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7話 メンバー3?
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「ハンザ・コルニスです。ランクはAランク。職業は弓使いです。元はフリーでした。よろしくお願いします」
新しくメンバーが増えてこれでギルドは5人となりパーティを組める最大数になった。まだ物足りないが形は出来てきた。
「また、ランクが高い人が俺なんてまだDですよ」
なんていじけてるのはソウだ。だがギルドに入って既にランクをFからDまで上げている。ランクの上げ方は単純だ。ひたすら依頼をこなす。
FランクからEなら依頼を10回そしてEランクモンスターの単独討伐を1回
EランクからDなら依頼を20回そしてDランクモンスターの単独討伐を1回
DランクからCランクなら依頼を30回そしてCランクモンスターの単独討伐を1回
CランクからBランクなら依頼を50回そしてBランクモンスターの単独討伐
BランクからAランクなら依頼を100回そしてAランクモンスターの単独討伐
といった具合だ。ただしSランクは特殊で年に1回の特別試験を合格するか、Aランクモンスターの単独討伐を100回並びにSランクモンスターの単独討伐となっている。
ソウはリュウガのスパルタ教育により毎日依頼をこなした。普通は週に2回のペースではあるがそんな事を異世界転生したリュウガが知る筈もやく。ひたすら依頼をこなさせた。それにプラスしてマイによるモンスターについての勉強を毎日1時間やっている。結果としてソウは順調にランクを上げていってる。今は落ち着いてきてルイとの手合わせを毎日させて依頼は減らしている。手合わせに関しては最初ルイは不満を言っていたが、
「ソウの方が槍術の基本が出来てんだよ。それに比べてお前は才能頼りでところどころ出来てない。同じ槍でやればお前が勝つだろうがソウはそこそこ食い下がってくるぞ。」
なんて言われたのでやってみたらその通りになった。結果としてルイは今後の手合わせを承諾した。始める前は不満ばかりだったがなんやかんやで楽しそうだ。
◇
「いや~、人も増えたしゆっくりだけどNo. 1に向かってるんじゃない?」
マイの問いかけに、
「そうだな」
リュウガは素っ気なく返事をする。不思議に思い疑問を口にしようとするが、 (今聞くのは駄目なんだろうな) マイはそう思い言葉を呑み込んだ。
そして、メンバーが帰った夜に、
「なんで昼間のわたしの問いに素っ気なかったの?」
「今日入って来たハンザが総本部の犬だからだ」
まさかの答えだった。
「Sランク試験の日に総本部で見たから間違いない」
「フリーの冒険者の可能性は?」
「ねぇな、フリーの冒険者じゃ入れない立ち入り禁止エリアに入るのを見た」
(そんな細かいところまで良く見てるなぁ~、それに記憶力もすごいし、本当にリュウは優秀で助かるよ)
あの日の出会いはやはり運命だったのだと改めて確信する。
「それでどうする? 追い出す?」
「いや、目的も分かんねぇしこのまま泳がせる。別にうちのメンバーを殺害するとかじゃねぇだろうしな」
(まぁ、メンバーに危害を加えるようなら殺っちまうが)
などと物騒な事を考えていたら、
「殺さないでね、絶対に」
まるで考えを読まれたかのように釘を刺された。
「顔に出てる訳でもないし、そこまで長い付き合いでもないけど分かるよ」
真剣な眼差しだ。ふーと、息を吹き出し、
「分かった、善処する」
「駄目! 善処じゃなく約束して!」
これには、流石のリュウガも、
「分かったよ、マイ。約束する」
「うん、約束♪」
新しくメンバーが増えてこれでギルドは5人となりパーティを組める最大数になった。まだ物足りないが形は出来てきた。
「また、ランクが高い人が俺なんてまだDですよ」
なんていじけてるのはソウだ。だがギルドに入って既にランクをFからDまで上げている。ランクの上げ方は単純だ。ひたすら依頼をこなす。
FランクからEなら依頼を10回そしてEランクモンスターの単独討伐を1回
EランクからDなら依頼を20回そしてDランクモンスターの単独討伐を1回
DランクからCランクなら依頼を30回そしてCランクモンスターの単独討伐を1回
CランクからBランクなら依頼を50回そしてBランクモンスターの単独討伐
BランクからAランクなら依頼を100回そしてAランクモンスターの単独討伐
といった具合だ。ただしSランクは特殊で年に1回の特別試験を合格するか、Aランクモンスターの単独討伐を100回並びにSランクモンスターの単独討伐となっている。
ソウはリュウガのスパルタ教育により毎日依頼をこなした。普通は週に2回のペースではあるがそんな事を異世界転生したリュウガが知る筈もやく。ひたすら依頼をこなさせた。それにプラスしてマイによるモンスターについての勉強を毎日1時間やっている。結果としてソウは順調にランクを上げていってる。今は落ち着いてきてルイとの手合わせを毎日させて依頼は減らしている。手合わせに関しては最初ルイは不満を言っていたが、
「ソウの方が槍術の基本が出来てんだよ。それに比べてお前は才能頼りでところどころ出来てない。同じ槍でやればお前が勝つだろうがソウはそこそこ食い下がってくるぞ。」
なんて言われたのでやってみたらその通りになった。結果としてルイは今後の手合わせを承諾した。始める前は不満ばかりだったがなんやかんやで楽しそうだ。
◇
「いや~、人も増えたしゆっくりだけどNo. 1に向かってるんじゃない?」
マイの問いかけに、
「そうだな」
リュウガは素っ気なく返事をする。不思議に思い疑問を口にしようとするが、 (今聞くのは駄目なんだろうな) マイはそう思い言葉を呑み込んだ。
そして、メンバーが帰った夜に、
「なんで昼間のわたしの問いに素っ気なかったの?」
「今日入って来たハンザが総本部の犬だからだ」
まさかの答えだった。
「Sランク試験の日に総本部で見たから間違いない」
「フリーの冒険者の可能性は?」
「ねぇな、フリーの冒険者じゃ入れない立ち入り禁止エリアに入るのを見た」
(そんな細かいところまで良く見てるなぁ~、それに記憶力もすごいし、本当にリュウは優秀で助かるよ)
あの日の出会いはやはり運命だったのだと改めて確信する。
「それでどうする? 追い出す?」
「いや、目的も分かんねぇしこのまま泳がせる。別にうちのメンバーを殺害するとかじゃねぇだろうしな」
(まぁ、メンバーに危害を加えるようなら殺っちまうが)
などと物騒な事を考えていたら、
「殺さないでね、絶対に」
まるで考えを読まれたかのように釘を刺された。
「顔に出てる訳でもないし、そこまで長い付き合いでもないけど分かるよ」
真剣な眼差しだ。ふーと、息を吹き出し、
「分かった、善処する」
「駄目! 善処じゃなく約束して!」
これには、流石のリュウガも、
「分かったよ、マイ。約束する」
「うん、約束♪」
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