44 / 46
第10章:辺境に咲く薬草師
10-4:目覚めた証人
しおりを挟む
王都、騎士団長病室。
アデリーナが、いつものように退屈そうに「光の癒し」の演出を行っていると、扉が乱暴に開け放たれ、ヴェルナー宰相と、辺境から戻った騎士隊長が駆け込んできた。
「ど、どこへ行ったかと思えば! 宰相、無礼ですよ!」
アデリーナが抗議の声を上げるが、ヴェルナーは彼女を完全に無視した。彼の冷徹な目は、ただ目の前の真実を追求するために集中していた。
「フェリクス団長、お待たせした」
ヴェルナーは、騎士隊長から受け取った鉛のケースを開け、ルシルが精製した『解呪原液』を取り出した。
その琥珀色の液体が放つ、圧倒的な生命力の芳香に、アデリーナは「ひっ」と息を呑んだ。
(な、なに、この魔力。わたくしの光が、霞んでしまう)
彼女の偽物の光が、本物の『神薬』の魔力の前に、その輝きを失っていく。アデリーナの顔には、焦りと、隠しきれない嫉妬の感情が浮かんでいた。
「待ちなさい! それは、ルシルが作った毒よ! それを飲ませたら、フェリクス様は死んでしまうわ!」
アデリーナが絶叫し、ジェラルド(知らせを聞いて駆けつけた王太子)が衛兵に止めさせようとする。ジェラルドの顔は、ルシルへの憎悪と、アデリーナへの盲信で歪んでいた。
しかし、騎士隊長が彼らの前に立ちはだかった。その目には、辺境でカイラスの力を目撃した者だけが持つ、揺るぎない決意が宿っていた。
「黙られよ! 我々は、真実を見てきた!」
宰相は、アデリーナの制止を振り切り、フェリクスの口に、原液を数滴、流し込んだ。
液体が、フェリクスの乾いた唇に触れた瞬間。
彼の全身が、淡い光に包まれた。それはアデリーナの表面的な光ではない。体の内側から、生命力が蘇る、温かい、癒やしの光だった。
彼の顔を覆っていた、呪いの黒い瘴気が、まるで朝日に溶ける霧のように、一瞬で消え去っていく。病室の冷たい空気が、清浄な魔力に満たされ、穏やかな薬草の香りが広がった。
「う、ぐ」
フェリクスの喉が、数ヶ月ぶりに、意味のある音を発した。
彼の瞼が、ゆっくりと持ち上がる。蒼い瞳が、焦点を取り戻し、目の前の光景を認識した。
「こ、ここは」
「フェリクス! 気がついたか!」
宰相が、彼の肩を掴む。その声には、安堵と、真実が証明された歓喜が混じっていた。
「アデリーナ様? なぜ、貴女がここに」
フェリクスは、朦朧としながらも、アデリーナを見て眉をひそめた。
「フェリクス様! わたくしの光が、貴方を救ったのですよ!」
アデリーナが、最後の嘘を重ねようとした、その時。
「違う」
フェリクスの、力強い声が響いた。彼の言葉は、王都の華やかな欺瞞を、一瞬で打ち砕く真実の剣となった。
「わたくしが昏睡する直前、最後に見たのは、ルシル嬢が精製した『原液』だった。そして、わたくしを刺した呪いは、貴女(アデリーナ)の光では、何の反応も示さなかったのを、覚えている」
「そ、そんな」
アデリーナの顔から、血の気が引いた。彼女の足元がふらつき、優雅な姿勢が、今、完全に崩壊した。
その日の午後、謁見の間。
病床から起き上がった国王の前に、全ての真実が明らかにされた。
目覚めた騎士団長フェリクスは、ルシル追放の日の真実を、涙を流しながら証言した。
「わたくしを救おうとしたのは、ルシル嬢の薬だけです。アデリーナ様の光には、何の治癒力も感じられませんでした」
「すり替えられた毒は、アデリーナ様が侍女に命じて用意させたものだと、神聖薬草院の者が自白いたしました」
ジェラルドは、その報告を聞きながら、玉座の脇で顔面蒼白になって立っていた。彼の傲慢な瞳は、もはや恐怖しか映していなかった。
「そして、殿下」
宰相ヴェルナーが、ジェラルドに最後通告を突きつける。
