悪役令嬢の断罪後は結構面白い

第１６話 ダンジョンで出会いがあったら一期一会を大事にしないとね

「ウッウッ…。シャルは本当に幼い頃から優秀で、ウッウッツ
…。ずずっ…。兄としては、いい家柄に嫁いでほしくて...。それがシャルも望んでいたことだろうと、んもっ本当に良かれと、ウウウ…。ズビビビビ…父と一緒に話を進めて、婚約までこぎ着けたのに...。あんなどこの牛の骨かわからない様な、乳牛に...。あんの、バカ王子めブピーーーー…」


「お兄様、それくらいになさってくださいませ、それにそれを仰るなら牛ではなく、馬ですわ。」


「いや、どうみてもあれは牛だった。」


「そう言われてみると...。乳牛のような豊満な体つきでしたわね。」



食後のお茶が進む進む...。


「へえ、サラちゃんって、平民なんだね、それで王子様をその豊満な体つきでゲットしたって訳か...。」

「一徳が居ないから、あまり話が見えないけど、あんまりだよね、こんなに可愛い婚約者がいるのにさ...。肉欲に溺れるなんて...。」

王子様、あんまりな言われようです。

「なっ...。」

またもや、シャルロットの顔が赤面した。



「シャル、珍しく動揺しているじゃないか。」

「そ、そんなことありませんわ。」


と、言いつつも。もじもじしているので、バレバレである。




「そ、それより、このポテトという食べ物美味しいですわね！」

「そうだな、このウーロン茶という飲み物も紅茶に似ているが、サッパリして飲みやすい。このポテトに合うな。」


シャルロットとお兄ちゃんは、皿と口への手の往復運動が止まらないでいる。小動物の様だ。

「あんまり食べると、太っちゃうけどね、皆で食べると美味しいもんね。」

「俺一人でこのBigサイズ平らげるよ。」

「寛太はそういう事してるから、口元に出来物とか出来るんだよ、兄ちゃんが作った夕飯残したりするし。食間にお菓子は食べちゃイケません！」


「そうですわ。間食はいけませんわ、食後にお茶と一緒に少しだけ嗜好品を頂くのが宜しくってよ。」

寛太にウエストのキュッと締まったシャルロットからの注意は少しつまめてしまう自分の腹にヒットした。

「そうですね、気をつけます。」

「それにしても和食と言ったか、始めて食べたが、旨味があるのに、あっさりとしていて、旨かった。」

「そう言っていただけると、作りがいがありますね！」

「ラーメンも食べたらはまりそうだね」

「「ラーメン？」」

言葉だけで食い付いた

「そそっ、美味しいスープに麺が入ってたり、スープに麺つけて食べたり、パスタみたいに混ぜ混ぜして食べたり、色々あるよ」


「ほほう、食べてみたいものだな。お前たちの食事は美味だ。ラーメンとやらも、さぞや、うまいのであろう。」

「中毒性はありますね。」

まぜそばや、野菜マシマシな物をオススメしようという魂胆が、寛太の瞳に見える。

｢寛太の言うラーメンというものを食べてみたいわ…。｣

｢凄い種類があるからね、ラーメンとの出会いは一期一会…。正に生きる喜び。｣

｢そ、そんなに…。(ﾟＡﾟ;)ゴクリ｣

｢今度お薦めのラーメン収納してくるよ。｣

｢た、頼む｣

ピロン
【緊急クエスト】
ラーメン激戦区より１０種類のラーメンをゲットせよ

依頼者:シャルロット
期限:次回召喚時までに

ん？何このクエストの表示w
過と寛太は顔を見合わせる

多分一徳にもこのクエストは届いていると思われる。
勿論シャルロットはこんなクエストを故意に発注したわけではない。
シャルロットは食いしん坊だったのだな…
無意識にクエスト出す程に。


等とほのぼのしているときだった。


｢きゃああああああああああああああああ！！いやああああ、こっち来ないでぇぇぇぇ｣

女性の声が聞こえた