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Sid.4 町で情報を得ようとするも
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久しぶりの休日になるはずが、俺だけ情報収集をやらされる。
探索者ギルドや探索者から情報を得る、などと言っても相手にされるかすら分からない。
朝になり宿を出て、まずは探索者ギルドへ向かう。
探索者ギルドは探索者の組合だ。組合への加入は任意だが、万が一長期間活動を続けられない、ラビリントからの救助など、加入していれば不測の事態に対処してもらえる。
代わりに毎月組合費を納入する必要がある。稼ぎに応じて何段階かあり、俺の所属するパーティーは一万二千ルンドを納めている。この金額の中に俺への保障はない。あくまで探索者だけに限定しているからだ。
つまり俺に不測の事態が生じると、一切の助けは無いということ。
組合に加入していると魔石を金属板で挟み込んだ、緊急通報用のタグを渡される。
緊急時に中の魔石を潰せば居場所をギルドへ通知し、救急要請ができる仕組みらしい。
ギルドが通知を受け取ると、救助隊が組織され救助に向かう。
五階層毎に転移魔法陣が設置されていて、速やかに駆け付けることができるとか。アヴスラグの場合三十五階層まで魔法陣があり、それより下層階は未攻略なため、魔法陣は設置されていない。
ラビリント・アヴスラグがどれだけ深いのか、まだ誰も分かっていないが、おそらく百はあるのだろうと噂される。
因みに、俺の場合は運搬賦役協会で保険を掛けることは可能だ。
ただ、人数が少ないことで掛け金の負担割合は大きい。稼ぎの少ない俺では保険を掛けることすら不可能。
結果クソパーティーであっても、命を預ける形になってしまう。
万が一、奴らがラビリント内で倒れると俺の死も確定する。武装を持参していても使えないから意味が無い。素人が刃物を振り回して勝てる程、この世界は甘くないからだ。
起床後に身支度を整え、まずはギルドに向かい聞き出せるか試すことに。
日が昇り気温が少しだけ上昇し、陽光が仄かに暖かさを感じさせる中、町中を移動し漆喰壁の建物を前にする。
探索者になろう、などと考え門を叩いたのも今は昔。当時は門前払い。
今回は用件が違うから大丈夫だと思いたいが。情報を得られないと、何を言われるか分かったものじゃない。
格子ガラスで装飾された木製片開きドアを開けると、ギルド内は実に静かだ。
正面に役所の受付のような開放カウンターがあり、そこで探索者らしき人がひとりカウンター内の人と話しているだけ。カウンター奥には幾つかデスクがあり、男性が座って何やら作業しているような。まるで役所。
右側の壁にはポスターが貼ってあり、左側には長椅子が二つほど。ラウンジやバーなどは併設されていない。
空いている窓口に向かい受付嬢であろう人の前に立つ。
「ご用件は」
「あ、えっと。情報を」
「どのような情報でしょうか」
「ら、ラビリントの」
くそ。日頃から人と会話をしないから、面と向かって話をしようとすると緊張する。
笑顔でもない不機嫌でもない、無表情に近い感じで俺を見て「ラビリントは多数ありますが」なんて言われた。
この世界には無数のラビリントがあり、人々にとって極めて身近な存在ではある。
ラビリント内以外でモンスターは徘徊せず、町から町への移動で襲われることもない。野生動物で危険な相手は居るが、大人であれば対処可能なものだ。ゆえに城塞都市なんてものは存在せず。全く無いことはないのだろうけど、見たことはないな。
つまり安全に移動できる。
フィクションの異世界のように、どこにでもモンスターが現れ、戦闘に至るなどといったことはない。
「え、っと。アヴスラグの」
「アヴスラグですか。失礼ですが探索者の方でしょうか?」
「あ、いえ」
