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14 どうせ死んだら地獄行き
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前回、マッチングアプリで知り合った異性と少しばかり仲良くなった僕は定期的にLINEで連絡を取り合っていた。
こうして誰かと繋がるのも悪くないと思うようになった僕は自ずと心を開いていくのだった。
ある日、矢馬井先生から電話で呼び出された僕は久々にクリニックへ訪れた。
「絵路井先生が元気なくしちゃってね。あの年で早くもEDなんじゃないかと疑ってるんだけどさ」
「いや、たぶん僕のせいです……」
「えぇ、絵路井先生と何かあったの⁉︎」
僕は矢馬井先生にも事の次第を詳細に伝えた。
「いやはや、そんな面白いことになっていたとはwww」
「笑い事じゃないですよ。あれから一度も絵路井先生と会ってないんですから。今日だって絵路井先生の外来はお休みですし……」
「絵路井先生なら自分からトラックに轢かれて、また異世界に行ったよ。相当ショックだったんだろうね」
矢馬井先生の話を聞いて、心底驚愕した僕はただただ狼狽するばかりだ。
「ユメトくんも異世界に行くかい?」
「う~ん、それだとジャンルが異世界モノに変わっちゃいますよ」
「問題ないよ。すぐに絵路井先生を見つけて連れ帰ればいいんだ。さあ、早くユメトくんもトラックに向かってGO!」
「いや、ハードル高すぎでしょ! 一回死ねってか???」
ケラケラ笑いながら矢馬井先生は宙に魔法陣のような模様を指で描き始める。
「冗談だよ。異世界に行く前に女神様の所で絵路井先生の居所を教えてもらわないとね。それじゃあ、ちょっくら行くとしましょうか」
「えぇ、いきなり~⁉︎」
その時、眩い光が頭上に射しこんできた。
閃光の奔流に僕は思わず腕で顔を覆う。耳の奥で強風が鳴り響いた。
自分の足が地を離れて身体がふわりと宙に漂うと、僕は何処かへ飛ばされていくのだった。
ーーー
気がつくと、僕は神々しいオーラが漂う神殿のような広間にいた。
「矢馬井はん、一体何しに来よったん? ウチは今ごっつ忙しいねん。トラックに轢かれた人間共を異世界に召喚すんのメッチャ大変やわぁ~」
えげつない程の爆乳ギャルがほぼ全裸みたいな格好で矢馬井先生と話をしていた。
「お忙しいところホント申し訳ございません。実は前に一緒に召喚されたことがある友人が気の迷いでまたトラックに轢かれちゃったみたいなんですよ。お手数をおかけしますが、ちょっと今どこにいるか女神様の力で調べてもらえませんか?」
「はぁ~、ホンマめんどいわぁ。マジ、ありえへんわぁ~」
どうやらアワビが丸見えの爆乳ギャルが女神様らしい。つか、何で関西弁なんだろうか。
「友人って、どうせ絵路井のことやろ。ウチ好みのイケメンやと思うたらホモだったヤツやろ。ホンマ、ありえへんわぁ。マジ、ごっつ騙されたわぁ。せっかくチート能力さずけてやったにもかかわらず、野郎同士でイチャコラしよはる大罪人は女に転生させて男尊女卑地獄に落としたったわwww」
女神にも嫌われるなんて僕らの人生は救いがないにも程がある。
どんなに徳を積んでも、どうせ死んだら地獄行きなら生きてるうちが花だ。必ず絵路井先生を連れ帰って現世で幸せになってやる。
「分かりました。では、ぼくらも男尊女卑地獄に行きます」
そう言うと、矢馬井先生は手をかざしてアイテムボックス的な機能を持つ魔法陣を出現させる。
「え~と、確か色んな地獄への行き方も記されてるマップがあったと思うんだけど……」
矢馬井先生が魔法陣の中へ手を入れてマップを探していると、女神様が急にケラケラ笑い始めた。
「マップを見たところで人間が立ち入りできる場所ちゃうねん。諦めて帰りなはれwww」
「いえ、場所さえ捕捉できれば転移魔法で移動可能です。ぼくらは現に異世界から元いた世界へ帰還しましたから」
淡々と説明する矢馬井先生に女神様が舌打ちをする。清々しい程に性格の悪い爆乳ギャルだ。
「あった、あった。この異世界アイテム『どこでもマップ』があれば、どんな場所だろうと検索することができるんだ」
どこでもマップに矢馬井先生が男尊女卑地獄と入力しただけで、グーグルマップのような鮮明な地図が映し出される。
「なるほど、ここが男尊女卑地獄か。現在地からはかなり下の方にあるなぁ。まあ、地獄なんだから当たり前か。それじゃあ、絵路井先生を救出しに行くとしますか」
「ちょっと待ってください……」
先を急ぐ矢馬井先生に僕は正直な不安な気持ちを吐露することにした。
「今さっき絵路井先生が女に転生させられたって聞きましたけど、それだと最早ぱっと見じゃ分かんなくないですか?」
