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第三章 箱庭編
箱庭Ⅶ 五年前①〜シャガラの視点から
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シャガラの小屋に到着したアルエット一行。日は既に沈んでおり、シャガラはテーブルの蝋燭に火を灯す。それを囲うようにして、五人は床に座る。
「さて、シャガラと言ったな。君の知っていることを洗いざらい吐いて貰おうか。」
アルエットはテーブルのど真ん中に陣取り、両手で口元を覆うようにしながら両肘をつき、シャガラに圧をかける。シャガラはそれを見て困惑している。
「シャガラくん困ってるじゃないですか……」
「まあでも、彼に喋って貰わないと進まないので。」
「分かってる。話すよ。僕は元々、ギェーラでおじいちゃんと住んでたんだ。親はすぐ死んじゃったらしくて、顔も覚えてない。おじいちゃんのお仕事の手伝いをしながら暮らしてたんだ。」
シャガラはどこか寂しそうな眼差しでドニオとの暮らしを語る。
「おじいちゃんのお仕事?」
「あんたたちはさっき代表の家で見たでしょ。この街で人形売ってんの。子供には大人気だったけど、大人たちからはとにかく嫌われてたよ。ま、代表みたいな例外はいたけどね。」
「嫌われる……?」
アムリスの疑問に、シャガラはやれやれと首を振って答える。
「どう見ても汚いじじいだったし、自分の子供がそういうのに誑かされてるのが気に食わなかったんじゃないの?代表とか子供のいない大人にはそこまで嫌われてなかったみたいだし。すれ違う度にヒソヒソと陰口を言ったり、近寄ってきた子供を無理やり引き剥がしたり、石とか投げられたりもしたな。」
「酷い……」
シャガラとドニオが受けた仕打ちに、アムリスは口に手を当てて嘆いている。そこへ
「確かに酷い話だが、ドニオさんはなんでそこまでこの街に固執したんだ?迫害を受けるこの街じゃなく別の街で仕事をすればいい話だろう。」
ガステイルが疑問をぶつける。
「……今となっちゃ、分かんない。でもヴェレットさんとかは僕が産まれる前からの関係らしいし、それをなかったことにはできなかったんだと思う。」
「なるほどねぇ……。」
アルエットは合点がいったというような顔で口を開く。
「ドニオさんを見ながらヒソヒソと話す人達がいたが、そういうことなのね。」
「笑われるだけならまだいいんだ。五年前なんか……」
シャガラはアルエットの言葉に対してボソリと呟いた。消え入るような小さな声だったが、五年前というワードに敏感になっていたアルエット達一行はまるで聞き逃すことは無かった。
「今、五年前って……」
「え、ああっ!」
「聞かせて、五年前に何があったの!」
慌てて口を塞いだシャガラ。まるで答える意思がないとでも言うようにもがもがと音を発する。
「シャガラ君、お願いだ!続きを聞かせてくれ!」
ルーグがシャガラの肩を掴み、必死に懇願する。他の三人も同様にシャガラに詰め寄り、期待を込めた眼差しで見つめる。耐えきれなくなったシャガラは口元から手を下ろし、観念したように話し始めた。
「……さっき、五年前にじいちゃんと別居し始めたって言ったろ。その3日前の話だよ。いつも通りじいちゃんと一緒に人形を売りにこっちに来たんだ。それでその日は……そうだ、あいつら、大人の男を揃えてやがったんだ。」
「大人の男……」
「そうそう。子供一人とじいさん一人に対して四人も五人も寄って集って来たんだぜ。そいつらがヴェレットさんの家に着く直前に僕達が乗っていた車を無理やり止めたんだ。」
話を聞くアルエット達の表情が険しくなる。アムリスに至っては言葉を失った様子で青ざめたまま口元に手を当てている。
「まずはじいちゃんが引きずり出された。殴る、蹴る、棒で打ち据える、突き飛ばす、絞める……といった具合に連中の好きなように弄ばれてた。なにがそんなに気に食わないんだろうな……僕が知りたかったよ。だけどそれでも収まんなかった奴らは今度は積み荷の方に向かって行ったんだ。」
「まさか!」
ルーグの反応に、シャガラはコクリと頷く。そしてシャガラはそのまま目線を落とし、語りを再開する。
「人形をこれでもかと詰め込んだ木箱……奴らはそれを全て無造作に放り出して、中の人形を取り出した。そしてその四肢を……頭を、力任せに引きちぎっていったのさ。」
シャガラはそう言って、一度口を閉ざした。胸糞の悪さに眉を顰め唇を噛む者、義憤に燃え怒りに拳を震わせる者、ドニオ達の受けた仕打ちを思い目に涙を浮かべる者、人間の羞悪に耐えきれず目を閉じ首を振った者。四者はそれぞれにシャガラの言葉を噛み締めていた。そして、シャガラはもう一度語り始めた。
「その光景は僕にとっても我慢の限界だった。おじいちゃんと人形を弄んだ奴らへの怒りが膨れ上がって……あれ?」
突如、シャガラの語りが中断する。
「あれ……そう、僕は怒ったんだよ。怒って、何をしたんだっけ……思い出せない……」
シャガラは顔を真っ青にしながら頭を抱える。
「思い出せない……どういうこと?」
「怒って……どうにかなってしまいそうな時に……そうだ!お姉さんみたいな服の人が来て……あれ?」
シャガラはアムリスを指さしながら答える。
「私……修道女ってこと?」
「そう、その人に何か言われて……あれ、なんて言われたんだっけ、うーん……」
シャガラは頭を抱え、ひたすら思い出そうとしている。しかし、徐々にその顔は苦痛に歪みはじめ
「痛い!頭痛い!!」
頭痛を訴えはじめてしまった。
「アムリス!」
「はい!!」
アムリスは鎮痛のための聖魔法を施す。
「痛……あぁ……うぁ……」
