哀歌-miele-【R-18】

鷹山みわ

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静寂

静寂-3-

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「愛してる……か。初めて言ったかも」
「……剛史さんも?」

うつ伏せになって、二人で肩を寄せ合いながら内緒話をする。

「愛なんて、そんなもの感じたことなかったから。でも胡桃と重なったら自然に言葉が出てきたんだ。俺はこの人を愛してるんだなって」
「それは、すごく、嬉しいです……」
「あと胡桃に言われてすげえ興奮した。体が止まらなくなった」
「……」

勢いに任せて言ってしまった。
急に恥ずかしくなって顔をシーツに埋めたくなる。
でも、彼は意地悪く顔を近づけて「もう一回」とねだった。

「ねえ、もう一回言って」
「……愛しています」
「もう一回」
「愛してます」
「さらにもう一回」

ニッコリ笑って何度もねだってくる。
だんだん楽しくなって、胡桃も彼の首に腕を絡めながら「愛しています」と伝えた。

「剛史さんも言って」
「ああ、愛してる」
「……もう一回」
「愛してる、胡桃」

キスをして目を合わせて笑った。
寝転がりながら互いの体を触り合う。
なんて、幸せな時間だろう。

「毎日は来られないけど、今度はホテルで思いっきり抱くよ」
「はい…………でも、たまには……ここで、してもいいです」

小声で言うと、間が空いて剛史は頬を吊り上げる。

「……へえ、意外とスリルある方が好きなのかな?」
「え、あ、そういうわけじゃなくて、えっと、でも」
「はははっ、ほんと可愛いなお前」

笑って頭を撫でてくれる。そしてまた体を抱き締めてくれた。



――スリルのある方が、気持ち良くなりやすかった、かもしれない

胡桃は自分の本音が怖かった。
それでも、彼と激しく抱き合うならホテルがいい。
結局、彼と混ざり合えるならどこでもいい。彼の腕の中は温かくて柔らかかった。

きっと明日からはすぐに会えなくなる。
でも、会えた時の彼との時間はかけがえのないもので、本当に快感を味わえるだろう。

既に胡桃は期待し始めていた。
もう、自分の体が彼によって改造されているのだと理解していた。

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