HEAVEN B HELL【BL短編集】

野瀬 さと

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第三章 あなた

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熱で上気した頬を撫でた。

「無理しないでね…?」
「うん…大丈夫…」

そっと智くんが俺に覆いかぶさってきた。


ぎしっとベッドが鳴った。
後はリビングの時計の音と…

智紀くんの少し荒い息遣いが聞こえるだけ。


燃えるように熱い身体…

智紀くんの手が、俺の肩を撫でた。

「祥ちゃん…肌、きれい…」
「そんなことないよ…」
「ううん。きれいだ」

肩にくちづける。
甘い熱がそこから広がった。

「智紀くん…」
「ん…?」
「気持ちいい…」
「うん…」

ひとつひとつ、確かめるように…
智紀くんの手が、俺に触れる。

その度に、甘い熱が身体の奥から起こって。
ただ触られているだけなのに、達しそうになる。

必死で堪えて、智紀くんの熱い腕を握っているしかなかった。

「祥ちゃん…」

じっと俺の顔を見たかと思うと、キスをして。笑う。

微笑み返すけど、だんだん余裕がなくなってくる。

「智紀くん…」

我慢できなくて。
自分から、そこに触りに行った。

智紀くんのは、既に熱くなってて…

触れた瞬間、自分の身体がかあっと熱くなった。

「ん…祥っ…」
「気持ちいい…?」
「出ちゃうよ…そんな触り方したら…」
「いいよ…」
「だめ。とっとくの」

そう言ってそっと俺の手を外した。

外した手で、俺のを掴んだ。

「今度は俺ね…」

掴んだ手に力が入ると、さっき持ったままの熱が更に高まる。

「…智紀っ…」

肩にしがみつくと、嬉しそうに笑う。

「気持ちいいの?祥…」
「うん…だってもう…さっきから…」
「じゃあもっとしてあげるよ」
「ああっ…それ、だめっ…」

追い詰めるような激しい手の動きに、堪らず上げた声で智紀くんの動きが止まった。

「祥…そんな声出るんだ…」

にやりと笑って顔を覗き込まれて、死ぬほど恥ずかしくなった。
俺だってあんな声がでるなんて知らなかったんだ。

「嫌…恥ずかしいよ…」
「もっと聞きたかったな…」
「あっ…んぅ…バカ…」
「ばかでいいもん」

そう言うと身体をずらして、俺を口の中に入れてしまった。

「あっ…だめだよ…」

止めようとするけど無視して…

智紀くんの口の中はとっても熱くて…

もう限界が来そうになってた。

「智紀くん…お願い…待って…」

智紀くんは俺を口から出して、手でまた握った。

「じゃあ…これで…ね?」
「あ…いや…お願い…んっ…」

またキスが降ってきて。

「ん…ぁとも…き…」
「もうちょっと…ね?声、聞かせて…?」

智紀くんに口の中をかき回されてるうちに、だんだん我慢できなくて。

「も…出ちゃう…出ちゃうよ…」
「ん…ほら…出して…?」
「あっ…あっ…ああっ…」

背中が反り返るほどの快感が、身体の中を通って行った。

「やっ…あっ…ああっ…」

智紀くんの手に、たくさんの白濁を放ってしまった。

「っ…あ…はぁっ…はぁっ…」
「祥ちゃん…俺ももう我慢できないや…」
「え…?」

サイドテーブルに置いてあるオイル。
こんな時がくるなんて思ってなかったから…
こんなものしか用意できなかった。

智紀くんはティッシュで手を拭くと、ボトルを手に取ってオイルを指に出した。

その指が、俺の奥に触れた。

「うっ…あ…」

ぬるりと智紀くんの指が入ってきた。
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