「貴方が『偽聖女』として追放したルシル嬢こそが、この国の生命線である『神聖原液』の、唯一の精製者でした。貴方は、自らの手で、国を滅ぼしかけたのです」
ジェラルドは、玉座の階段を、小さな子供のように踏み外し、その場で崩れ落ちた。彼の心には、傲慢の代償という、あまりにも重い現実が突き刺さっていた。
アデリーナは「そんなはずはありません! わたくしこそが聖女よ!」と最後まで叫んでいたが、彼女の光が、フェリクスの証言と、ルシルが精製した奇跡の薬の前では、あまりにも無力だった。
国王の裁きは、厳格だった。
王太子ジェラルドは、王位継承権を剥奪(廃嫡)され、北の修道院へと永久幽閉。
アデリーナは、国家反逆罪および王太子欺瞞の罪で、その魔力(偽りの光)を封じられた上で、平民として王都から追放された。
ルシルを『偽聖女』と断罪した者たちの、完全な敗北だった。
アデリーナが、いつものように退屈そうに「光の癒し」の演出を行っていると、扉が乱暴に開け放たれ、ヴェルナー宰相と、辺境から戻った騎士隊長が駆け込んできた。
「ど、どこへ行ったかと思えば! 宰相、無礼ですよ!」
アデリーナが抗議の声を上げるが、ヴェルナーは彼女を完全に無視した。彼の冷徹な目は、ただ目の前の真実を追求するために集中していた。
「フェリクス団長、お待たせした」
ヴェルナーは、騎士隊長から受け取った鉛のケースを開け、ルシルが精製した『解呪原液』を取り出した。
その琥珀色の液体が放つ、圧倒的な生命力の芳香に、アデリーナは「ひっ」と息を呑んだ。
(な、なに、この魔力。わたくしの光が、霞んでしまう)
彼女の偽物の光が、本物の『神薬』の魔力の前に、その輝きを失っていく。アデリーナの顔には、焦りと、隠しきれない嫉妬の感情が浮かんでいた。
「待ちなさい! それは、ルシルが作った毒よ! それを飲ませたら、フェリクス様は死んでしまうわ!」
アデリーナが絶叫し、ジェラルド(知らせを聞いて駆けつけた王太子)が衛兵に止めさせようとする。ジェラルドの顔は、ルシルへの憎悪と、アデリーナへの盲信で歪んでいた。
しかし、騎士隊長が彼らの前に立ちはだかった。その目には、辺境でカイラスの力を目撃した者だけが持つ、揺るぎない決意が宿っていた。
「黙られよ! 我々は、真実を見てきた!」
宰相は、アデリーナの制止を振り切り、フェリクスの口に、原液を数滴、流し込んだ。
液体が、フェリクスの乾いた唇に触れた瞬間。
彼の全身が、淡い光に包まれた。それはアデリーナの表面的な光ではない。体の内側から、生命力が蘇る、温かい、癒やしの光だった。
彼の顔を覆っていた、呪いの黒い瘴気が、まるで朝日に溶ける霧のように、一瞬で消え去っていく。病室の冷たい空気が、清浄な魔力に満たされ、穏やかな薬草の香りが広がった。
「う、ぐ」
フェリクスの喉が、数ヶ月ぶりに、意味のある音を発した。
彼の瞼が、ゆっくりと持ち上がる。蒼い瞳が、焦点を取り戻し、目の前の光景を認識した。
「こ、ここは」
「フェリクス! 気がついたか!」
宰相が、彼の肩を掴む。その声には、安堵と、真実が証明された歓喜が混じっていた。
「アデリーナ様? なぜ、貴女がここに」
フェリクスは、朦朧としながらも、アデリーナを見て眉をひそめた。
「フェリクス様! わたくしの光が、貴方を救ったのですよ!」
アデリーナが、最後の嘘を重ねようとした、その時。
「違う」
フェリクスの、力強い声が響いた。彼の言葉は、王都の華やかな欺瞞を、一瞬で打ち砕く真実の剣となった。
「わたくしが昏睡する直前、最後に見たのは、ルシル嬢が精製した『原液』だった。そして、わたくしを刺した呪いは、貴女(アデリーナ)の光では、何の反応も示さなかったのを、覚えている」
「そ、そんな」
アデリーナの顔から、血の気が引いた。彼女の足元がふらつき、優雅な姿勢が、今、完全に崩壊した。