「では探索者をお連れください」
やっぱり門前払いじゃないか。
スカラリウスが情報を集める、なんて習慣は無いのかもしれない。だが、ここで引き下がると、あとで酷い目に遭うからな。無抵抗なのに奴らは遠慮の一切が無い。
狂ってる。
「あの、探索者パーティーの荷物持ちをしてて」
「探索者をお連れください」
いや、だから頼まれたんだって。
「あの、俺はスカラリウスでリーダーに頼まれたんで」
「探索者をお連れください」
なんだこれ。ゲームのNPCと一緒だろ。ループしだした。
取り付く島もない。
全く相手にされず已む無くギルドを出るが、そうなると探索者を探して聞き出すしかない。だが、十五階層より下層階を攻略した人じゃないと。
都合よく居るとは思わないが、町の中を探すことに。
それらしき格好をしている人を見つけては、アヴスラグの十六階層より下の情報を、なんて言ってみるが。
「君、探索者?」
「いえ」
「じゃあ探索者を連れて来なよ」
ギルド同様、情報を明かすことがない。
それでもめげずに聞いて回るが。
「あのさあ、探索者以外に情報は明かせないんだよ」
そんなの常識でしょ、と言われてしまう。どういうことかと聞いても「だからね、探索者だけが知る情報なの。スカラリウスが知ってどうするの?」と言われた。
そのスカラリウスが同行するのに、情報を得ないでどうやって準備するのか。
対応がおかしい、とは一切思わないのが、この世界の住人なのかもしれない。
深いため息をひとつ。
深呼吸してメンバーが泊まる宿へ出向く。
中に入りリーダーの部屋のドアをノックするが、どうやら不在のようだ。聖霊士とデート中なのだろう。
戻って来そうな頃合いを見計らって、また来るしかない。
使いっ走りもできない無能、と言われるんだろうな。そして殴られる。虫の居所が悪いと蹴りも入るからな。非人道的な扱いが標準仕様なのか。
宿を出て無駄とは思うが、暴力を受けるのは勘弁だから、もう少し足掻いてみることにした。
無駄だとは心底思うけどな。
「あの、アヴスラグの階層情報を」
「探索者?」
「いえ、メンバーの荷物持ちです」
「じゃあ探索者を連れて来な」
けんもほろろ、って奴だ。
何度も声を掛けてみても結果は同じ。妙なルールに縛られているのか、情報を得ることができない。
「さっきから君、何してるの?」
後ろから声が掛かり振り向くと女性探索者のような。
上目遣いで俺を見て一瞬、微笑んだ気がした。
無駄だとは思うが聞いてみるか。俺が何かしてるのは見ていただろうし。
「あの、アヴスラグの十六階層より下の情報を」
無表情になり暫し無言になったと思ったら。
「君も探索者?」
「荷物持ちです」
「明かせないんだよ。本来ならね」
やっぱりそうか。
いや、本来ならと言った。
「そこを何とか」
腕組みして「うーん」なんて言いながら、腕組みを解いて少し前屈みになると、人差し指を俺の目の前に突き出してきた。
「決まりを知らないんだね。いいよ。少しだけ」
「え」
「困ってるみたいだし、御用聞きもできないんじゃね」
口角を上げ「あとで怒られるでしょ」と言われ「事情がそうさせるんだろうから」と、十六階層と十七階層の情報に関して少しだけ教えてあげる、と言われる。
「ここだと違反がバレるから」
そう言って手を取られ歩き始める女性探索者だ。
ちょっとびっくりしたが、手を引かれるままに付いて行くと、ハーフティンバー様式で三階建ての建物に案内される。
玄関ドアが間隔を空け二つあるようで、その内のひとつから中へ入る。
「こっちだから」
中に入ると左側に回り階段があり、二階へと続くようだ。正面と右側に扉があり「ここはシェック。正面がヴォーダスルム」と言われ、正面の扉を開け中に招き入れられた。階段室の他に左側には他のスペースもあるようだ。
因みにシェックはキッチンでヴォーダスルムは居間。
つい連れられるがままに来てしまったが、人さらいとか奴隷落ちだったり。あまりに不用心すぎたかもしれない。