「う~ん、絵路井先生の魔力を感知できれば分からなくもないんだけどね。今は取り敢えず目的地へ急ごう」
そう言うと、矢馬井先生は再び転移魔法を発動して男尊女卑地獄へと僕を連れて行くのだった。
こうして誰かと繋がるのも悪くないと思うようになった僕は自ずと心を開いていくのだった。
ある日、矢馬井先生から電話で呼び出された僕は久々にクリニックへ訪れた。
「絵路井先生が元気なくしちゃってね。あの年で早くもEDなんじゃないかと疑ってるんだけどさ」
「いや、たぶん僕のせいです……」
「えぇ、絵路井先生と何かあったの⁉︎」
僕は矢馬井先生にも事の次第を詳細に伝えた。
「いやはや、そんな面白いことになっていたとはwww」
「笑い事じゃないですよ。あれから一度も絵路井先生と会ってないんですから。今日だって絵路井先生の外来はお休みですし……」
「絵路井先生なら自分からトラックに轢かれて、また異世界に行ったよ。相当ショックだったんだろうね」
矢馬井先生の話を聞いて、心底驚愕した僕はただただ狼狽するばかりだ。
「ユメトくんも異世界に行くかい?」
「う~ん、それだとジャンルが異世界モノに変わっちゃいますよ」
「問題ないよ。すぐに絵路井先生を見つけて連れ帰ればいいんだ。さあ、早くユメトくんもトラックに向かってGO!」
「いや、ハードル高すぎでしょ! 一回死ねってか???」
ケラケラ笑いながら矢馬井先生は宙に魔法陣のような模様を指で描き始める。
「冗談だよ。異世界に行く前に女神様の所で絵路井先生の居所を教えてもらわないとね。それじゃあ、ちょっくら行くとしましょうか」
「えぇ、いきなり~⁉︎」
その時、眩い光が頭上に射しこんできた。
閃光の奔流に僕は思わず腕で顔を覆う。耳の奥で強風が鳴り響いた。
自分の足が地を離れて身体がふわりと宙に漂うと、僕は何処かへ飛ばされていくのだった。
ーーー
気がつくと、僕は神々しいオーラが漂う神殿のような広間にいた。
「矢馬井はん、一体何しに来よったん? ウチは今ごっつ忙しいねん。トラックに轢かれた人間共を異世界に召喚すんのメッチャ大変やわぁ~」
えげつない程の爆乳ギャルがほぼ全裸みたいな格好で矢馬井先生と話をしていた。
「お忙しいところホント申し訳ございません。実は前に一緒に召喚されたことがある友人が気の迷いでまたトラックに轢かれちゃったみたいなんですよ。お手数をおかけしますが、ちょっと今どこにいるか女神様の力で調べてもらえませんか?」
「はぁ~、ホンマめんどいわぁ。マジ、ありえへんわぁ~」
どうやらアワビが丸見えの爆乳ギャルが女神様らしい。つか、何で関西弁なんだろうか。
「友人って、どうせ絵路井のことやろ。ウチ好みのイケメンやと思うたらホモだったヤツやろ。ホンマ、ありえへんわぁ。マジ、ごっつ騙されたわぁ。せっかくチート能力さずけてやったにもかかわらず、野郎同士でイチャコラしよはる大罪人は女に転生させて男尊女卑地獄に落としたったわwww」
女神にも嫌われるなんて僕らの人生は救いがないにも程がある。
どんなに徳を積んでも、どうせ死んだら地獄行きなら生きてるうちが花だ。必ず絵路井先生を連れ帰って現世で幸せになってやる。
「分かりました。では、ぼくらも男尊女卑地獄に行きます」
そう言うと、矢馬井先生は手をかざしてアイテムボックス的な機能を持つ魔法陣を出現させる。
「え~と、確か色んな地獄への行き方も記されてるマップがあったと思うんだけど……」
矢馬井先生が魔法陣の中へ手を入れてマップを探していると、女神様が急にケラケラ笑い始めた。
「マップを見たところで人間が立ち入りできる場所ちゃうねん。諦めて帰りなはれwww」
「いえ、場所さえ捕捉できれば転移魔法で移動可能です。ぼくらは現に異世界から元いた世界へ帰還しましたから」
淡々と説明する矢馬井先生に女神様が舌打ちをする。清々しい程に性格の悪い爆乳ギャルだ。
「あった、あった。この異世界アイテム『どこでもマップ』があれば、どんな場所だろうと検索することができるんだ」
どこでもマップに矢馬井先生が男尊女卑地獄と入力しただけで、グーグルマップのような鮮明な地図が映し出される。
「なるほど、ここが男尊女卑地獄か。現在地からはかなり下の方にあるなぁ。まあ、地獄なんだから当たり前か。それじゃあ、絵路井先生を救出しに行くとしますか」
「ちょっと待ってください……」
先を急ぐ矢馬井先生に僕は正直な不安な気持ちを吐露することにした。
「今さっき絵路井先生が女に転生させられたって聞きましたけど、それだと最早ぱっと見じゃ分かんなくないですか?」
「う~ん、絵路井先生の魔力を感知できれば分からなくもないんだけどね。今は取り敢えず目的地へ急ごう」
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