その日の午後、謁見の間。
病床から起き上がった国王の前に、全ての真実が明らかにされた。
目覚めた騎士団長フェリクスは、ルシル追放の日の真実を、涙を流しながら証言した。
「わたくしを救おうとしたのは、ルシル嬢の薬だけです。アデリーナ様の光には、何の治癒力も感じられませんでした」
「すり替えられた毒は、アデリーナ様が侍女に命じて用意させたものだと、神聖薬草院の者が自白いたしました」
ジェラルドは、その報告を聞きながら、玉座の脇で顔面蒼白になって立っていた。彼の傲慢な瞳は、もはや恐怖しか映していなかった。
「そして、殿下」
宰相ヴェルナーが、ジェラルドに最後通告を突きつける。
「貴方が『偽聖女』として追放したルシル嬢こそが、この国の生命線である『神聖原液』の、唯一の精製者でした。貴方は、自らの手で、国を滅ぼしかけたのです」
ジェラルドは、玉座の階段を、小さな子供のように踏み外し、その場で崩れ落ちた。彼の心には、傲慢の代償という、あまりにも重い現実が突き刺さっていた。
アデリーナは「そんなはずはありません! わたくしこそが聖女よ!」と最後まで叫んでいたが、彼女の光が、フェリクスの証言と、ルシルが精製した奇跡の薬の前では、あまりにも無力だった。
国王の裁きは、厳格だった。
王太子ジェラルドは、王位継承権を剥奪(廃嫡)され、北の修道院へと永久幽閉。
アデリーナは、国家反逆罪および王太子欺瞞の罪で、その魔力(偽りの光)を封じられた上で、平民として王都から追放された。
ルシルを『偽聖女』と断罪した者たちの、完全な敗北だった。
70
あなたにおすすめの小説
【完結】 笑わない、かわいげがない、胸がないの『ないないない令嬢』、国外追放を言い渡される~私を追い出せば国が大変なことになりますよ?~
夏芽空
恋愛
「笑わない! かわいげがない! 胸がない! 三つのないを持つ、『ないないない令嬢』のオフェリア! 君との婚約を破棄する!」
婚約者の第一王子はオフェリアに婚約破棄を言い渡した上に、さらには国外追放するとまで言ってきた。
「私は構いませんが、この国が困ることになりますよ?」
オフェリアは国で唯一の特別な力を持っている。
傷を癒したり、作物を実らせたり、邪悪な心を持つ魔物から国を守ったりと、力には様々な種類がある。
オフェリアがいなくなれば、その力も消えてしまう。
国は困ることになるだろう。
だから親切心で言ってあげたのだが、第一王子は聞く耳を持たなかった。
警告を無視して、オフェリアを国外追放した。
国を出たオフェリアは、隣国で魔術師団の団長と出会う。
ひょんなことから彼の下で働くことになり、絆を深めていく。
一方、オフェリアを追放した国は、第一王子の愚かな選択のせいで崩壊していくのだった……。
聖女の力は「美味しいご飯」です!~追放されたお人好し令嬢、辺境でイケメン騎士団長ともふもふ達の胃袋掴み(物理)スローライフ始めます~
夏見ナイ
恋愛
侯爵令嬢リリアーナは、王太子に「地味で役立たず」と婚約破棄され、食糧難と魔物に脅かされる最果ての辺境へ追放される。しかし彼女には秘密があった。それは前世日本の記憶と、食べた者を癒し強化する【奇跡の料理】を作る力!
絶望的な状況でもお人好しなリリアーナは、得意の料理で人々を助け始める。温かいスープは病人を癒し、栄養満点のシチューは騎士を強くする。その噂は「氷の辺境伯」兼騎士団長アレクシスの耳にも届き…。
最初は警戒していた彼も、彼女の料理とひたむきな人柄に胃袋も心も掴まれ、不器用ながらも溺愛するように!? さらに、美味しい匂いに誘われたもふもふ聖獣たちも仲間入り!
追放令嬢が料理で辺境を豊かにし、冷徹騎士団長にもふもふ達にも愛され幸せを掴む、異世界クッキング&溺愛スローライフ! 王都への爽快ざまぁも?
