21 / 99
第21話 本心はルビの中
しおりを挟む
「ふむふむ、カンの成分表示も充実してきた感じだね」
「充実するのは良いが、常に丸見えなのだが」
取り敢えず、常時発動M型(Lv.3)のレベルが上がっていたことをカンは棚上げし、成分表示が誰にでも見えることに、未だ不満がある様子を見せていた。
「何か問題でもあるのかい?」
「我の情報が、相手に筒抜けではないか」
「ふむふむ、それで?」
「敵に己の情報が筒抜けでは、分が悪くなるであろう」
イチカは成分表示に対するカンの反応に対して、一先ずは聞く姿勢を取っていた。
その態度にカンは、突然潰される様子が無いことを察し、成分表示に対してクレームをつけていた。
「ほうほう、ではどうしたいと?」
「勿論見えない様に、隠蔽や偽装を施してだな」
「……貴様……今……何と言った……」
珍しくカンの話を大人しく聞いていたイチカであったが、カンがある言葉を発した瞬間、般若の面のような表情へと変わってしまった。
「だから、相手に悟られぬように偽装をだな……」
「成分表示を偽装するだとぉおおお! この愚か者がぁああ!」
「はい?」
イチカの突然の激昂についていけないカンは、思わず間の抜けた返事を返してしまった。
そして、その反応は悪手だった。その結果、イチカの怒りの勢いが増すことになってしまっていた。
「消費者を舐めるなぁぁ!」
「……そっちの偽装とちゃう……」
「誠実に偽りなく、しっかりアピールしろ!!」
「アピール!? 話が進まぬぅう!」
ある意味脱線したまま話は進んでいるが、カンの指摘通りに本線としては全く話が進んでいなかった。
「だから、カンの成分表示をもう少し詳細化する試みを、これからしようと思うんだ」
「"だから"の意味が全く分からぬ上に、唐突過ぎる話の戻し方だな」
カンの叫びに反応したのか、イチカは急に真剣な顔を作ったと思ったら、急に本筋に話を戻した。
カンは、イチカの様子に心底呆れながらも、本筋に話が戻りそうで安堵したが、一応文句は言ってみるのであった。
「これが、新成分表示だ!」
「……無視か」
イチカが天を仰ぎながらも、指はカンを指すという若干痛々しいポーズをとりながら叫ぶと、カンのボディが淡く光だし、側面の成分表示の文字が動き出した。
そして、数分後にカンのボディから漏れ出していた光が消えていくと、動いていた成分表示文字も止まっていた。
・・・・・・・
名前:カン
種族:空き缶(Lv.4)
体力:13(最大13)
ちから:0 New!
すばやさ:0 New!
かたさ:2 New!
まりょく:0 New!
技能:
・言語理解
・常時発動M型(Lv.3)
・熱耐性(Lv.2)
・寒耐性(Lv.2)
状態:傷無し
現在地:イチカの書斎
・・・・・・・
「……0……0……2……0……なんか詳しく分かった方が、ショックがデカイ!?」
カンの成分表示には、これまでなかった項目が増えていた。
しかし、項目は増えていたが、そこに記載されていた数値は『かたさ』以外は"0"だったのだった。
カンは、表示された詳細に、やや予想通りと思いながらも、現実に数値で示されることにより大きなショックを受けていた。
「予想通り過ぎて、知りたくなかったわ!」
「己の力を改めて認識したカンよ、そろそろ旅立つかい」
「お主、本当に我の話を聞かんな……友から嫌われるぞ? それに、その所為で、我のメンタルはベコベコなのだが……」
カンは、自分の言葉を一切無視した言動をしているイチカに対して、怒りを通り過ぎて憐れみにも似た感情で問いかけた。
カンの言葉に心当たりがあったのか、やや顔をしかめるイチカだったが、負けじと口を開いた。
「五月蝿いよ……俺は成り上がる主人公って、格好良いと思うんだけどなぁ」
「成り上がり……」
イチカは、カンの"友から嫌われる"発言を完全に棚上げし、いよいよ本題に向けて言葉を続けていった。
