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12話:共鳴する光、交錯する欲望
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ミオさんと想いが通じ合ったあの日から、マリナさんの様子は、どこか変わったように見えた。以前の、どこか張り詰めたような、脆いガラス細工のような雰囲気が和らぎ、柔らかな光を内側に灯しているような、穏やかな強さを感じさせた。
私たちは、あれから何度目かになるカフェでの情報交換をしていた。
「最近、何か良いことでもありましたか、マリナさん?」
「え…? あ、いえ、そんなことは…。ナギサさんこそ、お幸せそうですわ」
ふわり、と微笑むマリナさん。その顔を見て、私の胸も温かくなる。サオリと恋人同士のような関係になってから、私の心は確かに満たされていた。この呪われた体になってしまったことは不幸だけど、そのおかげでサオリの、そして自分の、本当の気持ちに気づけたのだから。
「私たち、なんだか不思議な関係ですね」
「ええ、本当に…。でも、ナギサさんがいてくれて、良かったと、心から思いますわ」
マリナさんのその言葉が、どれほど私の心を救ってくれたことか。一人じゃない。この苦しみを、この秘密を分かち合える相手がいる。それだけで、私はまだ、戦えると思えた。
しかし、そんな穏やかな時間は、唐突に終わりを告げる。空が、暗くなる。街が、悲鳴を上げる。
「また…!?」
「ええ、行きましょう、ナギサさん!」
私たちは、もう手慣れた様子で席を立ち、ビルの裏手へと走る。二人で同時に変身し、空を見上げた。そこにいたのは、鳥のような翼を持つ、禍々しいデザイアだった。
「空を飛ぶタイプ…厄介ですわね」
「でも、二人なら!」
私たちの連携は、以前よりもずっと洗練されていた。マリナさんが聖なる光の鎖でデザイアの動きを封じ、私がその翼を狙って魔法を放つ。互いの長所を活かし、短所を補い合う。私たちは、確かに最高の戦友だった。
激しい戦闘の末、私たちはデザイアを打ち倒すことに成功した。しかし、またしても、その断末魔に放たれた濃密な瘴気を、二人とも浴びてしまった。
「はぁ…っ、はぁ…っ」
「く…っ、また、これ…」
変身を解くこともできず、私たちは顔を見合わせる。そして、どちらからともなく頷き合うと、あの、忌まわしくも、私たちにとっては聖域となりつつある廃ビルへと、ふらつく足で向かった。
コンクリート剥き出しの、埃っぽい部屋。窓から差し込む夕陽が、私たちの影を長く伸ばしている。
「はぁ…っ、ん…ぅ…」
マリナさんが、膝から崩れ落ちた。体の〝変化〟が、瘴気によって強制的に引き起こされ、その身を激しい熱と苦痛で苛んでいるのだ。
「マリナさん、大丈夫!?」
「なぎさ、さん…っ。くるし、い…熱が、体がおかしくなって…」
ぜえぜえと荒い息を繰り返し、額には玉の汗を浮かべている。その苦しそうな姿を見て、私の胸は罪悪感でいっぱいになった。彼女がこんな苦しみを味わっているのは、元はと言えば、私をかばったせいなのだから。
「私が…、私が、楽にしてあげるから…」
私は、覚悟を決めた。前回のように、ただ手を貸すだけじゃない。もっと、直接的に、彼女の苦しみを取り除いてあげなければ。
私はマリナさんの前に膝をつくと、彼女のスカートをゆっくりとまくり上げた。そこには、苦痛に脈打つ、熱く膨張した〝それ〟があった。
「ごめんなさい、マリナさん…」
私はそう囁くと、意を決して、その熱い先端に、自分の唇を寄せた。
「ひっ…!?」
マリナさんの体が、驚きに大きく跳ねる。
「な、ナギサさん!? なにを…、だめ、ですわ、そんな…!」
彼女は、羞恥に顔を真っ赤にして抵抗しようとする。でも、瘴気と苦痛で、その体には力が入らない。私は、彼女の言葉を無視して、その先端を、おずおずと口に含んだ。
初めて感じる、異質な感触。硬くて、生々しい熱を持っている。どうすればいいのか分からないまま、私は赤ん坊が母親の乳を求めるように、ただ、ちゅ、ちゅ、と吸い始めた。
「んんっ…!あ、ぁ…」
マリナさんの腰が、びくん、と震える。苦痛の表情の中に、ほんのわずかに、快感の色が浮かんだ。これだ。これでいいんだ。
