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第一章
第15話:めっちゃ脅してくるやん
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実技試験が終わり、無事にダンジョンの外へと帰ってきた。
これで実技試験は終了となり、この場は一旦解散となる。
だけど合格が言い渡されたオレと森羅さんは、この後すぐに探索者免許を発行してもらえるらしく、そのまま別室へと案内された。免許の交付と簡単な説明があるらしい。
「じゃぁ俺たちはここまでだ。探索者続けていればまたどこかで会うこともあるだろう。その時を楽しみにしてるぞ」
「二人とも今まで見た受験者の中でも頭一つ抜けてる感じだったし、すぐに抜かされそうで怖いな~……って、痛いですよ!? なにも叩かなくても!」
「情けないことばかり言ってないで行くぞ!」
と、じゃれ合いながら二人は去っていった。なんだかんだと仲がいいな。
そんな事を考えながらその後ろ姿を見送っていると、隣から話しかけられた。
「あの~。お互い合格出来て良かったですね!」
「あ、はい。お互いおめでとうってことで」
たしか名前は森羅 鏡花さんだったかな。
見惚れるような薙刀の腕を披露してくれたので、そのことについて軽く褒めたら、すごく照れていた。アイドルやっててもおかしくないようなルックスだし、褒められ慣れてそうな感じなのに、ちょっと意外だ。
その後、職員の人が来るのを待っている間、なぜかお互い褒め殺すという、ある意味天国、ある意味地獄のような時間を過ごした。
これ、いったいなんの時間……?
◆◇◆◇◆◇◆◇
数分してようやく職員の人が部屋に入ってきた。待ってたよ……。
「お待たせしました。そしておめでとうございます。では、早速ですが今から端末などをお渡し致しますので順番に取りに来てください。それでは森羅さんから」
配られるのはいくつかの冊子とダンジョン探索用の端末。
正式名称は「D-Logger」。
これが免許の役割も果たしており、ダンジョンの入退出時には必ず携帯する必要がある。というか、これがないとダンジョンゲート前の扉が開かない。
オレも詳しくは知らないが、世界探索者機構から各国の探索者協会に提供されているもので、ダンジョンで発見されたアーティファクトを用いて作られているそうだ。
現在、唯一ダンジョン内でも使える電子機器と言われている。まぁ正確には電力ではなく魔力によって動作しているらしいが、見た目はちょっとゴツくて分厚いスマートフォンだ。
「まずはD-Loggerに魔力波長の登録を行います。魔力が制御出来なくてもこの機械に手を置いて貰えれば数秒で終わりますので、ここに手を乗せて下さい」
「こ、こうですか」
「………………はい。結構です。これでこのD-Loggerはあなた専用のものとなりました。これが探索者の免許証ともなります。以後、ダンジョンの入退出時には必ず必要になりますので壊したりなくしたりしないようにしてください。まぁ壊すのはほぼ不可能なので紛失にだけ注意していただければ大丈夫かと思います」
魔力の波長を登録することで個人認証を行い、他の人には使えなくなるようだ。
あと、高レベルの冒険者が本気でメイスで叩いても壊れないぐらいの強度があるらしい。どれだけ頑丈なんだ……。もういっそこれを鈍器に仕立てたらいいんじゃないのか? 免許剥奪されそうだからしないけど。
「では次。霧島さん」
オレも続いて魔力の波長を登録してもらい、D-Loggerを受け取った。
これでオレも晴れて正式な探索者だ。ちょっと感動。
「それではD-Loggerの基本的な使い方と、なぜこの端末の携帯が義務付けられているかの説明をしていきます。これらを守らないと最悪罪に問われる場合がございますのでしっかりとお聞き下さい。また、冊子の方にも同じ内容が記載されていますので、忘れた場合はそちらを読み返して下さい。それでは始めます」
それから二〇分ほどかけてD-Loggerの説明を受けた。
オートマッピング機能の他にもカメラや探索に役立つ各種アプリが入っており、探索者にとってはなくてはならないものだ。ただ、これらの機能は、カメラ以外はすべてスキル「ダンジョンアドミニストレーター」で代用できるものばかりだった。
だけど、このD-Loggerで一番大事なのは討伐記録を始めとした様々な行動やその結果をログとして残せる機能の方だ。
倒した魔物の種類や数、ドロップしたアイテムまでログとして残る謎機能。
まぁオレのスキルではそれ以上の記録を確認できるのだけど、重要なのはこの記録が各種証明として認められているということだ。
つまりこのログを提出することで、魔物の討伐証明に使えたり、探索者ランクを上げるための評価に使用して貰えるのだ。
だけど、重要なのはそれだけではない。
普段はプライバシー保護の観点から協会に記録を覗かれるようなことはないが、ダンジョン内でトラブルが起きた際には、自身の身の潔白を証明する場合などにも活用されているのだ。
ダンジョン内でもダンジョンゲートが存在する国の法律が適用されるのだが、警察も監視カメラもなく、おまけに人も少ない場所なため、探索者制度が出来た当初はかなりの数の犯罪行為があったらしい。
でも、このD-Loggerのお陰でダンジョン内での犯罪発生件数が激減した。
そういう犯罪抑止と自己防衛の観点からも探索者にとっては絶対になくてはならないものとなった。
というためになる話をしてもらった。
D-Logger様々だな。
ログの提出は、時間や場所、種別などで絞り込んで提出できるようで、その方法も教わった。
この後すぐ、軽トラダンジョンを除外設定にしておかなければ……。
「合格者向けの講習は以上になります。ですが最後に……。ダンジョン内では魔物が一番の脅威なのは間違いありません。ですが、探索者にも十分気をつけて下さい。D-Loggerは抑止力にはなりますが相手が捨て身の場合は意味をなしませんので」
最後にめっちゃ脅してくるやん……。
ダンジョンって怖いな……。
これで実技試験は終了となり、この場は一旦解散となる。
だけど合格が言い渡されたオレと森羅さんは、この後すぐに探索者免許を発行してもらえるらしく、そのまま別室へと案内された。免許の交付と簡単な説明があるらしい。
「じゃぁ俺たちはここまでだ。探索者続けていればまたどこかで会うこともあるだろう。その時を楽しみにしてるぞ」
「二人とも今まで見た受験者の中でも頭一つ抜けてる感じだったし、すぐに抜かされそうで怖いな~……って、痛いですよ!? なにも叩かなくても!」
「情けないことばかり言ってないで行くぞ!」
と、じゃれ合いながら二人は去っていった。なんだかんだと仲がいいな。
そんな事を考えながらその後ろ姿を見送っていると、隣から話しかけられた。
「あの~。お互い合格出来て良かったですね!」
「あ、はい。お互いおめでとうってことで」
たしか名前は森羅 鏡花さんだったかな。
見惚れるような薙刀の腕を披露してくれたので、そのことについて軽く褒めたら、すごく照れていた。アイドルやっててもおかしくないようなルックスだし、褒められ慣れてそうな感じなのに、ちょっと意外だ。
その後、職員の人が来るのを待っている間、なぜかお互い褒め殺すという、ある意味天国、ある意味地獄のような時間を過ごした。
これ、いったいなんの時間……?
