの夜着を掴んだ。
「ヴィー」
もっと触れたい。そんな気持ちが溢れてくる。
「アーロ」
初めて呼ばれた愛称に擽ったさを覚えるが、それも束の間。ヴィルフレドの手が頬を撫で雰囲気が変わっていく。
熱い目がアロイスを見つめ近づいたと思ったら唇に柔らかな感触。先程一瞬で離れていったそれは、アロイスの口を塞いだまま右に左にと角度を変えた。
受け入れるように瞼を閉じ、身を任せていると濡れた感触に刺激され緩く唇を開いた。
舌だと気付いた時にはねっとりと歯列をなぞられ、咥内を舌が這っていく。
初めての感覚に戸惑いつい舌を引っこめてしまうが、それを追うように更にヴィルフレドの舌が奥へと入ってきた。
口をヴィルフレドのそれで塞がれ逃げ場がない。舌先に触れ、絡めるようにヴィルフレドの舌が動く。
「んっ、ん」
くぐもった声がアロイスの鼻から漏れた。
掴んでいた夜着をグッと引っ張ると、ヴィルフレドの口が僅かに離れる。絡んだ舌先に糸が引いてプツリと切れた。
僅かに開いた隙間からはぁはぁと息をつく。
「すまない、夢中になってしまった」
申し訳なさそうな声だが、その目には情欲が篭っている。
あぁ抱かれるんだ。そう感じるとアロイスは夜着を掴んでいた手をヴィルフレドの背中へと回した。
ちゅっと小さな音を立てた唇が再びアロイスのそれを塞ぐ。
息を漏らしながらヴィルフレドの手がアロイスのはだけていた夜着を開いた。
顕になる胸に熱い手が這い、その形をなぞっていく。
胸、腹、腰とゆっくりとした動作でなぞられ、アロイスは小さく身じろいだ。
もどかしく感じる刺激にグッとヴィルフレドの体を寄せる。するとアロイスの腹に熱いものが触れた。
「はぁ……アーロ、可愛いことはやめてくれ。これでも我慢してるんだ」
「我慢、しなくていいのに」
勘弁してくれと眉を寄せるヴィルフレドにアロイスは口を尖らせる。
お互いこの先を望んでいるのに何を我慢することがあるのだろう。
当然アロイスの熱も頭を擡げ始めており、ヴィルフレドの体に触れていた。
「アロイスは煽るのが上手いな」
ヴィルフレドの眼差しが鋭くなり、手の動きが変わる。
優しく撫でていた手は胸へと辿り着くと、そこにある突起を捏ねた。くにくにっと指先で捏ねたかと思うと尖り始めた突起を摘み、二本の指で緩く引っ張られる。
「んんっ」
急な刺激に唇を噛み締めアロイスは声を押し殺した。
「ダメだ、聞かせろ」
獰猛に変わりつつあるヴィルフレドの声にアロイスは素直に口を開く。
「は、恥ずかしい」
「俺しか聞いてない」
「でも、んぁ」
ヴィルフレドに聞かれたくないんだと言おうとした口からは、摘まれた突起を捏ねられたことで嬌声へと変わった。
ヴィルフレドが嬉しそうに口角を上げる。
そして更に空いていたもう片方の突起へと口をつけた。
ビクつく体を気にすることなく舌先で突き、その小さな突起を口内へと招き入れる。
「あ、あぁ」
舌でねっとりと舐められたり突かれたりと嬲られ、アロイスは堪らず体を捻った。
胸がこんなに感じるとは知らなかった。
初めての感覚に戸惑い、縋るようにヴィルフレドの頭を抱きしめる。
すると更にヴィルフレドの舌と指が突起を嬲り始めた。
「や、ぁだ…っヴィ、ぃ」
下腹部に溜まった熱が出口を求め始める。
完全に勃起したアロイスのものはヴィルフレドの腹に擦られ、先端には透明な液を滲ませていた。
感じながらも決定的な刺激が足りず、思わず腰を揺らしてしまう。
ここも触って欲しい、と。
「ここも可愛がろうな」
「あっ」
言いながらヴィルフレドの手がアロイスの陰茎に触れた。やっと与えられた刺激に腰が浮いてしまう。
昔とは違う大きな手がアロイスのものを包み、先走りで濡れた竿をくちゅくちゅと上下に扱き始めた。
「ん、ぁ、あッ」
短い母音が刺激の度にアロイスの口から漏れる。それをヴィルフレドは恍惚とした目で見ながら、更に胸の突起を舐めた。
陰茎の先端の窪みを擦るように親指で擦られると、下腹部に溜まった熱が解放されようと一気に集まっていく。そのまま竿を扱かれ刺激に弱い亀頭を撫でられると堪らない。
「あァっ…イ、く……ッ、ヴィ、ぃイくッ!」
