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カケラシティー

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「すごいな。ミナ楽しそう」
「そっすね、なんかエロいっすね」

 わたしはソファーに座り、ハルとダンのチンチンを交互に舐めていた。交互といっても乱暴にしたダンのチンチンより、散々気持ち良くしてくれたハルのチンチンの方をより念入りに舐める。

「またハルさんのチンコしゃぶる。いっすよ俺のデカチンはミナさんのデカパイと戦わせますから」
「んぐっ」

 ダンは乳首にチンチンの先を押し当てる。敏感になった乳首にあったかいチンチンが当たるのはとても気持ちがいい。一生懸命にチンチンと乳首を戦わせているダンが可愛いからお礼にダンのもしゃぶってあげる。

「ミナ。そろそろ時間大丈夫?」
「え?」

 時計を見ると夕方5時を回っていた。一瞬、青ざめるが、そう言えば今日は疲れて帰ると思って夕飯の準備はしてあったのだ。でも、そろそろ帰らないと。

「送ってくよ」

 ハルがシャツを羽織り立ち上がった。筋肉の上に直シャツ姿をしっかり目に焼き付ける。

「今度は俺が後ろでイイっすか?」
「ダメ!後ろはハル!」
「チェッ。ミナさん贔屓ばっかだ」

 いじけるダンのチンチンに、可愛そうだからキスしてあげたら、ダンがムラついた目をしたので思いっきり握り潰した。

 帰りの車の中。ハルは優しく抱っこしてくれた。髪を撫でて時折キスもしてくれた。あんなに激しかったのに、セックスの後もたっぷり優しくしてくれる。

「わたしの声って3人以外にも届いてるのかな?」
「…どうだろ?わからない」
「わたし、思ってただけなのに、全部筒抜けでちょっと恥ずかしかったな」
「俺は嬉しかったよ。ケイさんもダンも嬉しかったんじゃない?」
「自分は最高でした!!」
「ケイさんも…。3人はいつもこうやってセックスしてるの?」
「……いや。俺ら会うの今日初めてだし」
「え?」
「あのジムで今日初めて会ったんだ」
「え?だって。みんな知り合いみたいに。アレの大きさだって知ってたし…」
「そうなんだよね…不思議と知ってたんだよ。ミナの事も」
「え?わたしの事」
「そう、ずっと寂しがってたの知ってたよ。だから俺たちは今日あそこには集まったんじゃないかな?なあ、ダン」
「……そっすね。……自分も今日ハルさんとケイさん。そしてミナさんと会うって思って来ました」
「そうなの…。なんか…嬉しい」

 目頭に涙が浮かぶ。みんな、わたしの寂しさを知ってて。それを慰めようとして、心の声を聴いて集まってくれたんだ。

「じゃあ、寂しくなったら、また呼ぶね。みんなの事、思うね」
「ああ」
「うっす」

 連絡先は交換しなかった。だって心で通じあってるんだから、寂しくても誰かがわたしの思いを受け取ってくれる。こんな嬉しい事が他にあるだろうか。
 車がマンションの前に着き。2人と別れた。

 さあ、此処からは気を引き締めて行こう。散々気持ち良い思いをしたんだ。少しくらい辛さは乗り越えられる。
 それに私には寂しさを共有してくれる人がいるのだから。


 そんな決意は、ものの数時間で崩れ落ちた。夜の11時を回っても夫は帰って来なかった。
 もしかして、夫の所にもやっぱり自動配信されたのかと、連絡を取ってみたが電話に出た夫はガッチリ飲んでいた。

「えっと。飲む時は連絡ほしいって言ってるよね」
「あーっごめんごめんごめん!急だったから!直ぐ帰るからごめんね!」

 こんなやり取りを8時にして、直ぐに帰ると言うから待っていたのに今だに帰って来ない。

 何だよ、遅くなるなら言えよ!だったら寝てるのに!それに、そもそも飲んで帰るんだったら慌てて帰る事も無かったのに!

 それを考えた時、3人の顔が脳裏に浮かんだ。わたしを、たくさん愛してくれた素敵な3人。強くて、しなやかで、美しい3人をわたしは思った。

 迎えに来て欲しい。この苦しい暗闇からわたしを救い出して欲しい。どうかこの思いこそ届いて欲しい。
 
 スマホを握り祈った時、インターホンが鳴った。

 えっ!もしかして!?

 慌ててモニターを映し出すと、そこにはグダグタに酔っ払った夫がいた。

「わーり!遅くなっちった!」
「そうだね」
「あーれ!?おこってる??」
「別に」
「別にって!超怒ってんじゃん!」
「怒ってないって、帰ったんならわたし寝るね」

 わたしはベッドに向かった。すると夫がベッドに付いてくる。

「何か、ミナ、今日可愛くない?」

 粘っこい視線で身体中を見回すと、そのまま抱きついてきてベッドに押し倒された。

 ああ。やだなあ。

 思いはしたが、仕方がない。愛する夫に奉仕するか。
 夫はたかがパジャマのボタンも外せず、結局たくし上げて胸を揉んだ、力強くも優しくも無いその揉み方に一向に気分が乗らない。
 仕方が無いので、チンチンを撫でてやろうと手をやると半分しか勃っていなかった。

「ごめん、やっぱり今日無理」
「え?」
「お酒臭い。早くお風呂入って来て」
「あ、ああ。わかった」

 背中で夫を見送ると、そのまま強く目をつぶった。
 
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