私は、もっと深く、それを口の中に含んだ。舌を絡め、内側の筋をなぞるように刺激する。マリナさんの体が、私の頭を抱き寄せてきた。
「は、ぁ…っ、ん、んぐぅ…っ、なぎさ、さん…っ」
彼女の喘ぎ声が、すぐ真上から聞こえてくる。その声が私の理性をさらに麻痺させていく。私の頭の中は、いつしかサオリのことでいっぱいになっていた。ごめんね、サオリ。私、今、他の人と、こんなことしてる。でも、これはマリナさんを助けるためだから。許して。
「ミオ…っ」
不意に、マリナさんが、愛しい人の名前を呟いた。その声は、熱っぽく、そして切なかった。ああ、マリナさんも、大切な人のことを考えているんだ。私と同じ。そう思うと、罪悪感が少しだけ薄れ、代わりに奇妙な連帯感が芽生えてくる。
私たちは、互いに別の誰かを想いながら、今、この瞬間、体を重ねている。
私の口の動きは、次第に大胆になっていった。先端の傘の部分を、舌で執拗に舐め上げ、裏側の筋を、歯を立てないように、優しく扱く。
「あ、あ、あ、あんっ、あんっ…!だめ、そこ、は…っ、ミオにしか…!」
マリナさんが、支離滅裂なことを口走りながら、私の髪を強く掻きむしる。彼女の腰が、大きく揺れ始めた。もうすぐだ。
「はぁっ、はぁっ…!もう、いっちゃ、う…から…っ!なぎさ、さん、ごめ…なさ…っ」
私は、一度だけ顔を上げ、彼女の蕩けきった顔を見た。そして、最後の一押しとばかりに、喉の奥まで、彼女の全てを、深く、深く、受け入れた。
「い"ぐぅぅぅーーーーーーっっ!!!!!」
マリナさんの絶叫と共に、熱く、大量の奔流が、私の口の中に、そして喉の奥へと、叩きつけられた。ごくり、と私は、その全てを飲み下した。
「はぁ…っ、はぁ…っ」
完全に果てたマリナさんは、ぐったりと床に倒れ込み、そのまま静かな寝息を立て始めた。顔には、安らかな表情が浮かんでいる。
私は、口の周りについたそれを手の甲で拭うと、自分の体の疼きを解放するために、壁際へと向かった。さっきの光景が、目に焼き付いて離れない。サオリを想いながら、マリナさんの顔を思い出す。マリナさんの声を、喘ぎを、思い出す。
「んぅ…っ、はぁ…」
自分の指で、自分の体を慰める。でも、それは、いつもよりずっと早く、そして激しく、私を絶頂へと導いた。
「んんんーーーっ!」
短い絶頂の後、私もまた、マリナさんの隣に、崩れるように倒れ込んだ。
私たちは、また一つ、戻れない川を渡ってしまった。それは、戦友という言葉だけでは、もう表せないほど、深く、そして複雑な関係だった。
私たちは、あれから何度目かになるカフェでの情報交換をしていた。
「最近、何か良いことでもありましたか、マリナさん?」
「え…? あ、いえ、そんなことは…。ナギサさんこそ、お幸せそうですわ」
ふわり、と微笑むマリナさん。その顔を見て、私の胸も温かくなる。サオリと恋人同士のような関係になってから、私の心は確かに満たされていた。この呪われた体になってしまったことは不幸だけど、そのおかげでサオリの、そして自分の、本当の気持ちに気づけたのだから。
「私たち、なんだか不思議な関係ですね」
「ええ、本当に…。でも、ナギサさんがいてくれて、良かったと、心から思いますわ」
マリナさんのその言葉が、どれほど私の心を救ってくれたことか。一人じゃない。この苦しみを、この秘密を分かち合える相手がいる。それだけで、私はまだ、戦えると思えた。
しかし、そんな穏やかな時間は、唐突に終わりを告げる。空が、暗くなる。街が、悲鳴を上げる。
「また…!?」
「ええ、行きましょう、ナギサさん!」
私たちは、もう手慣れた様子で席を立ち、ビルの裏手へと走る。二人で同時に変身し、空を見上げた。そこにいたのは、鳥のような翼を持つ、禍々しいデザイアだった。
「空を飛ぶタイプ…厄介ですわね」
「でも、二人なら!」
私たちの連携は、以前よりもずっと洗練されていた。マリナさんが聖なる光の鎖でデザイアの動きを封じ、私がその翼を狙って魔法を放つ。互いの長所を活かし、短所を補い合う。私たちは、確かに最高の戦友だった。
激しい戦闘の末、私たちはデザイアを打ち倒すことに成功した。しかし、またしても、その断末魔に放たれた濃密な瘴気を、二人とも浴びてしまった。
「はぁ…っ、はぁ…っ」
「く…っ、また、これ…」
変身を解くこともできず、私たちは顔を見合わせる。そして、どちらからともなく頷き合うと、あの、忌まわしくも、私たちにとっては聖域となりつつある廃ビルへと、ふらつく足で向かった。