「ごめんね。無理させちゃって……今はゆっくり休んでちょうだい。」
アムリスはそう言い、シャガラを膝の上に寝かせる。シャガラは暫く苦悶に顔を歪めていたが、間もなくアムリスの膝の上で眠りに落ちた。
「さて、シャガラと言ったな。君の知っていることを洗いざらい吐いて貰おうか。」
アルエットはテーブルのど真ん中に陣取り、両手で口元を覆うようにしながら両肘をつき、シャガラに圧をかける。シャガラはそれを見て困惑している。
「シャガラくん困ってるじゃないですか……」
「まあでも、彼に喋って貰わないと進まないので。」
「分かってる。話すよ。僕は元々、ギェーラでおじいちゃんと住んでたんだ。親はすぐ死んじゃったらしくて、顔も覚えてない。おじいちゃんのお仕事の手伝いをしながら暮らしてたんだ。」
シャガラはどこか寂しそうな眼差しでドニオとの暮らしを語る。
「おじいちゃんのお仕事?」
「あんたたちはさっき代表の家で見たでしょ。この街で人形売ってんの。子供には大人気だったけど、大人たちからはとにかく嫌われてたよ。ま、代表みたいな例外はいたけどね。」
「嫌われる……?」
アムリスの疑問に、シャガラはやれやれと首を振って答える。
「どう見ても汚いじじいだったし、自分の子供がそういうのに誑かされてるのが気に食わなかったんじゃないの?代表とか子供のいない大人にはそこまで嫌われてなかったみたいだし。すれ違う度にヒソヒソと陰口を言ったり、近寄ってきた子供を無理やり引き剥がしたり、石とか投げられたりもしたな。」
「酷い……」
シャガラとドニオが受けた仕打ちに、アムリスは口に手を当てて嘆いている。そこへ
「確かに酷い話だが、ドニオさんはなんでそこまでこの街に固執したんだ?迫害を受けるこの街じゃなく別の街で仕事をすればいい話だろう。」
ガステイルが疑問をぶつける。
「……今となっちゃ、分かんない。でもヴェレットさんとかは僕が産まれる前からの関係らしいし、それをなかったことにはできなかったんだと思う。」
「なるほどねぇ……。」
アルエットは合点がいったというような顔で口を開く。
「ドニオさんを見ながらヒソヒソと話す人達がいたが、そういうことなのね。」
「笑われるだけならまだいいんだ。五年前なんか……」
シャガラはアルエットの言葉に対してボソリと呟いた。消え入るような小さな声だったが、五年前というワードに敏感になっていたアルエット達一行はまるで聞き逃すことは無かった。
「今、五年前って……」
「え、ああっ!」
「聞かせて、五年前に何があったの!」
慌てて口を塞いだシャガラ。まるで答える意思がないとでも言うようにもがもがと音を発する。
「シャガラ君、お願いだ!続きを聞かせてくれ!」
ルーグがシャガラの肩を掴み、必死に懇願する。他の三人も同様にシャガラに詰め寄り、期待を込めた眼差しで見つめる。耐えきれなくなったシャガラは口元から手を下ろし、観念したように話し始めた。
「……さっき、五年前にじいちゃんと別居し始めたって言ったろ。その3日前の話だよ。いつも通りじいちゃんと一緒に人形を売りにこっちに来たんだ。それでその日は……そうだ、あいつら、大人の男を揃えてやがったんだ。」
「大人の男……」
「そうそう。子供一人とじいさん一人に対して四人も五人も寄って集って来たんだぜ。そいつらがヴェレットさんの家に着く直前に僕達が乗っていた車を無理やり止めたんだ。」
話を聞くアルエット達の表情が険しくなる。アムリスに至っては言葉を失った様子で青ざめたまま口元に手を当てている。
「まずはじいちゃんが引きずり出された。殴る、蹴る、棒で打ち据える、突き飛ばす、絞める……といった具合に連中の好きなように弄ばれてた。なにがそんなに気に食わないんだろうな……僕が知りたかったよ。だけどそれでも収まんなかった奴らは今度は積み荷の方に向かって行ったんだ。」
「まさか!」
ルーグの反応に、シャガラはコクリと頷く。そしてシャガラはそのまま目線を落とし、語りを再開する。
「人形をこれでもかと詰め込んだ木箱……奴らはそれを全て無造作に放り出して、中の人形を取り出した。そしてその四肢を……頭を、力任せに引きちぎっていったのさ。」
シャガラはそう言って、一度口を閉ざした。胸糞の悪さに眉を顰め唇を噛む者、義憤に燃え怒りに拳を震わせる者、ドニオ達の受けた仕打ちを思い目に涙を浮かべる者、人間の羞悪に耐えきれず目を閉じ首を振った者。四者はそれぞれにシャガラの言葉を噛み締めていた。そして、シャガラはもう一度語り始めた。
「その光景は僕にとっても我慢の限界だった。おじいちゃんと人形を弄んだ奴らへの怒りが膨れ上がって……あれ?」
突如、シャガラの語りが中断する。
「あれ……そう、僕は怒ったんだよ。怒って、何をしたんだっけ……思い出せない……」
シャガラは顔を真っ青にしながら頭を抱える。
「思い出せない……どういうこと?」
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シャガラはアムリスを指さしながら答える。
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「そう、その人に何か言われて……あれ、なんて言われたんだっけ、うーん……」
シャガラは頭を抱え、ひたすら思い出そうとしている。しかし、徐々にその顔は苦痛に歪みはじめ
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頭痛を訴えはじめてしまった。
「アムリス!」
「はい!!」
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