俺の表情に出ていたのか見た瞬間、笑いながら「警戒しなくていいよ」だって。
「別に取って食うわけじゃないから。情報が必要なんでしょ」
探索者ギルドや探索者から情報を得る、などと言っても相手にされるかすら分からない。
朝になり宿を出て、まずは探索者ギルドへ向かう。
探索者ギルドは探索者の組合だ。組合への加入は任意だが、万が一長期間活動を続けられない、ラビリントからの救助など、加入していれば不測の事態に対処してもらえる。
代わりに毎月組合費を納入する必要がある。稼ぎに応じて何段階かあり、俺の所属するパーティーは一万二千ルンドを納めている。この金額の中に俺への保障はない。あくまで探索者だけに限定しているからだ。
つまり俺に不測の事態が生じると、一切の助けは無いということ。
組合に加入していると魔石を金属板で挟み込んだ、緊急通報用のタグを渡される。
緊急時に中の魔石を潰せば居場所をギルドへ通知し、救急要請ができる仕組みらしい。
ギルドが通知を受け取ると、救助隊が組織され救助に向かう。
五階層毎に転移魔法陣が設置されていて、速やかに駆け付けることができるとか。アヴスラグの場合三十五階層まで魔法陣があり、それより下層階は未攻略なため、魔法陣は設置されていない。
ラビリント・アヴスラグがどれだけ深いのか、まだ誰も分かっていないが、おそらく百はあるのだろうと噂される。
因みに、俺の場合は運搬賦役協会で保険を掛けることは可能だ。
ただ、人数が少ないことで掛け金の負担割合は大きい。稼ぎの少ない俺では保険を掛けることすら不可能。
結果クソパーティーであっても、命を預ける形になってしまう。
万が一、奴らがラビリント内で倒れると俺の死も確定する。武装を持参していても使えないから意味が無い。素人が刃物を振り回して勝てる程、この世界は甘くないからだ。
起床後に身支度を整え、まずはギルドに向かい聞き出せるか試すことに。
日が昇り気温が少しだけ上昇し、陽光が仄かに暖かさを感じさせる中、町中を移動し漆喰壁の建物を前にする。
探索者になろう、などと考え門を叩いたのも今は昔。当時は門前払い。
今回は用件が違うから大丈夫だと思いたいが。情報を得られないと、何を言われるか分かったものじゃない。
格子ガラスで装飾された木製片開きドアを開けると、ギルド内は実に静かだ。
正面に役所の受付のような開放カウンターがあり、そこで探索者らしき人がひとりカウンター内の人と話しているだけ。カウンター奥には幾つかデスクがあり、男性が座って何やら作業しているような。まるで役所。
右側の壁にはポスターが貼ってあり、左側には長椅子が二つほど。ラウンジやバーなどは併設されていない。
空いている窓口に向かい受付嬢であろう人の前に立つ。
「ご用件は」
「あ、えっと。情報を」
「どのような情報でしょうか」
「ら、ラビリントの」
くそ。日頃から人と会話をしないから、面と向かって話をしようとすると緊張する。
笑顔でもない不機嫌でもない、無表情に近い感じで俺を見て「ラビリントは多数ありますが」なんて言われた。
この世界には無数のラビリントがあり、人々にとって極めて身近な存在ではある。
ラビリント内以外でモンスターは徘徊せず、町から町への移動で襲われることもない。野生動物で危険な相手は居るが、大人であれば対処可能なものだ。ゆえに城塞都市なんてものは存在せず。全く無いことはないのだろうけど、見たことはないな。
つまり安全に移動できる。
フィクションの異世界のように、どこにでもモンスターが現れ、戦闘に至るなどといったことはない。
「え、っと。アヴスラグの」
「アヴスラグですか。失礼ですが探索者の方でしょうか?」
「あ、いえ」
「では探索者をお連れください」
やっぱり門前払いじゃないか。
スカラリウスが情報を集める、なんて習慣は無いのかもしれない。だが、ここで引き下がると、あとで酷い目に遭うからな。無抵抗なのに奴らは遠慮の一切が無い。