コンクリート剥き出しの、埃っぽい部屋。窓から差し込む夕陽が、私たちの影を長く伸ばしている。
「はぁ…っ、ん…ぅ…」
マリナさんが、膝から崩れ落ちた。体の〝変化〟が、瘴気によって強制的に引き起こされ、その身を激しい熱と苦痛で苛んでいるのだ。
「マリナさん、大丈夫!?」
「なぎさ、さん…っ。くるし、い…熱が、体がおかしくなって…」
ぜえぜえと荒い息を繰り返し、額には玉の汗を浮かべている。その苦しそうな姿を見て、私の胸は罪悪感でいっぱいになった。彼女がこんな苦しみを味わっているのは、元はと言えば、私をかばったせいなのだから。
「私が…、私が、楽にしてあげるから…」
私は、覚悟を決めた。前回のように、ただ手を貸すだけじゃない。もっと、直接的に、彼女の苦しみを取り除いてあげなければ。
私はマリナさんの前に膝をつくと、彼女のスカートをゆっくりとまくり上げた。そこには、苦痛に脈打つ、熱く膨張した〝それ〟があった。
「ごめんなさい、マリナさん…」
私はそう囁くと、意を決して、その熱い先端に、自分の唇を寄せた。
「ひっ…!?」
マリナさんの体が、驚きに大きく跳ねる。
「な、ナギサさん!? なにを…、だめ、ですわ、そんな…!」
彼女は、羞恥に顔を真っ赤にして抵抗しようとする。でも、瘴気と苦痛で、その体には力が入らない。私は、彼女の言葉を無視して、その先端を、おずおずと口に含んだ。
初めて感じる、異質な感触。硬くて、生々しい熱を持っている。どうすればいいのか分からないまま、私は赤ん坊が母親の乳を求めるように、ただ、ちゅ、ちゅ、と吸い始めた。
「んんっ…!あ、ぁ…」
マリナさんの腰が、びくん、と震える。苦痛の表情の中に、ほんのわずかに、快感の色が浮かんだ。これだ。これでいいんだ。
私は、もっと深く、それを口の中に含んだ。舌を絡め、内側の筋をなぞるように刺激する。マリナさんの体が、私の頭を抱き寄せてきた。
「は、ぁ…っ、ん、んぐぅ…っ、なぎさ、さん…っ」
彼女の喘ぎ声が、すぐ真上から聞こえてくる。その声が私の理性をさらに麻痺させていく。私の頭の中は、いつしかサオリのことでいっぱいになっていた。ごめんね、サオリ。私、今、他の人と、こんなことしてる。でも、これはマリナさんを助けるためだから。許して。
「ミオ…っ」
不意に、マリナさんが、愛しい人の名前を呟いた。その声は、熱っぽく、そして切なかった。ああ、マリナさんも、大切な人のことを考えているんだ。私と同じ。そう思うと、罪悪感が少しだけ薄れ、代わりに奇妙な連帯感が芽生えてくる。
私たちは、互いに別の誰かを想いながら、今、この瞬間、体を重ねている。
私の口の動きは、次第に大胆になっていった。先端の傘の部分を、舌で執拗に舐め上げ、裏側の筋を、歯を立てないように、優しく扱く。
「あ、あ、あ、あんっ、あんっ…!だめ、そこ、は…っ、ミオにしか…!」
マリナさんが、支離滅裂なことを口走りながら、私の髪を強く掻きむしる。彼女の腰が、大きく揺れ始めた。もうすぐだ。
「はぁっ、はぁっ…!もう、いっちゃ、う…から…っ!なぎさ、さん、ごめ…なさ…っ」
私は、一度だけ顔を上げ、彼女の蕩けきった顔を見た。そして、最後の一押しとばかりに、喉の奥まで、彼女の全てを、深く、深く、受け入れた。
「い"ぐぅぅぅーーーーーーっっ!!!!!」
マリナさんの絶叫と共に、熱く、大量の奔流が、私の口の中に、そして喉の奥へと、叩きつけられた。ごくり、と私は、その全てを飲み下した。
「はぁ…っ、はぁ…っ」
完全に果てたマリナさんは、ぐったりと床に倒れ込み、そのまま静かな寝息を立て始めた。顔には、安らかな表情が浮かんでいる。
私は、口の周りについたそれを手の甲で拭うと、自分の体の疼きを解放するために、壁際へと向かった。さっきの光景が、目に焼き付いて離れない。サオリを想いながら、マリナさんの顔を思い出す。マリナさんの声を、喘ぎを、思い出す。
「んぅ…っ、はぁ…」
自分の指で、自分の体を慰める。でも、それは、いつもよりずっと早く、そして激しく、私を絶頂へと導いた。
「んんんーーーっ!」
短い絶頂の後、私もまた、マリナさんの隣に、崩れるように倒れ込んだ。
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