ビクビクッと背を反らし、アロイスはヴィルフレドの手に白濁とした液を吐き出した。
久しぶりの吐精に勢いよく飛び出た液はアロイスの腹をも白く汚している。
はぁ、はぁと射精感に働かなくなった頭でヴィルフレドを見つめると、その目はどろりと欲に濡れていた。
「少し冷たいかもしれない」
香油が入った瓶を手に取ると手の平にたらりと垂らし、それを温めるように馴染ませるとアロイスの後孔へと塗り付けていく。
「っんぁ」
誰にも触られたことの無い場所に触れられ、そこがヒクヒクっと戦慄いた。
撫でられる感触に慣れ始めると、つぷっと指先が埋められる。すぐに出ていったかと思うとまた埋められ、出たり入ったりを繰り返す。
「ん、ん、ンッ」
もどかしい感覚にヴィルフレドの腕を掴む。
「もっと…」
強請るように言うと、ヴィルフレドがアロイスの足を掴み大きく開いた。開かれたそこがヴィルフレドに晒され、羞恥心に見舞われる。
こんな格好人に見せたことなどない。
前世の方が世間一般的にも即物的だったが、それでもセックスの経験がないアロイスにとって未知の羞恥心だ。
晒された後孔に再びヴィルフレドの指が入ってくる。
先ほどよりも奥まで、ゆっくりと侵入してくるそれはアロイスの締め付けを受けながらも止まることはない。
縁に手が当たる感覚がし、指の付け根まで入ったことを知る。
「きついか?」
アロイスは首を横に振った。
きつくはない。ただ、違和感があるだけだ。
ジッとヴィルフレドの視線が指が埋められた場所へと向けられる。
その視線の熱さに後孔がヒクッと動いたのがわかった。
「大丈夫そうだな」
慎ましく指を咥え込んだ縁をヴィルフレドの親指がなぞる。
それから馴染ませるように指を動かし、ゆっくりとした動作ながらも、確実に閉ざしていた口を広げられていった。
「ん、ンッ……は、ぁヴィー…」
感覚に馴染み始めると少し余裕が出て来たアロイスは視線を彷徨わせた。
ヴィルフレドの顔。はだけた夜着から見える逞しい胸板。そしてその夜着を押し上げる屹立。
それに誘われるようにアロイスは上体を起こすと、ヴィルフレドのものへと手を伸ばした。
「っ、いい」
指先を掠めたかと思うと、腰を引いたヴィルフレドによって阻まれてしまう。
しかし掠めた指先のお陰で夜着の隙間から屹立が顔を覗かせた。
色濃く充血したヴィルフレドのものはアロイスのものとは比べ物にならないほど長くて太い。
エラがくっきりとし、一度括れたあと竿の中程にかけて再び太くなっている。
昔の記憶と違いすぎないだろうか。いや、あの頃も体格に見合った大きさであったのには間違いない。
そんなことを考えながらもその屹立から視線を外せずにいると、ヴィルフレドが照れたような声を落とした。
「そんなに見てくれるな。もうこっちも限界なんだ」
訴えるようにヴィルフレドの陰茎もピクッと揺れる。
その表情はアロイスなんかよりまだ余裕そうには見えるが、ヴィルフレドの指が忙しなく動き始めた。
「んぁ、は、ぁ…ッ」
「いいか…?」
性急な声。そんなヴィルフレドの声など初めて聞いた。
いつもは凛とした清涼感のある顔が精悍さを滲ませ、アロイスを求めている。誰も知らないであろうヴィルフレドの雄としての顔。それを見ることができる優越感に心が満ちていく。
受け入れるように両手を広げれば、夜着を脱ぎ捨てたヴィルフレドの体がアロイスに覆い被さった。
直に触れ合う互いの体温が徐々に馴染んでいく。その心地よさに、ほぅと息を吐くと、後孔に熱を感じた。
「あぁぁっ…ッく、ん」
先端が窄まりを潜り、入り込んでくる。
指とは比較にならない質量にアロイスは腰を反らせた。
逃げたい。でも受け入れたい。
反する思いに振り回されながらもヴィルフレドの背に腕を回した。どちらの思いにせよ、離れたくないのだ。
小さくすまないと言うヴィルフレドに罪悪感など感じてほしくない。
それなのに体は受け入れたことのない剛直から逃げようとしてしまう。
そんなアロイスの反応にヴィルフレドが腰を引いた。
このままではヴィルフレドはやめてしまうかもしれない。いつだってアロイスの意志を優先しようとするヴィルフレドのことだ。これでも満足だと言ってしまうだろう。
(そんなの絶対嫌だっ!)