狂ってる。
「あの、探索者パーティーの荷物持ちをしてて」
「探索者をお連れください」
いや、だから頼まれたんだって。
「あの、俺はスカラリウスでリーダーに頼まれたんで」
「探索者をお連れください」
なんだこれ。ゲームのNPCと一緒だろ。ループしだした。
取り付く島もない。
全く相手にされず已む無くギルドを出るが、そうなると探索者を探して聞き出すしかない。だが、十五階層より下層階を攻略した人じゃないと。
都合よく居るとは思わないが、町の中を探すことに。
それらしき格好をしている人を見つけては、アヴスラグの十六階層より下の情報を、なんて言ってみるが。
「君、探索者?」
「いえ」
「じゃあ探索者を連れて来なよ」
ギルド同様、情報を明かすことがない。
それでもめげずに聞いて回るが。
「あのさあ、探索者以外に情報は明かせないんだよ」
そんなの常識でしょ、と言われてしまう。どういうことかと聞いても「だからね、探索者だけが知る情報なの。スカラリウスが知ってどうするの?」と言われた。
そのスカラリウスが同行するのに、情報を得ないでどうやって準備するのか。
対応がおかしい、とは一切思わないのが、この世界の住人なのかもしれない。
深いため息をひとつ。
深呼吸してメンバーが泊まる宿へ出向く。
中に入りリーダーの部屋のドアをノックするが、どうやら不在のようだ。聖霊士とデート中なのだろう。
戻って来そうな頃合いを見計らって、また来るしかない。
使いっ走りもできない無能、と言われるんだろうな。そして殴られる。虫の居所が悪いと蹴りも入るからな。非人道的な扱いが標準仕様なのか。
宿を出て無駄とは思うが、暴力を受けるのは勘弁だから、もう少し足掻いてみることにした。
無駄だとは心底思うけどな。
「あの、アヴスラグの階層情報を」
「探索者?」
「いえ、メンバーの荷物持ちです」
「じゃあ探索者を連れて来な」
けんもほろろ、って奴だ。
何度も声を掛けてみても結果は同じ。妙なルールに縛られているのか、情報を得ることができない。
「さっきから君、何してるの?」
後ろから声が掛かり振り向くと女性探索者のような。
上目遣いで俺を見て一瞬、微笑んだ気がした。
無駄だとは思うが聞いてみるか。俺が何かしてるのは見ていただろうし。
「あの、アヴスラグの十六階層より下の情報を」
無表情になり暫し無言になったと思ったら。
「君も探索者?」
「荷物持ちです」
「明かせないんだよ。本来ならね」
やっぱりそうか。
いや、本来ならと言った。
「そこを何とか」
腕組みして「うーん」なんて言いながら、腕組みを解いて少し前屈みになると、人差し指を俺の目の前に突き出してきた。
「決まりを知らないんだね。いいよ。少しだけ」
「え」
「困ってるみたいだし、御用聞きもできないんじゃね」
口角を上げ「あとで怒られるでしょ」と言われ「事情がそうさせるんだろうから」と、十六階層と十七階層の情報に関して少しだけ教えてあげる、と言われる。
「ここだと違反がバレるから」
そう言って手を取られ歩き始める女性探索者だ。
ちょっとびっくりしたが、手を引かれるままに付いて行くと、ハーフティンバー様式で三階建ての建物に案内される。
玄関ドアが間隔を空け二つあるようで、その内のひとつから中へ入る。
「こっちだから」
中に入ると左側に回り階段があり、二階へと続くようだ。正面と右側に扉があり「ここはシェック。正面がヴォーダスルム」と言われ、正面の扉を開け中に招き入れられた。階段室の他に左側には他のスペースもあるようだ。
因みにシェックはキッチンでヴォーダスルムは居間。
つい連れられるがままに来てしまったが、人さらいとか奴隷落ちだったり。あまりに不用心すぎたかもしれない。
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