男の子たちの変態的な日常

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223 理想の変態夫

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 突然だが、理想の恋愛とは一体どういうものを言うのだろうか?
 愛する夫と常日頃からセックスばかりやってると、そんなことをふと考えてしまう。
 恋愛ドラマや少女漫画のようなフィクションを理想の恋愛と定義するなら、恋愛なんて純粋に面倒くさいものとしか思えないのだ。
 売れてる恋愛作品なんかを漁っていると、告白、すれ違い、ケンカなどストレスが溜まるようなイベントがやたらと多いせいで全く楽しめない……。こういうのを楽しんで読める層はストレス耐性が高いのだろう。
 ストレス耐性がない僕には恋愛に対する具体的なビジョンを持つことが出来ないせいか、攻めと受けしか存在しないBL的な世界観にしか価値を見出せないのだ。
 とどのつまり、BLこそが理想の恋愛と言えるのかもしれない。


「う~ん……やっぱり、リア充の価値観は僕みたいな生粋の陰キャには理解できないなぁ~」


 いつものように部屋にこもりながら、恋愛ジャンルの作品に対して僕は溜め息をついていた。


「『手を繋ぐか繋がないか』に何話も尺を取るような作品は例外なくクソだなぁ。ぶっちゃけ、1話目の序盤からセックスでいいんじゃん♡ でも、それだとただのエロ漫画かwww」


 恋愛描写よりもセックスシーンにこだわる僕はやっぱり変態なのかもしれない。
 でも、セックスは人間の三大欲求なわけだから別に変ではないはず……だよね?


「キモオタ向けの作品だとラッキースケベが多過ぎてワンパターンなんだよなぁ。後、ヒロインの人格や精神状態に難があり過ぎwww」


 ぶっちゃけ、キモオタが好むツンデレキャラやヤンデレキャラに好感持てないせいで読み進める気が失せる。こんなのがリアルにいたらドン引きなんだけどwww
 要するに美少女キャラだから何をやっても許される感じなのかなぁ。やれやれ、チョロいキモオタ共だぜwww


「はぁ……恋愛って結局は面倒くさい腹の探り合いなんだよなぁ。それなら単なるセックスの方がよっぽど健全だと思うんだけど、世の中の連中が考えることはよく分からないや」


 僕がぼやいていると、真後ろからリョウに抱きつかれた。


「アキラの言う通りだぜ。人間はセックスした回数だけ愛を深め合えるんだぜ♡」


 リョウは優しい手つきで僕の頭を撫でてくれた。
 胸の奥から突きあげる衝動のままに、リョウは僕の身体を後ろから軽々と抱えあげると、大きく両脚を開かせてペニスをブチ込む。


「ああッ、ひうッ……」


 小さく喘いで顔を仰け反らせて、僕は髪を振り乱した。


「うんッ、ああぁぁ~んッ!」


 子宮を貫く熱い肉棒の感触に身悶えながら、僕はリョウの胸の中に倒れ込んだ。
 ばち~んと肉のぶつかる音とともに、リョウの人間離れした巨根が奥まで穿つ。


「ぎぃッ、きゃはあぁ~んッ!」


 相変わらずリョウのペニスは巨大過ぎる。僕の中は限界まで押し広げられる。
 リョウに激しく貫かれ、僕は身悶えした。僕の顔は苦悶に引き歪み、髪が大きく振り乱されるたびに汗の雫が飛び散る。


「あぁ……あぁん……」


 リョウの胸に手をついて大きく身体を反らし、涙を流して天井を振り仰ぎながら、僕は凄まじいばかりの責め苦に耐えつづけた。


「ああッ、凄い~♡ 痛いのか気持ちいいのか、もう分かんないッ!」


 僕は壮絶なセックスに悶絶寸前だった。


「うおおお~、イクぜッ! 俺の愛がつまったザーメンを受け取ってくれ~♡」
「ひぃッ、ああぁ~んッ!!!」


 熱い奔流が子宮で弾け、僕は気を失いかけたが、一瞬後には意識を取り戻していた。


「一生アキラの中にチンポを挿れたままにしておきたいくらいだぜ♡」
「もっと挿れててもいいよ!」


 ベッドの上で体を捩ってペニスを引き抜こうとするリョウを、僕は自分でも驚くほどの大声で制止した。


「もっと、もっと……しよ♡」


 そう言いながら、僕はリョウに身体を重ねていく。熱い吐息が絡み合い、唇が重ねられた。


「俺はアキラの理想の男になれてるよな?」


 唇を離してリョウが訊いた。


「そうかもね……たぶん♡」


 リョウは己のリビドーを再び解き放ち、牡の欲望を排出することだけに専念した。
 腕の筋肉を盛り上げ、リョウは抽送の回転率を跳ねあげる。
 いきなりリョウは愛液にまみれた肉棒を僕の顔の方に持ってきた。


「うおおお~、今度は顔面で味わってくれッ!」


 唇に向かって濃厚なザーメンが一直線に跳ね飛ぶと、僕は釣りあげられた魚のように身を弾ませた。
 2発目は顎から鼻筋、3発目は再びふっくらした唇の上にぶちまけられる。おびただしい量の精液はすぐさまこぼれ落ち、シーツに白濁のシミを作っていった。


「ハアハア……」


 荒い息継ぎを繰り返したあと、リョウはザーメンまみれの亀頭を唇に押し当てた。
 僕は口唇を開け、リョウのエキスが付着した先端をゆっくり呑み込んでいく。
 一瞬にして僕の舌が白濁にまみれていった。
 喉を緩やかに波打たせ、さも当然とばかりに僕はリョウのザーメンを嚥下するのだった。
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