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会いたい
会いたい-3-
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息を吐いて、思い切り玄関を開けた瞬間、開ける勢いが強くなった。引力に引きずられたよう。
待ちきれなくて彼が開かせたと気づいた時は、もう彼は玄関の中に入り胡桃の腰に手を付けていた。そのまま自分に引き寄せて、背中で扉を閉めて、唇を重ねてくる。数秒しか掛からなかった。
「んぅっ……」
唾液の混ざり合う音が聞こえる。
たった数時間離れていただけなのに、口は渇ききっていた。潤いを求めて相手の汁を掬い始める。目を閉じて、胡桃は舌から伝わる熱を味わっていた。
――会いたかった。会いたくて、会いたくて、気が狂いそうだった
剛史のそんな叫び声が聞こえてくるよう。
私も同じ、と言いたくて上唇をゆっくり舌でなぞる。
目を半分開けると、彼の輪郭が分かった。昨日と同じ眼鏡をかけて、暗い赤色のシャツを着て緑色のカーゴパンツを履いていた。今日は暑かったなとどうでもいいことがふと思い出される。
しばらく舐め合った後、口が離れてしがみつくように剛史は胡桃を抱き締めた。
「……仕事中も胡桃のことばっかり考えてた。俺、こんなの今までなくて、やべえと思ったけどどうしても会いたくなって……疲れてるの分かってたのに、無理矢理来てごめん」
済まなさそうに耳元で言う。
彼の声がまた近くで聞けたと胡桃は嬉しくなった。
「私も同じです。ずっと剛史さんとエッチしたことばかり考えてました。スマホ見すぎてバイトの先輩に注意されちゃいました……剛史さんから連絡来ないかなって、忙しいの分かってたのに」
ふふっと笑って、さらに口が耳の穴まで近づいて、囁かれる。
「俺も、胡桃に咥えられたとこばっか思い出してた。すごく気持ち良かったから」
「っ、剛史さんったら」
顔が真っ赤になる。
そんな風に言われたら自分も思い出してしまう。一番気持ち良かった場面が浮かんでくる。様々なシーンが映っては切り替わる。体が疼いてくる。
「よっと」と剛史は軽々と彼女を持ち上げた。
突然視界が高くなって、何が起きたのか胡桃は驚く。抱えられたまま玄関で靴を脱いで、そのまま居間へ連れて行かれる。
「胡桃の部屋はどこ」
言われたので指を差す。
結局、掃除が中途半端になってしまった。
しかも、今思い出したことがある。
「……へえ、なるほど」
運ばれて、剛史がまじまじと部屋の眺めているのが分かってさらに恥ずかしくなった。
寝室はベッドと勉強机、クローゼットと棚は一人暮らしの最低限のものが入るくらいの大きさだった。簡潔に質素に過ごしていたつもりだ。
そして、勉強机の右側の壁にポスターサイズの剛史の写真を飾っている。
それが見られてしまった。頬がまた赤くなる。
それはまるで家具の一部のようになっていた。
昨日はまともに目を合わせることができなかった。ただの写真だけでも彼の姿は体に悪い。
すぐに体温が上がって、ポスターの彼にキスしてしまいそうだった。
自分にこんな感情があったなんて、意外で驚いていた。
待ちきれなくて彼が開かせたと気づいた時は、もう彼は玄関の中に入り胡桃の腰に手を付けていた。そのまま自分に引き寄せて、背中で扉を閉めて、唇を重ねてくる。数秒しか掛からなかった。
「んぅっ……」
唾液の混ざり合う音が聞こえる。
たった数時間離れていただけなのに、口は渇ききっていた。潤いを求めて相手の汁を掬い始める。目を閉じて、胡桃は舌から伝わる熱を味わっていた。
――会いたかった。会いたくて、会いたくて、気が狂いそうだった
剛史のそんな叫び声が聞こえてくるよう。
私も同じ、と言いたくて上唇をゆっくり舌でなぞる。
目を半分開けると、彼の輪郭が分かった。昨日と同じ眼鏡をかけて、暗い赤色のシャツを着て緑色のカーゴパンツを履いていた。今日は暑かったなとどうでもいいことがふと思い出される。
しばらく舐め合った後、口が離れてしがみつくように剛史は胡桃を抱き締めた。
「……仕事中も胡桃のことばっかり考えてた。俺、こんなの今までなくて、やべえと思ったけどどうしても会いたくなって……疲れてるの分かってたのに、無理矢理来てごめん」
済まなさそうに耳元で言う。
彼の声がまた近くで聞けたと胡桃は嬉しくなった。
「私も同じです。ずっと剛史さんとエッチしたことばかり考えてました。スマホ見すぎてバイトの先輩に注意されちゃいました……剛史さんから連絡来ないかなって、忙しいの分かってたのに」
ふふっと笑って、さらに口が耳の穴まで近づいて、囁かれる。
「俺も、胡桃に咥えられたとこばっか思い出してた。すごく気持ち良かったから」
「っ、剛史さんったら」
顔が真っ赤になる。
そんな風に言われたら自分も思い出してしまう。一番気持ち良かった場面が浮かんでくる。様々なシーンが映っては切り替わる。体が疼いてくる。
「よっと」と剛史は軽々と彼女を持ち上げた。
突然視界が高くなって、何が起きたのか胡桃は驚く。抱えられたまま玄関で靴を脱いで、そのまま居間へ連れて行かれる。
「胡桃の部屋はどこ」
言われたので指を差す。
結局、掃除が中途半端になってしまった。
しかも、今思い出したことがある。
「……へえ、なるほど」
運ばれて、剛史がまじまじと部屋の眺めているのが分かってさらに恥ずかしくなった。
寝室はベッドと勉強机、クローゼットと棚は一人暮らしの最低限のものが入るくらいの大きさだった。簡潔に質素に過ごしていたつもりだ。
そして、勉強机の右側の壁にポスターサイズの剛史の写真を飾っている。
それが見られてしまった。頬がまた赤くなる。
それはまるで家具の一部のようになっていた。
昨日はまともに目を合わせることができなかった。ただの写真だけでも彼の姿は体に悪い。
すぐに体温が上がって、ポスターの彼にキスしてしまいそうだった。
自分にこんな感情があったなんて、意外で驚いていた。
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