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第五章 問題は尽きないようです
理想的な国とは
しおりを挟むひとまずジン前国王と救出部隊、それに後方支援部隊をラグノルへ送り届ける。
その間この国の国王…皇帝か……、もうクズでいいよね。
クズには自分の家族へ状況報告、のちに他の重臣へ報告をしてもらう……いや、させておく。
クズの見張りに騎士団は置いていく。
ネイがゴネたけど、そこは我慢してもらわないとね。
そしてラグノルへ送った後フェンディスへ行き、髭マロから状況確認、兵士さん達はその場に残ってもらう。
まだ髭マロを完全に信用できないから、見張りとして残ってもらわないとね。
将軍だけを連れてこの城へ戻ってくる……と。
移転が使えないととても無謀な移動距離だよな。
こんなハードに術を使って、ニヤ達大丈夫かな。
国民へは、流石に今日明日じゃあ無理だから、5日後に国民を集めて、色々説明する事になる。
王都に集まるには遠い町の人は、代表者に集う様に明日中には通達させれば、何とか集まり漏れる事はないかな?な日数設定だ。
その間、国軍は引き続きフェンディスにて、髭マロとフェンディス内での後処理、騎士団は半数は帰国して、残りはクズ一族の見張りを。
トモ家は引き続き不穏分子が居ないかを調べてもらう。
僕?僕は今回本当に頭にきているから、とことん矯正してやろうと思ってね。
え?拷問なんてしないよ!するわけない!
眠りの子に半覚醒状態にしてもらい、自身のやった事を被害者として追体験してもらったり、最後のチャンスを与えられているという事を、骨身にしみて理解するように、恐怖を与えてみたり、僕なりの理想的な国づくりのイメージを伝えてみたり……。
後日この事を聞いたニトが『それも立派な拷問だろ!』と突っ込んできたけど、そんな事無いよね。
しかし【理想的な国】って難しいよね。
水の人の言っていたように、【絶対的な正しい事】って無いのではないかと思うし。
嘘をついたり騙したり、他者を羨んだり嫉妬したり、そういうのは人間として誰でも持っている一面だと思うから、そう言う一般的な【負の感情】を持たないって言う事は無理だと思う。
プラスもマイナスもあるのが人間だし、立場が変われば……と言うのも当たり前。
それにこの国は【神の末裔】みたいな立ち位置の国なのだから、それを全て否定するのは何か違う気がする。
宗教国家があり、商業国家があり、脳筋国家があり(武装国家とは言いたくない)他の種族と共存しているラグノルがあり。
国の性質はそれぞれでいいと思う。
きっと最初に国を作った人はこんな未来を想像していなかっただろう。
会った訳ではないからあくまでも僕の想像だけど、最初に神の降り立った国として、誇りを持っていたであろう。
ならばその誇りを歪めずに、始めの国として、誇り高くあるように…ってのはどうだろう。
そうなればいいなと思いながら、その考えを皇帝に流し込んでもらった。
…………ここだけの話、ラグノルも十分歪んでると思うけどね。
住むには良いよ、闇が無いから。
窃盗、暴行、殺人、強姦…そんなのは無いに越した事は無いよ。
でも、キレイな場所では生きていけない性質の人もいるんじゃあ無いのかなぁ…なんて思う僕は変なのかな。
この国のこれからの事をどうするか考えるのに、僕自身も改めて色々考えた。
志向を共有しているニヤ達にはわからない事だらけだったようで、それはなぜ?どうして?と聞かれた。
それに応えるためにさらに考える。
そうこうしているうちにあっという間に日にちは過ぎた。
ーーーーー〈切り取り線〉ーーーーー
サラッと書きましたけど、主人公の言うように、ラグノルは悪意の無い理想国家なのかもしれませんけど、それはある意味歪んでいると思います。
光ある所に闇も有りますし、綺麗な水では生きていけないモノも居ますから。
コレを書き出すと止まらなくなるので、本当にサラッと流します。
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