聖女の力を妹に奪われ魔獣の森に捨てられたけど、何故か懐いてきた白狼(実は呪われた皇帝陛下)のブラッシング係に任命されました
AK
恋愛
「--リリアナ、貴様との婚約は破棄する! そして妹の功績を盗んだ罪で、この国からの追放を命じる!」
公爵令嬢リリアナは、腹違いの妹・ミナの嘘によって「偽聖女」の汚名を着せられ、婚約者の第二王子からも、実の父からも絶縁されてしまう。 身一つで放り出されたのは、凶暴な魔獣が跋扈する北の禁足地『帰らずの魔の森』。
死を覚悟したリリアナが出会ったのは、伝説の魔獣フェンリル——ではなく、呪いによって巨大な白狼の姿になった隣国の皇帝・アジュラ四世だった!
人間には効果が薄いが、動物に対しては絶大な癒やし効果を発揮するリリアナの「聖女の力」。 彼女が何気なく白狼をブラッシングすると、苦しんでいた皇帝の呪いが解け始め……?
「余の呪いを解くどころか、極上の手触りで撫でてくるとは……。貴様、責任を取って余の専属ブラッシング係になれ」
こうしてリリアナは、冷徹と恐れられる氷の皇帝(中身はツンデレもふもふ)に拾われ、帝国で溺愛されることに。 豪華な離宮で美味しい食事に、最高のもふもふタイム。虐げられていた日々が嘘のような幸せスローライフが始まる。
一方、本物の聖女を追放してしまった祖国では、妹のミナが聖女の力を発揮できず、大地が枯れ、疫病が蔓延し始めていた。 元婚約者や父が慌ててミレイユを連れ戻そうとするが、時すでに遅し。 「私の主人は、この可愛い狼様(皇帝陛下)だけですので」 これは、すべてを奪われた令嬢が、最強のパートナーを得て幸せになり、自分を捨てた者たちを見返す逆転の物語。
婚約破棄された竜好き令嬢は黒竜様に溺愛される。残念ですが、守護竜を捨てたこの国は滅亡するようですよ
水無瀬
ファンタジー
竜が好きで、三度のご飯より竜研究に没頭していた侯爵令嬢の私は、婚約者の王太子から婚約破棄を突きつけられる。
それだけでなく、この国をずっと守護してきた黒竜様を捨てると言うの。
黒竜様のことをずっと研究してきた私も、見せしめとして処刑されてしまうらしいです。
叶うなら、死ぬ前に一度でいいから黒竜様に会ってみたかったな。
ですが、私は知らなかった。
黒竜様はずっと私のそばで、私を見守ってくれていたのだ。
残念ですが、守護竜を捨てたこの国は滅亡するようですよ?
神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです
珂里
ファンタジー
ある日、5歳の彩菜は突然神隠しに遭い異世界へ迷い込んでしまう。
そんな迷子の彩菜を助けてくれたのは王国の騎士団長だった。元の世界に帰れない彩菜を、子供のいない団長夫婦は自分の娘として育ててくれることに……。
日本のお父さんお母さん、会えなくて寂しいけれど、彩菜は優しい大人の人達に助けられて毎日元気に暮らしてます!
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
婚約者に冤罪をかけられ島流しされたのでスローライフを楽しみます!
ユウ
恋愛
侯爵令嬢であるアーデルハイドは妹を苛めた罪により婚約者に捨てられ流罪にされた。
全ては仕組まれたことだったが、幼少期からお姫様のように愛された妹のことしか耳を貸さない母に、母に言いなりだった父に弁解することもなかった。
言われるがまま島流しの刑を受けるも、その先は隣国の南の島だった。
食料が豊作で誰の目を気にすることなく自由に過ごせる島はまさにパラダイス。
アーデルハイドは家族の事も国も忘れて悠々自適な生活を送る中、一人の少年に出会う。
その一方でアーデルハイドを追い出し本当のお姫様になったつもりでいたアイシャは、真面な淑女教育を受けてこなかったので、社交界で四面楚歌になってしまう。
幸せのはずが不幸のドン底に落ちたアイシャは姉の不幸を願いながら南国に向かうが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる