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独白
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仕事仲間からは「誰にでも優しくて本当にフレンドリーですよね」と良く言われた。
確かに、昔から交友関係は広くて誰とでも分け隔てなく話せる部類だった。
みんな友達、だけど奥深くにいる本来の自分を知る人物はほとんどいなかっただろう。
――本当の俺は、もっと人でなしで外道な男だと思う。
ライブの楽屋ツアーに参加した彼女と会った時、ああ一目惚れってこれだと直感した。
しかも、精神的なものよりも体が反応した。
彼女が欲しいと思ってしまった。
「ありがとう、これからもよろしくね」
他の子と同じ台詞を伝えて、さりげなく手に自分の連絡先のメモを掴ませた。
きょとんとする彼女が本当に可愛かった。どうか望む反応をしてほしいと願っていた。
見慣れない番号のショートメールで“本物ですか? K”と来た時は拳を握っていた。
会いたいと伝えて御用達のカフェに連れてきたのは少し後。すぐに体を奪うように抱き合った。
彼女に夢中でこのまま俺達は結婚するんだろうなとぼんやり考えていた矢先、慧ちゃんに出会った。
彼女が体なら、慧ちゃんは心が引き寄せられたと言って良い。一緒にいて心地よくて楽しくて幸せだった。安心して過ごすことができる。
俺の誕生日を大きな噴水の前で祝ってくれた時は凄く嬉しかった。彼女が待っていることを無視して。
最終的に、俺が選んだのは“安寧”だった。心が惹かれる慧ちゃんと結婚した。
でも、本来の自分が現れた。
体を手放したくない。
卑怯で最低でクズ。罵られるかと思ったのに、彼女は「私も」と呟いてくれた。
俺と彼女の理性が機能しなくなった。
「犯してはいけない罪」だと分かっていたのに。
それでも、俺には彼女が必要で彼女のいない世界は空白で、自分の体が死んでしまうと思っていた。
誰にも分かってもらえない。だから二人だけの秘密。
それなのに、彼女は俺の前からいなくなってしまった。
何も無い世界。慧ちゃんという存在がいるくせに、体は虚無で、俺はもっと外道に堕ちていく。
今の自分は何をするか分からない。正常な判断が下せない。
……そもそも、普通って何だ。
そして、俺は――――
確かに、昔から交友関係は広くて誰とでも分け隔てなく話せる部類だった。
みんな友達、だけど奥深くにいる本来の自分を知る人物はほとんどいなかっただろう。
――本当の俺は、もっと人でなしで外道な男だと思う。
ライブの楽屋ツアーに参加した彼女と会った時、ああ一目惚れってこれだと直感した。
しかも、精神的なものよりも体が反応した。
彼女が欲しいと思ってしまった。
「ありがとう、これからもよろしくね」
他の子と同じ台詞を伝えて、さりげなく手に自分の連絡先のメモを掴ませた。
きょとんとする彼女が本当に可愛かった。どうか望む反応をしてほしいと願っていた。
見慣れない番号のショートメールで“本物ですか? K”と来た時は拳を握っていた。
会いたいと伝えて御用達のカフェに連れてきたのは少し後。すぐに体を奪うように抱き合った。
彼女に夢中でこのまま俺達は結婚するんだろうなとぼんやり考えていた矢先、慧ちゃんに出会った。
彼女が体なら、慧ちゃんは心が引き寄せられたと言って良い。一緒にいて心地よくて楽しくて幸せだった。安心して過ごすことができる。
俺の誕生日を大きな噴水の前で祝ってくれた時は凄く嬉しかった。彼女が待っていることを無視して。
最終的に、俺が選んだのは“安寧”だった。心が惹かれる慧ちゃんと結婚した。
でも、本来の自分が現れた。
体を手放したくない。
卑怯で最低でクズ。罵られるかと思ったのに、彼女は「私も」と呟いてくれた。
俺と彼女の理性が機能しなくなった。
「犯してはいけない罪」だと分かっていたのに。
それでも、俺には彼女が必要で彼女のいない世界は空白で、自分の体が死んでしまうと思っていた。
誰にも分かってもらえない。だから二人だけの秘密。
それなのに、彼女は俺の前からいなくなってしまった。
何も無い世界。慧ちゃんという存在がいるくせに、体は虚無で、俺はもっと外道に堕ちていく。
今の自分は何をするか分からない。正常な判断が下せない。
……そもそも、普通って何だ。
そして、俺は――――
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