男の子たちの変態的な日常

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287 変態Space Wars〜前編〜

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 前回から引き続き、僕たちはまだカスケ号で宇宙を旅していた。


「今宵、宇宙大戦争の幕が切って落とされた! 今日こそリョウに、ぼくの実力を思い知らせてやる!」
「やれやれ、カスケが俺に勝てるわけねえだろwww」


 カスケとリョウが乗った戦闘機はカスケ号のドックから射出された。


「まずは互いに背進して、1000キロ離れる。それから決闘だ」
「いいぜぇ~」


 2機の戦闘機は宇宙の深遠に消えた。
 スロットルを押し込みながら、カスケの心臓は高鳴っていた。
 カスケは自分が勝ったら、まず何をしようかと考えていた。


「ぼく以外にアキラに相応しい男がいないということをリョウに分からせてやらなくちゃね。それから礼儀。男は常に紳士的でなければならない、という基本を徹底して変態なリョウに理解させないと……」


 そんなことをカスケが考えているうちに、決闘介添人にさせられた僕はカスケ号から連絡を入れる。


「実戦飛行、はじめ~」


 僕が号令をかけると、カスケは戦闘機を大きくバンクさせ、素早くUターンした。鋭敏なレーダーは、すぐにリョウの戦闘機のレンジに捉えた。
 カスケはバーニアを噴かし、突撃した。
 みるみるうちに2機の距離が縮まる。


「まだまだ、まだまだ!」


 スコープに捉えられたリョウの機体が、しだいに大きく膨らんでくる。


「今だぁ~ッ!」


 カスケはトリガーを引いた。が、相対速度が速すぎて命中しない。2機の戦闘機は高速ですれ違った。
 カスケは速度を落としてターンする。カスケの身体がシートの右脇に押しつけられた。
 そしてカスケはたやすくリョウの背後につくことに成功した。


「やった~!」


 カスケはリョウを追いまわした。リョウは機体を小刻みにすべらせて逃げる。だが、それにも限界があるだろう。いずれカスケに捉えられるのは時間の問題だった。


「ざまぁ味噌漬けッ! さあ、リョウ! おとなしくヤラれるんだぁwww」


 その瞬間だった。突然リョウの戦闘機が立ち上がった。


「えぇ、垂直機動⁉︎」


 リョウの機体は急激に減速。だがカスケの機体は止まらなかった。そのまま直進し、リョウの機体を通り越してしまう。


「しまった!」


 今度はカスケが追われる番となった。
 カスケの逃避行は長くは続かなかった。リョウの放った低レベルのレーザー砲がカスケの機体に命中した。


「機関部損傷。コクピットにも被弾。ということで、リョウの勝ち~♡」


 僕からの連絡がそれぞれの戦闘機へと入り、決闘は終了した。
 カスケは唇をかみながら、拳でスロットルレバーを叩いた。


「あそこで垂直機動するなんて……そんなのあんまりだぁ~!」


 2機の戦闘機は係留アームでドックに引き込まれた。




ーーー




 コクピットを出ると、カスケはツカツカとリョウに歩み寄った。


「あそこで、あんな機動をするなんて卑怯だよ!」
「やれやれ、負け惜しみを言うもんじゃねえぞwww」


 リョウの言葉にカスケはグッと息を呑んだ。


「よ~し、優勝商品のアキラをいただくとしようか♡」


 リョウはニコニコ笑っている。子供のように悪意のない笑いだった。


「ほ~ら、ベッドも用意しておいたんだぜ。どうせ俺が勝つって確信してたからよ」


 衝撃吸収剤のマットを床に敷いていた。どうやらそれをベッド代わりに使うらしい。


「さあ、始めようぜぇ~♡」


 リョウはすでに、胸のボタンをはずし始めている。
 僕は誘われるままマットへと歩み寄っていくと、一瞬でリョウにひん剥かれ、マットの上に転がされた。
 振り返った時、リョウの唇が目前にあった。はっとして、僕は目を閉じる。
 リョウは唇を僕の首筋に押し当てて、舌で肌を舐めまわし始める。


「うッ、あッ……」


 僕は髪を振って顎を突き上げ、首筋をさらした。
 カスケは目を見開いて、食い入るように僕たちの行為を見つめている。その視線が火照った肌になぜか心地よく、僕はしだいにエスカレートしていく自分を抑えられない。
 2人の視線にピリピリと反応してしまい、羞恥心が火種となって、身体が熱く燃え上がってしまう。
 リョウが僕の胸を両手でつかんだ。


「う、くッ……」


 無意識のうちに愛撫を望んでいた熱く疼く胸を、リョウは絶妙に揉みしだいていく。僕の胸の奥が、熱い吐息で充満した。思わず恥ずかしい声をもらしそうになり、慌てて息を呑む。
 いつの間にかビンビンに勃起していた乳首を、リョウにつまみあげられた。


「相変わらず可愛い乳首だなぁ~♡ コリコリに尖ってやがる」


 リョウはつまんだ指で、クリクリと乳首を転がす。


「あは~ん♡」


 僕は胸を突き出すようにして、上半身をのけぞらせた。乳首からの快感電流が胸全体にひろがり、脊髄を伝って腰骨に波及し、子宮の目覚めを誘う。
 僕は髪を乱しながらかぶりを振って、快感を追い払おうとした。だが、一度火がついた身体はどうにもならなかった。リョウの力強い愛撫と、カスケの飢えた視線が、官能の炎に次々と油を注いでいく。
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