アロイスはヴィルフレドの腰に足を絡ませた。
出ていかないでと訴えるように。
「アロイスッ」
焦ったようにヴィルフレドが声を上げるが、アロイスも必死だ。ヴィルフレドを受け入れたいのだ。
「入れてッ!全部っ!」
「っ」
懇願するように叫ぶと、ヴィルフレドが一気に腰を進めた。
「ア゛ァッ!」
ヴィルフレドの熱を奥に感じアロイスはその喜びに嬌声上げた。
苦しいはずなのにヴィルフレドを中で感じることができ嬉しさが込み上げる。
「大丈夫か、アロイスッ!?」
慌てたヴィルフレドの声にアロイスは涙を流したことに気づく。
「痛いだろう、すまない」
悲痛に顔を歪めているが、その目は獰猛さを孕んでいる。
もっとこの奥を暴きたい、と。
「……嬉しい」
「アーロ?」
小さく呟いた声にヴィルフレドが表情を緩めた。
「今、ヴィルフレドとひとつなんだって」
笑みを浮かべ、その喜びを伝えると、アロイスの中でヴィルフレドが硬さを増した。
「っ…俺もだ……ありがとう、アロイス」
労わるようにキスを落とされ、それが深いものへと変わっていく。舌を絡ませ合い、ぴちゃぴちゃと唾液が絡んだ音が耳を刺激する。
夢中になって没頭していると、緩やかにヴィルフレドの腰が動き始めた。
「これがアロイスの中…っ熱くて、キツくて……気持ちいいな」
感じ入ったヴィルフレドの声がアロイスの耳を震わす。
堪らないと中を擦るように抽挿が繰り返された。
「あ、んっぅ、あん」
太い峰が行き来する度、アロイスの腰が跳ねる。
時々掠める知ることのなかった感覚に嬌声を漏らしながら、アロイスは必死にヴィルフレドに抱きついた。
一度果てたはずのアロイスのものも、いつの間にか熱を取り戻しヴィルフレドとの腹の間で擦られていく。
「はっ、アーロ……俺の、アロイス…はぁっ」
荒く息を吐きながらヴィルフレドが何度も名前を呼び、自分のものだと主張する。
腰の動きが早くなり、両の手がアロイスの頬を掴んだ。
荒々しく獰猛な青い目がアロイスを捉えて離さない。
この目を知るのは、向けられるのは自分だけだと幸福感が増していく。
「あ…あっヴィ、い……っヴィー、んぁ」
途切れ途切れに呼ぶ名前が愛おしい。
世界で一番愛おしい人。
その人に愛されてる幸せがアロイスの全身を満たしていく。
「はっ、ぁ…かわいすぎるな、俺の嫁は」
その言葉にドクンっと胸が鳴った。
夫夫になったのだ。その事実が今更ながら心臓を貫いた。
「あ゛あ゛っ!」
訳が分からないまま、気づけばヴィルフレドの背に爪を立て、アロイスは背を反らせた。
ヴィルフレドの腰を捉えていた足はその爪先を伸ばし快感に震えている。
「イッたのか?」
(イッた、の?)
白んだ思考の中でヴィルフレドに視線を送れば、愉悦の笑みを浮かべアロイスを見下ろしていた。
二人の間で新たに出された精液がぬるつく。
「はぁ……はぁ…ヴィー、っぁ」
「俺も限界だ」
「ゃ、っあぁ」
余韻が残る体をヴィルフレドが蹂躙する。強すぎる刺激に脳が焼き切れそうだ。
「はっ、はっ、はっ」
荒い息を吐きながら抽挿を激しくするヴィルフレド。
接続部はぬちゅ、ぬちゃと濡れた音を続けざまに発している。
揺さぶられるがまま受け入れるしかないアロイスはただただヴィルフレドにしがみついた。
「はっ…っ……イクっ」
「んんっ!」
数回奥を叩かれた後、中でヴィルフレドのものが震え熱を発した。
ビュクッビュクッと撒き散らされる精液に恍惚とした表情を浮かべ、じわじわと溶かされそうな熱にアロイスは体を震わせる。
アロイスの先端からは申し訳程度の精液が吐き出された。
多幸感どころでは無い。この世の幸せの全てを受け取ったような気持ちにアロイスを瞼を下ろした。
「ん…」
重たい瞼を開けると、満ち足りた表情のヴィルフレドがいた。
「おはよう」
「…ぉはよぅ」
自身の掠れた声にぎょっとするが、ヴィルフレドは嬉しそうだ。
「一緒に寝るとこんな特権があるんだな」
不思議そうにアロイスが首を傾げると、ヴィルフレドが笑みを増した。
「寝起きの、こんなに無防備なアーロを見られるのは俺だけだろう?」
かぁっと顔を赤らめる。が、それを言うならアロイスだってそうだ。
満足だと言わんばかりの表情を向けられて嬉しくないはずがない。
だが恥ずかしさも当然あって、アロイスは背を向けて布団の中へと潜り込んだ。
すかさずヴィルフレドの腕に抱き留められてしまうが、背中に感じる熱がまだ素肌同士だと教えてくる。
「アーロ……俺のアロイス」
愛おしいそうに名前を呼ばれ、満ち足りた朝にアロイスは小さく微笑んだ。
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