そしてカンは、まんまと"ある言葉"に食いつき、釣り上げられてしまっていた。
「考えてみなよ。カンは、生物ですらないわけだ」
イチカはカンの"成り上がり"に対する憧れ思いを瞬時に見抜くと、ニヤリと口元を歪めながら言葉を続けた。
「空き缶だからの。無機物だが、我は生きてはいるぞ」
「確かに、生きてはいるね。だけれども、はっきりいって空き缶なんて、廃棄物なわけだ」
「……はっきり言い過ぎではないか?」
イチカからの攻撃は確実にカンの心を抉り、カンのメンタルボディはベッコベコにされてしまった。
その様子を見ながらも、イチカは言葉を止めることはなかった。
「魔物の底辺的な存在と広く認知されているスライムやゴブリンですら、空き缶の前では絶対的強者なわけだ」
「確かにそいつらと会っても、勝てる云々の前に、潰されるイメージしか湧かないのだが」
「そんな空き缶が、絶対的強者であるはずの魔物達に勝てたら……どう思う?」
イチカは口を完全に三日月型にしながら、嗤っていた。そして、悪魔の囁きのような甘い声でカンに問いかけたのだった。
「それは……燃える?」
「そうだ! それこそが、底辺中の底辺であるカンが、人に感動を与える物語となる唯一の方法なんだ!」
「ん? 何か心に引っかかるのだが……貴様の、本心を聞かせろ」
「……強制転移! 成り上がれ空き缶!」
「本心に悪意がぁあぁああ!? カァアアアアン!?」
そして、空き缶は"成り上がる"為に、次なる世界へ旅立っていったのだった。
「充実するのは良いが、常に丸見えなのだが」
取り敢えず、常時発動M型(Lv.3)のレベルが上がっていたことをカンは棚上げし、成分表示が誰にでも見えることに、未だ不満がある様子を見せていた。
「何か問題でもあるのかい?」
「我の情報が、相手に筒抜けではないか」
「ふむふむ、それで?」
「敵に己の情報が筒抜けでは、分が悪くなるであろう」
イチカは成分表示に対するカンの反応に対して、一先ずは聞く姿勢を取っていた。
その態度にカンは、突然潰される様子が無いことを察し、成分表示に対してクレームをつけていた。
「ほうほう、ではどうしたいと?」
「勿論見えない様に、隠蔽や偽装を施してだな」
「……貴様……今……何と言った……」
珍しくカンの話を大人しく聞いていたイチカであったが、カンがある言葉を発した瞬間、般若の面のような表情へと変わってしまった。
「だから、相手に悟られぬように偽装をだな……」
「成分表示を偽装するだとぉおおお! この愚か者がぁああ!」
「はい?」
イチカの突然の激昂についていけないカンは、思わず間の抜けた返事を返してしまった。
そして、その反応は悪手だった。その結果、イチカの怒りの勢いが増すことになってしまっていた。
「消費者を舐めるなぁぁ!」
「……そっちの偽装とちゃう……」
「誠実に偽りなく、しっかりアピールしろ!!」
「アピール!? 話が進まぬぅう!」
ある意味脱線したまま話は進んでいるが、カンの指摘通りに本線としては全く話が進んでいなかった。
「だから、カンの成分表示をもう少し詳細化する試みを、これからしようと思うんだ」
「"だから"の意味が全く分からぬ上に、唐突過ぎる話の戻し方だな」
カンの叫びに反応したのか、イチカは急に真剣な顔を作ったと思ったら、急に本筋に話を戻した。
カンは、イチカの様子に心底呆れながらも、本筋に話が戻りそうで安堵したが、一応文句は言ってみるのであった。
「これが、新成分表示だ!」
「……無視か」
イチカが天を仰ぎながらも、指はカンを指すという若干痛々しいポーズをとりながら叫ぶと、カンのボディが淡く光だし、側面の成分表示の文字が動き出した。
そして、数分後にカンのボディから漏れ出していた光が消えていくと、動いていた成分表示文字も止まっていた。
・・・・・・・
名前:カン
種族:空き缶(Lv.4)
体力:13(最大13)
ちから:0 New!
