青春、残り3泊4日。—Boys Aoharu— (原題:3泊4日の青春)

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第13話 イカダ改造・香貫山へ

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 イカダをさらにバイクに戻すのも、もちろんショウはできない。結局、ハルキがやることになった。ドライバーや電池を取り出し、オールを解体する。
 しばらくは工事のような爆音がしたが、耳栓(といっても、カップラーメンのあまりが干からびたものを耳につめただけだ)をして耐えた。

 ――そうして、三十分。

「できちゃったね……」まだ驚いているショウの前に、ハルキは以前より軽くなったバイクを掲げてみせた。

「さて、帰ろうか」
「うん。その前に、色々とみて帰ろうよ」
「せっかく来たんだしな」

 香貫山を登山することにした。
 香貫山。
 恵み、というものすべてが詰まったのではないかと思わせるくらいの心地よさを、一歩一歩土を踏むごとに感じる。
 
 これが、うつくしさか。

 気づけば、足取りは遅くなっていた。ハルキが気づいたとき、すでに十時を過ぎていた。

「急がなきゃだよ」とせかされても、いまいち実感がわかない。
 
「じゃあ、時速を三〇キロとかに改造すればいいじゃん」
「でも……箱根の山なんて越えられないし、どちみち歩道を走るんだよ」

 なんやかんや喧嘩をしたが、そんなことで争うくらいなら、バイクにいちはやくまたがればいいだけである。ハルキたちはバイクにまたがった。

 時速三〇キロのスピードで、歩道を車いす型バイクが爆走しはじめる。

――今、この瞬間が青春だ、と、ひたすら噛みしめる。

                             おわり       
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