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198 変態酔い
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環状7号線を豪快に走るリョウの車の中で僕は例によって乗り物酔いに苦しんでいた。
リョウは僕のために少しでも早く目的地に到着しようと、スピードを上げている。そのせいで余計に酔ってしまう……。
「テメエら、チンタラ走ってんじゃねえ~ッ!」
リョウの罵声が僕の頭の中で響いてリバース寸前まで追い込まれる。
車内からは、リョウの豪快な運転に「バカヤロウ!」と叫ぶドライバーたちの顔が見えているが、特殊偏光ガラスの窓なので、向こうの人たちに僕の吐きそうな喘ぎをもらす顔を見られる心配はない。
僕は窓に映りこんだリョウの顔を見ていた。リョウは前を走るNSXのケツにベッタリくっつきながら不機嫌そうな顔でハンドルを握っていた。
僕はコツンと窓に額をくっつけ、「ふう」と大きくため息をついた。
「こりゃあ、しばらくかかりそうだなぁ。こうなったら車酔いを忘れるくらい、アキラを俺に酔わせてやるぜwww」
そう言うと、リョウはステア脇に集中しているパネルを操作している。
僕は何をしているのかとコンソールを覗くと、リョウはシートベルトのマークが描かれたボタンをピッと押す。
すると、助手席のシートベルトが、ビン!と音を立てて締めつけられた。さらに、肘の辺りと足首を拘束するスチールの輪がシートから飛び出し、僕の身体の自由を奪う。
「ちょッ……!」
「俺の美技に酔いな~ッ!」
と叫んで、リョウは僕に飛びかかった。シートが倒れ、僕は身動きできぬまま仰向けにさせられる。
リョウの車は最先端技術を駆使して作られた自動走行システムが搭載されており、ハンドルを握っていなくても、交通規則に則って自動的に巡回コースを走ることができる。
「……!」
何か言おうと思った僕の唇を、ふいにリョウの大きな親指が撫でた。
ビクンと身をすくませ、僕は「らめぇ……」とつぶやいた。
「気持ち悪いなら吐いても構わないぜ。全部俺が飲み干してやる♡」
僕の耳もとで囁くと、リョウはカプッと耳たぶを唇で挟んできた。
僕たちが乗った車は信号で停車する。信号を渡る人々が、物珍しげにリョウの最新型の車を眺めていく。
特殊偏光ガラスの効果で、外から車内は見えないのだが、それでも僕は、ジロジロと覗き込まれるのがたまらなく恥ずかしかった。
僕の身体をシートに押しつけ、リョウは、さらに執拗な愛撫を加えていく。うなじに、敏感な耳たぶに、リョウの唇が触れる。
「んッ……んあッ!」
肌に感じるくすぐったさと、ムズ痒さとが交ざり合ったような感覚に襲われて、僕は快楽に神経を支配されている。
「可愛いぜぇ……」
胸を優しく揉まれたままキスされて、僕はピクンと身体を震わせた。
「あッ、ふああッ!」
リョウの指が肌に食い込むたび、僕は身体に電気が流れでもしたかのようにビクンビクンと痙攣する。
ふいに、僕の乳首をリョウがかぷっと甘嚙みした。
痛みとも快楽ともつかない感覚に、僕は思いきり身体をのけぞらせながら、声にならない声をあげる。
僕の感触を味わいつつ、リョウは、もう片方の乳首を人差し指の腹でいじり始めた。
「ひッ……んッ……!」
硬くしこった肉の蕾みをいじりまわされ、僕は喉もとをヒクつかせながら短く喘いだ。
僕の意志とは無関係に乳首はピンと尖る。
痛いほど尖りきった突起を、リョウの前歯が軽く挟む。同時に、もう片方の乳首も指先でキュウッとひねりあげる。
「ンああッ!」
途端に甘くて高い切なげな喘ぎ声があがる。敏感な突起を嚙まれ、ひねりあげられた僕は激しい快感の波に呑み込まれていった。
「可愛いぜ、アキラ……」
耳もとで甘く囁かれ胸をまさぐられると、身体の芯が痺れ、僕は何も考えられなくなってしまう。
僕の反応を愛しく思いながら、リョウは手のひらで優しく左右の太腿の合わせ目を撫でまわす。
僕の太腿の肉が、半ば強引に差し入れられたリョウの手のひらを締めつけていた。
リョウが奥へと手を差し込むたび、僕はキュッと内股を締め付ける。僕のささやかな抵抗もむなしく、リョウの指先が秘所へと到達した。そこはすでに、しっとりと濡れている。
「可愛いヤツ……」
とささやいて、リョウは潜り込ませた指をすくいあげた。
くすぐるようにリョウの指が撫でていく。
「あふぁッ……! やッ……くッ! んんッ!」
敏感な秘所を刺激された僕は、拘束具が音を立てるほど激しくのけぞっていた。
羞恥に頰を赤く染め、快楽にビクビクと痙攣しながら裸身をくねらせる僕を、リョウは心底愛しいと感じていた。
「ひゃあぁうッ!」
僕は背中をのけぞらせて身悶えた。
急速にやってきた絶頂感の中、僕は頭が真っ白になっていくのを感じた。
プシッ……。
僕の中から熱い滴が勢いよく放たれた。
一瞬、リョウは僕が失禁してしまったのかと勘違いしたが、指先を濡らす液体の匂いを嗅いで、そうではないことに気がついた。
絶頂感で半ば放心状態でいる僕の唇に軽くキスをしたリョウは優しく髪をかきあげてくれた。