すばやさ:0 New!
かたさ:2 New!
まりょく:0 New!
技能:
・言語理解
・常時発動M型(Lv.3)
・熱耐性(Lv.2)
・寒耐性(Lv.2)
状態:傷無し
現在地:イチカの書斎
・・・・・・・
「……0……0……2……0……なんか詳しく分かった方が、ショックがデカイ!?」
カンの成分表示には、これまでなかった項目が増えていた。
しかし、項目は増えていたが、そこに記載されていた数値は『かたさ』以外は"0"だったのだった。
カンは、表示された詳細に、やや予想通りと思いながらも、現実に数値で示されることにより大きなショックを受けていた。
「予想通り過ぎて、知りたくなかったわ!」
「己の力を改めて認識したカンよ、そろそろ旅立つかい」
「お主、本当に我の話を聞かんな……友から嫌われるぞ? それに、その所為で、我のメンタルはベコベコなのだが……」
カンは、自分の言葉を一切無視した言動をしているイチカに対して、怒りを通り過ぎて憐れみにも似た感情で問いかけた。
カンの言葉に心当たりがあったのか、やや顔をしかめるイチカだったが、負けじと口を開いた。
「五月蝿いよ……俺は成り上がる主人公って、格好良いと思うんだけどなぁ」
「成り上がり……」
イチカは、カンの"友から嫌われる"発言を完全に棚上げし、いよいよ本題に向けて言葉を続けていった。
そしてカンは、まんまと"ある言葉"に食いつき、釣り上げられてしまっていた。
「考えてみなよ。カンは、生物ですらないわけだ」
イチカはカンの"成り上がり"に対する憧れ思いを瞬時に見抜くと、ニヤリと口元を歪めながら言葉を続けた。
「空き缶だからの。無機物だが、我は生きてはいるぞ」
「確かに、生きてはいるね。だけれども、はっきりいって空き缶なんて、廃棄物なわけだ」
「……はっきり言い過ぎではないか?」
イチカからの攻撃は確実にカンの心を抉り、カンのメンタルボディはベッコベコにされてしまった。
その様子を見ながらも、イチカは言葉を止めることはなかった。
「魔物の底辺的な存在と広く認知されているスライムやゴブリンですら、空き缶の前では絶対的強者なわけだ」
「確かにそいつらと会っても、勝てる云々の前に、潰されるイメージしか湧かないのだが」
「そんな空き缶が、絶対的強者であるはずの魔物達に勝てたら……どう思う?」
イチカは口を完全に三日月型にしながら、嗤っていた。そして、悪魔の囁きのような甘い声でカンに問いかけたのだった。
「それは……燃える?」
「そうだ! それこそが、底辺中の底辺であるカンが、人に感動を与える物語となる唯一の方法なんだ!」
「ん? 何か心に引っかかるのだが……貴様の、本心を聞かせろ」
「……強制転移! 成り上がれ空き缶!」
「本心に悪意がぁあぁああ!? カァアアアアン!?」
そして、空き缶は"成り上がる"為に、次なる世界へ旅立っていったのだった。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました
東束末木
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞、いただきました!!
スティールスキル。
皆さん、どんなイメージを持ってますか?
使うのが敵であっても主人公であっても、あまりいい印象は持たれない……そんなスキル。
でもこの物語のスティールスキルはちょっと違います。
スティールスキルが一人の少年の人生を救い、やがて世界を変えてゆく。
楽しくも心温まるそんなスティールの物語をお楽しみください。
それでは「スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました」、開幕です。
2025/12/7
一話あたりの文字数が多くなってしまったため、第31話から1回2~3千文字となるよう分割掲載となっています。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる