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第五章 問題は尽きないようです
突入
しおりを挟む今回から残酷なシーンが有る話が少し続きます。
R15です(それで足りるか?)
その部分はサラッと流していただければ…………
ーーーーー〈切り取り線〉ーーーーー
正直100パーセントは信じられないけれど、時間も無いのでフェンディスの実行犯探しを髭マロに任せる事として、フェンディスに送り返し、救出部隊を攫われた魔物の人が囚われている地下へ移転した。
作戦としては地下からの救出とベルンリグールの皇帝を抑えるのは、タイミングがズレない方が良いので、救出部隊はトキ家の人に細かな案内を任せて、僕はベースに戻る。
「それじゃあ予定通り、皇帝の居る場所へ移動します」
僕の横にジン前国王、そして僕達を取り囲むようにスイと騎士団が周りを固める。
しかしこう何度も移転していてニヤ達は大丈夫なのかな、特にフェンディスまでの一往復が予定外だったし……。
なんて考えてたら、ニヤにペシペシと頬を叩かれた。
『全く大丈夫なの。
心配ご無用、でもありがとなの』
ニッコリ笑ったニヤは『行くの』と一声かけて移転した。
着いた場所は…………
*****
「何だ、貴様らどこから湧いて出た」
着いた瞬間に目の前に広がった光景は信じられないものだった。
広いベッドの上には裸にむかれ陵辱されている若い男女の魔物の人と、その二人に覆いかぶさる複数の男。
すぐさま後ろにいたスイが僕の目を塞いだけれど、その有様は目に焼き付いている。
女性の顔は元の肌の色が分からないほど殴られていて、目も開いていない。
男性の方は手足があらぬ方向へと曲がっている。
勿論身体中にも痣はあり、血や他のモノで汚されている。
僕は怒りで目眩がしてきた……これが神の血を引く国の民だって?
ふざけるんじゃ無いよ!
勿論怒っているのは僕だけじゃ無い。
僕の周りの温度が上がるほどの怒気が湧き上がる。
「聞こえぬのか、貴様らは何者かと聞いておる」
再び問われるが、怒りに満ちた僕らは声も出せない。
始めに立ち直ったのはジン前王だ。
「私はラグノルの前王、タシ・リア・ジン。
ベルンリグールの皇帝に伺いたい事があり、強硬手段をとらせていただいたが……まさか昼間からこの様な事となっているとは……」
ラグノルは運命の人と出会う前も、死別した後でも、心の一番深い場所と肉体は、運命の人のモノだ。
つまり姦淫がありえない国だから、一層この目の前の事態が受け入れられない。
神の加護か祝福か……呪いなのか微妙だけど、国民皆淡白だ……正直生物として不自然な程。
でも生まれた時から周りの環境がそうであれば、疑問に思うこともなく、国民全てが受け入れている。
あの人カッコいいとか、綺麗な女だ、とかあっても『ヤリテー』に繋がらないのだ。
しかも犯されているのが攫われた自国の民、それも無理矢理だとすれば、一層怒りが増すばかりだ。
「ラグノル?知らぬな。
お前達、誰か知っておるか?」
女性に覆いかぶさったまま、初老の男が問うと、男性から身を引いた肥え太った男が薄ら笑いを浮かべながら言う。
「知りませんね。
しかし見たところバケモノが混じっている様ですから、南の追放者の末裔なのでは?」
視線はハーフの騎士団員のミミに向かっている。
「おお、追放されたからと言って穢らわしい魔物達と交わって、勝手に国を名乗っている下賎な輩か」
下卑た笑いを浮かべながらも、初老の男は犯すことを止めない。
多分コイツが皇帝なのだろう。
……もう理由とかいいから殺っちやっていいかな。
2
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