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会いたい
会いたい-2-
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「も、もしもし」
『こんばんは、胡桃』
ああ、名前を呼んでくれた。彼の声。耳に聞いた瞬間、体が昇りかけた。
「こんばんは、剛史さん」
『仕事が終わって落ち着いたから電話したんだ。学校はもう終わってるよね』
「はい……バイトが終わって、今帰って来たところです」
『お疲れ様。よく頑張ったな』
褒められた。今日の疲れが吹き飛びそうだった。
剛史の仕事に比べたら小さなことだ。でも頑張ったと言われてこんなに嬉しいと感じたことはなかった。激励してくれているのが伝わってくるから、素直に喜べる。
声を耳で感じて目を閉じる。
うっとりとテーブルに突っ伏していると、彼の声が耳に響いた。
『……会いたい』
「えっ」
『会いたい』
体の、奥まで、電気が流れた。
昨日と同じ甘い痺れだった。
「私も……会いたいです」
『部屋に行ってもいい?』
「は……い」
朝に送ってもらって、彼は既に自分のアパートを知っている。
彼がここに来る。
今から向かうと言われて電話が切れた後、しばらく余韻に浸っていた……が、慌てて胡桃は居間を片付け始める。出しっぱなしの洗濯物や置きっぱなしの食器など、普段手抜きしている部分を少しでも紛らわそうとする。早く彼に会いたいけど、掃除の時間が足りなかった。
元々そんなに散らかしていないが、恋人が入ってくるなら清潔感がある部屋の方が断然いい。見えるところは掃除機をかける。
ふと自分の普段着を鏡で見てしまう。
下着も服もラフなスウェットで顔が赤くなった。
――着替え、どうしよう、可愛い下着はまだ買ってないし、でも前みたいな服だとはりきってるって思われるかな、えっと……
部屋のクローゼット周りをぐるぐる歩いていた時、インターホンが鳴った。
「わわわっ」
来てしまった。
早すぎる?いや、時間をかけすぎたのだ。
全てが始めての彼女には短すぎる時間だった。
服は無視する。仕方ない。とりあえずリップだけでも塗っておこうと艶出しのものを唇にあてる。
もう一度全身の自分を確認して、ため息を一つ吐く。そして玄関に向かった。
美歩や朋香からきちんと恋愛について聞いておくべきだったと今更ながら後悔した。
「今出ます」
扉の向こうにあの人が立っている。
そう思うだけで昨日の出来事は夢じゃないと確認できる。
告白されて、恋人ができたという事実。
ずっと憧れていたあの人が、私の……恋人。
『こんばんは、胡桃』
ああ、名前を呼んでくれた。彼の声。耳に聞いた瞬間、体が昇りかけた。
「こんばんは、剛史さん」
『仕事が終わって落ち着いたから電話したんだ。学校はもう終わってるよね』
「はい……バイトが終わって、今帰って来たところです」
『お疲れ様。よく頑張ったな』
褒められた。今日の疲れが吹き飛びそうだった。
剛史の仕事に比べたら小さなことだ。でも頑張ったと言われてこんなに嬉しいと感じたことはなかった。激励してくれているのが伝わってくるから、素直に喜べる。
声を耳で感じて目を閉じる。
うっとりとテーブルに突っ伏していると、彼の声が耳に響いた。
『……会いたい』
「えっ」
『会いたい』
体の、奥まで、電気が流れた。
昨日と同じ甘い痺れだった。
「私も……会いたいです」
『部屋に行ってもいい?』
「は……い」
朝に送ってもらって、彼は既に自分のアパートを知っている。
彼がここに来る。
今から向かうと言われて電話が切れた後、しばらく余韻に浸っていた……が、慌てて胡桃は居間を片付け始める。出しっぱなしの洗濯物や置きっぱなしの食器など、普段手抜きしている部分を少しでも紛らわそうとする。早く彼に会いたいけど、掃除の時間が足りなかった。
元々そんなに散らかしていないが、恋人が入ってくるなら清潔感がある部屋の方が断然いい。見えるところは掃除機をかける。
ふと自分の普段着を鏡で見てしまう。
下着も服もラフなスウェットで顔が赤くなった。
――着替え、どうしよう、可愛い下着はまだ買ってないし、でも前みたいな服だとはりきってるって思われるかな、えっと……
部屋のクローゼット周りをぐるぐる歩いていた時、インターホンが鳴った。
「わわわっ」
来てしまった。
早すぎる?いや、時間をかけすぎたのだ。
全てが始めての彼女には短すぎる時間だった。
服は無視する。仕方ない。とりあえずリップだけでも塗っておこうと艶出しのものを唇にあてる。
もう一度全身の自分を確認して、ため息を一つ吐く。そして玄関に向かった。
美歩や朋香からきちんと恋愛について聞いておくべきだったと今更ながら後悔した。
「今出ます」
扉の向こうにあの人が立っている。
そう思うだけで昨日の出来事は夢じゃないと確認できる。
告白されて、恋人ができたという事実。
ずっと憧れていたあの人が、私の……恋人。
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