◆◇◆◇◆◇◆◇
数分してようやく職員の人が部屋に入ってきた。待ってたよ……。
「お待たせしました。そしておめでとうございます。では、早速ですが今から端末などをお渡し致しますので順番に取りに来てください。それでは森羅さんから」
配られるのはいくつかの冊子とダンジョン探索用の端末。
正式名称は「D-Logger」。
これが免許の役割も果たしており、ダンジョンの入退出時には必ず携帯する必要がある。というか、これがないとダンジョンゲート前の扉が開かない。
オレも詳しくは知らないが、世界探索者機構から各国の探索者協会に提供されているもので、ダンジョンで発見されたアーティファクトを用いて作られているそうだ。
現在、唯一ダンジョン内でも使える電子機器と言われている。まぁ正確には電力ではなく魔力によって動作しているらしいが、見た目はちょっとゴツくて分厚いスマートフォンだ。
「まずはD-Loggerに魔力波長の登録を行います。魔力が制御出来なくてもこの機械に手を置いて貰えれば数秒で終わりますので、ここに手を乗せて下さい」
「こ、こうですか」
「………………はい。結構です。これでこのD-Loggerはあなた専用のものとなりました。これが探索者の免許証ともなります。以後、ダンジョンの入退出時には必ず必要になりますので壊したりなくしたりしないようにしてください。まぁ壊すのはほぼ不可能なので紛失にだけ注意していただければ大丈夫かと思います」
魔力の波長を登録することで個人認証を行い、他の人には使えなくなるようだ。
あと、高レベルの冒険者が本気でメイスで叩いても壊れないぐらいの強度があるらしい。どれだけ頑丈なんだ……。もういっそこれを鈍器に仕立てたらいいんじゃないのか? 免許剥奪されそうだからしないけど。
「では次。霧島さん」
オレも続いて魔力の波長を登録してもらい、D-Loggerを受け取った。
これでオレも晴れて正式な探索者だ。ちょっと感動。
「それではD-Loggerの基本的な使い方と、なぜこの端末の携帯が義務付けられているかの説明をしていきます。これらを守らないと最悪罪に問われる場合がございますのでしっかりとお聞き下さい。また、冊子の方にも同じ内容が記載されていますので、忘れた場合はそちらを読み返して下さい。それでは始めます」
それから二〇分ほどかけてD-Loggerの説明を受けた。
オートマッピング機能の他にもカメラや探索に役立つ各種アプリが入っており、探索者にとってはなくてはならないものだ。ただ、これらの機能は、カメラ以外はすべてスキル「ダンジョンアドミニストレーター」で代用できるものばかりだった。
だけど、このD-Loggerで一番大事なのは討伐記録を始めとした様々な行動やその結果をログとして残せる機能の方だ。
倒した魔物の種類や数、ドロップしたアイテムまでログとして残る謎機能。
まぁオレのスキルではそれ以上の記録を確認できるのだけど、重要なのはこの記録が各種証明として認められているということだ。
つまりこのログを提出することで、魔物の討伐証明に使えたり、探索者ランクを上げるための評価に使用して貰えるのだ。
だけど、重要なのはそれだけではない。
普段はプライバシー保護の観点から協会に記録を覗かれるようなことはないが、ダンジョン内でトラブルが起きた際には、自身の身の潔白を証明する場合などにも活用されているのだ。
ダンジョン内でもダンジョンゲートが存在する国の法律が適用されるのだが、警察も監視カメラもなく、おまけに人も少ない場所なため、探索者制度が出来た当初はかなりの数の犯罪行為があったらしい。
でも、このD-Loggerのお陰でダンジョン内での犯罪発生件数が激減した。
そういう犯罪抑止と自己防衛の観点からも探索者にとっては絶対になくてはならないものとなった。
というためになる話をしてもらった。
D-Logger様々だな。
ログの提出は、時間や場所、種別などで絞り込んで提出できるようで、その方法も教わった。
この後すぐ、軽トラダンジョンを除外設定にしておかなければ……。
「合格者向けの講習は以上になります。ですが最後に……。ダンジョン内では魔物が一番の脅威なのは間違いありません。ですが、探索者にも十分気をつけて下さい。D-Loggerは抑止力にはなりますが相手が捨て身の場合は意味をなしませんので」
最後にめっちゃ脅してくるやん……。
ダンジョンって怖いな……。
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