軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います

こげ丸

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第一章

第7話:検証してみた

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 数時間かけてユニークスキル『ダンジョンアドミニストレーター』で出来ることを色々検証してみた。

 まず、ダンジョン内の時間の流れは、最初に設定したように十倍にした上で変動しないようにした。
 これは思ったとおりに機能しているのを確認出来た。
 実際に中で一時間過ごしてみたが、外の時間は六分しか進んでいなかったから間違いない。

 これだけでもかなりすごい!

 次に魔物だが、こちらはやはり弱い魔物しか配置できなかった。
 今配置できるのはスライム、コボルト、ホーンラビット、クイックチキン、クレイジーシープなど。
 リソースはどれも基本コスト10に加えて、設定レベルを足した数値が配置コストになる。
 つまりレベル5のコボルトを配置すると、基本コスト10とレベルコスト5を足したリソース15を消費する。

 もちろんレベル5でも今のオレにとっては怖いので、さっきレベル1のスライムを配置して試してみた。
 配置前に護身用に納屋にあったスパナを持ってきていたので、試しに戦って倒してみたが、最弱のスライムでも思った以上にタフだった。

 それとリソースの回復も確認した。
 こちらは他にも回復手段があるかもしれないが、普通に時間経過で回復するようだ。
 経過時間はダンジョン内の時間が適用されるっぽい。

 だから範囲を最小にしてレベル上げ用のスライムを三体だけを配置し、しばらくはこれで様子を見ようと思っている。

 あと、ダンジョンゲートを不可視化したり、ダンジョンへの入場者制限をかけられることがわかった。今はオレ以外には入れないようにして、更にダンジョンに入れる者だけがゲートを視認出来るようにしている。

 これでこのダンジョンが見つかる可能性は激減した!
 車検とかどうしようかと思ったが、セルフ車検ならなんとかなりそうだ。

 他にもいろいろと調べたが、ダンジョンに関する設定以外にも、このスキルには面白い能力がいくつかあることがわかった。

 まず、管理者倉庫と作業部屋という能力が使用できるようになっていた。
 管理者倉庫というのは所謂アイテムボックスのようなものなのだが、アニメやラノベの異世界モノでよく出てくるスキルとは、その使い勝手がかなり違う。
 まず、無限に入るというものではなく、この能力を使用すると第三の視界が現れ、テニスコート一面分ぐらいの広さの倉庫が見えるようになるのだ。
 そこに自分の想像の中で物を入れて配置し、整理していかなければならず、取り出すのもそこで探して見つけてからでないと取り出せない。

 某アニメの四次元◯ケットのように、慌てていると必要なものが全然見つからなくなりそうなので、普段から整理整頓を心掛けなければ……。

 もう一つの作業部屋という能力は、とても面白い!
 こちらは、自分や許可した者だけが入れる十畳ぐらいの異空間上の部屋を利用できるようになる能力だ。
 この能力を使うと少し小さめのダンジョンゲートそっくりのゲートが現れるので、それをくぐれば作業部屋に入れる。
 こちらもダンジョンと同じように許可したものだけが見えて入れるようにすることが出来たので、緊急時の避難場所にも使えそうだ。
 ちなみに時間の流れは作業部屋ゲートを設置した空間に依存するようだ。
 このダンジョン内で使えば十倍の時間の早さになり、外で使えば通常の時間の流れの早さだった。

 あとこの作業部屋で嬉しいことが一つわかった。この空間内ではダンジョン内でもスマホなどの電子機器が利用できたのだ。

 まさしく作業部屋として活用できる!

 そしてこの二つの能力の一番嬉しい点が、どちらもこのダンジョン以外でも使用できるってことだ!
 あくまでもスキルに付随する能力なので、管理するダンジョンの中でないと使えないといった制限を受けないようだ。

 他にも、これは能力ではないのだが、管理者倉庫の中に最初から管理者ローブという装備が入っていた。
 見た目はフード付きのただの布製ローブだが、非常に高い防御力と属性耐性があり、フードをかぶることで認識阻害効果まであるという優れものだった。

 この二つの能力と管理者ローブを活用すれば、きっと他のダンジョンでもかなり安全に探索できるはずだ。

 これはもう探索者になるしかない!

 これについては本当に大丈夫かもう少し勉強して、このダンジョンやスキルの上手い活用方法を考えてから結論を出そうと思っている。
 ただ、このダンジョンがどうなるにしても、もう探索者免許は取るつもりだ。

「さて……だいたいこれで確認は終わったかな?」

「ばぅ!」

 今はこのダンジョンの中にはスライム三匹しかいないし、そのスライムもDIYで柵を作って隔離してあるので、だいふくはリードも付けずに自由にさせている。
 それにフィールドマップを使えば、魔物だけでなくだいふくの位置も確認できたので、見つからない心配もない。

「お。戻ってきたのか。探検は楽しかったか?」

 検証途中で何度かダンジョンの外へ出ているので現実世界ではもう夕方だが、ダンジョンの中で過ごすならまだまだ時間はたっぷりある。
 さっき最低限必要な食料や物資は持ち込んだので、ダンジョン内で長時間過ごすことも可能だ。
 普通なら日曜のこの時間だと明日は仕事だと憂鬱な気分になるところだが、なんて晴れやかな気分なのだろう。

 最初はどうなることかと思ったが、最高の気分だ♪

「ばぅわぅ♪」

「そうか~だいふくも最高か♪」

 最近は爺ちゃんが亡くなったことで何かと忙しく、全然だいふくをかまってやれていなかった。今日は思う存分遊んでやろう。

「だいふく、おやつでも食うか~?」

「ばっばぅぅ!!」

 早速、管理者倉庫に入れておいた、だいふく用のおやつを手に取り出す。

「だいふく、おすわり!」

「ばぅ!」

 相変わらずおやつをあげる時だけは、よく言うことを聞く……。
 オレはしゃがみ込むと、だいふくから見えるように左手でおやつを摘んで、右手を差し出した。

「お手!」

 と、その時だった。
 突然脳内にアナウンスが流れた。

≪ダンジョンが発生して一定時間が経過しました。フィールドボスを指定してください≫

「ばぅ!」

 と同時にお手・・をするだいふく。
 刹那、嫌な予感が爆上がりするオレ……。

≪フィールドボスに識別名『だいふく』が設定されました≫

「え…………まじか…………」
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