乗り物酔いで吐きそうになっていたことなど忘れ、いつしか僕はリョウの美技に心底酔いしれていたのだった。
リョウは僕のために少しでも早く目的地に到着しようと、スピードを上げている。そのせいで余計に酔ってしまう……。
「テメエら、チンタラ走ってんじゃねえ~ッ!」
リョウの罵声が僕の頭の中で響いてリバース寸前まで追い込まれる。
車内からは、リョウの豪快な運転に「バカヤロウ!」と叫ぶドライバーたちの顔が見えているが、特殊偏光ガラスの窓なので、向こうの人たちに僕の吐きそうな喘ぎをもらす顔を見られる心配はない。
僕は窓に映りこんだリョウの顔を見ていた。リョウは前を走るNSXのケツにベッタリくっつきながら不機嫌そうな顔でハンドルを握っていた。
僕はコツンと窓に額をくっつけ、「ふう」と大きくため息をついた。
「こりゃあ、しばらくかかりそうだなぁ。こうなったら車酔いを忘れるくらい、アキラを俺に酔わせてやるぜwww」
そう言うと、リョウはステア脇に集中しているパネルを操作している。
僕は何をしているのかとコンソールを覗くと、リョウはシートベルトのマークが描かれたボタンをピッと押す。
すると、助手席のシートベルトが、ビン!と音を立てて締めつけられた。さらに、肘の辺りと足首を拘束するスチールの輪がシートから飛び出し、僕の身体の自由を奪う。
「ちょッ……!」
「俺の美技に酔いな~ッ!」
と叫んで、リョウは僕に飛びかかった。シートが倒れ、僕は身動きできぬまま仰向けにさせられる。
リョウの車は最先端技術を駆使して作られた自動走行システムが搭載されており、ハンドルを握っていなくても、交通規則に則って自動的に巡回コースを走ることができる。
「……!」
何か言おうと思った僕の唇を、ふいにリョウの大きな親指が撫でた。
ビクンと身をすくませ、僕は「らめぇ……」とつぶやいた。
「気持ち悪いなら吐いても構わないぜ。全部俺が飲み干してやる♡」
僕の耳もとで囁くと、リョウはカプッと耳たぶを唇で挟んできた。
僕たちが乗った車は信号で停車する。信号を渡る人々が、物珍しげにリョウの最新型の車を眺めていく。
特殊偏光ガラスの効果で、外から車内は見えないのだが、それでも僕は、ジロジロと覗き込まれるのがたまらなく恥ずかしかった。
僕の身体をシートに押しつけ、リョウは、さらに執拗な愛撫を加えていく。うなじに、敏感な耳たぶに、リョウの唇が触れる。
「んッ……んあッ!」
肌に感じるくすぐったさと、ムズ痒さとが交ざり合ったような感覚に襲われて、僕は快楽に神経を支配されている。
「可愛いぜぇ……」
胸を優しく揉まれたままキスされて、僕はピクンと身体を震わせた。
「あッ、ふああッ!」
リョウの指が肌に食い込むたび、僕は身体に電気が流れでもしたかのようにビクンビクンと痙攣する。
ふいに、僕の乳首をリョウがかぷっと甘嚙みした。
痛みとも快楽ともつかない感覚に、僕は思いきり身体をのけぞらせながら、声にならない声をあげる。
僕の感触を味わいつつ、リョウは、もう片方の乳首を人差し指の腹でいじり始めた。
「ひッ……んッ……!」
硬くしこった肉の蕾みをいじりまわされ、僕は喉もとをヒクつかせながら短く喘いだ。
僕の意志とは無関係に乳首はピンと尖る。
痛いほど尖りきった突起を、リョウの前歯が軽く挟む。同時に、もう片方の乳首も指先でキュウッとひねりあげる。
「ンああッ!」
途端に甘くて高い切なげな喘ぎ声があがる。敏感な突起を嚙まれ、ひねりあげられた僕は激しい快感の波に呑み込まれていった。
「可愛いぜ、アキラ……」
耳もとで甘く囁かれ胸をまさぐられると、身体の芯が痺れ、僕は何も考えられなくなってしまう。
僕の反応を愛しく思いながら、リョウは手のひらで優しく左右の太腿の合わせ目を撫でまわす。
僕の太腿の肉が、半ば強引に差し入れられたリョウの手のひらを締めつけていた。
リョウが奥へと手を差し込むたび、僕はキュッと内股を締め付ける。僕のささやかな抵抗もむなしく、リョウの指先が秘所へと到達した。そこはすでに、しっとりと濡れている。
「可愛いヤツ……」
とささやいて、リョウは潜り込ませた指をすくいあげた。
くすぐるようにリョウの指が撫でていく。
「あふぁッ……! やッ……くッ! んんッ!」
敏感な秘所を刺激された僕は、拘束具が音を立てるほど激しくのけぞっていた。
羞恥に頰を赤く染め、快楽にビクビクと痙攣しながら裸身をくねらせる僕を、リョウは心底愛しいと感じていた。
「ひゃあぁうッ!」
僕は背中をのけぞらせて身悶えた。
急速にやってきた絶頂感の中、僕は頭が真っ白になっていくのを感じた。
プシッ……。
僕の中から熱い滴が勢いよく放たれた。
一瞬、リョウは僕が失禁してしまったのかと勘違いしたが、指先を濡らす液体の匂いを嗅いで、そうではないことに気がついた。
絶頂感で半ば放心状態でいる僕の唇に軽くキスをしたリョウは優しく髪をかきあげてくれた。
乗り物酔いで吐きそうになっていたことなど忘れ、いつしか僕はリョウの美技に心底酔いしれていたのだった。
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