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第七章 迫り来る凶影
D‐EYES ─月面淫戯〈中編〉
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D‐EYES正戦士・コードネーム=【シルバーインドラ】こと関 環太朗は手首に巻いた銀色の専用デバイスで10×10平方メートルの床面に7メートルの高さを有する、同僚の旋堂凱輝と同じシックなクリーム色の個室を無重力に設定し、その下半身にオレンジのショートボブの美少女をしがみつかせて天井スレスレを浮遊していた!
肩まで伸ばした長髪を波打たせながら上体をのけ反らせ、リズミカルに前後させる股間に顔を埋めた聖歓隊々員・ジュコルの頭部を両手で優しく押さえ付けつつ、男ながらクールビューティーと形容するにふさわしい容貌を悩ましく歪ませていた。
「──うっ…くうぅッ…!
あっ、はあぁッ…
か、可愛いジュコル…も、もう少しペースを緩めて…
そんなに強く貪られると、もうあと10秒も保たずにイッてしまう…!
せ、せっかく最愛のキミと地上では決して味わえない天上世界に揺蕩っているのだ…
…ううっ…だ、だからもっと…もっと深くじっくりと…あぁ…か、かけがえのないこの瞬間を味わってほしい…はあぁッ、そっ、そこはッ…!!」
むろんそれは未知の快感ではなく、環太朗のきびしい指導によって口腔性交のイロハをマスターした恋人に新たに授けた〈課題〉=肛門責めであり、どこまでも快楽に貪欲な環太朗は繊指による奉仕はもちろん、舌を深く差し込んでの舐めの方も重力を地上バージョンに設定しての仁王立ちや四つん這いをはじめ、無重力状態ならではの両腕を水平に伸ばし、特技の空手の準備運動ともいえる〈股割り〉を完璧にこなせる柔軟な股関節を利しての“土の体位”に至るまで、思いつく限りのヴァリエーションを気分に応じて愉しんでいたのであった。
こうなると二人の関係は男が自分の快感を貪るために女性を〈性奴隷〉として利用しているだけと思われようが、たしかに表面上は“主従の掟”が貫徹されてはいるものの、ジュコルが体内に経口摂取したご主人様の精液が神霊闘術師としての能力に絶大なプラス作用をもたらすと実感するに及んでからはSとMの均衡が微妙に崩れ、やがて被奉仕者の意識にも顕著な変容をもたらしたのであった。
つまり、星渕特抜生時代から”氷の男“として畏怖されてきた孤高の美少年空手家は、あろうことか運命の手によって導かれた宇宙空間によって母の意識に目覚めてしまったのである…!
尤も、かくのごとき認識に達したのはようやく慣れてきた宇宙飛行訓練中であり、その時脳裡に思い描いていたのはついにその口中に若い性器を含まれることのなかった太鬼純華と松神彩羅の真紅のルージュが艶めかしく光る濡れた唇であったのだが、まず出産経験のある熟女とはいえ気鋭の前衛美術家にして半分異世界人という神秘的存在である前者と、他ならぬ学園理事長という説明不要の不可侵的存在である後者──両者共に型こそ違えど甲乙つけ難い美貌とグラマラスボディの所有者であることはいうまでもない──むろんその時には既に可憐なジュコルを負極界における終生の伴侶とする覚悟は固めていたものの、やはりそれだけは地球圏における唯一の心残りであることに違いはなかったのだ…。
──そう、6日前までは!
『…たしかにジュコルからメラミオ隊長の噂は聞いてたが、まさかわが浄化委員会内にあれほどの生ける女神と形容するしかない“美の化身”が君臨していたとはな…!
しかしあの絶世の美女がいかにリュザーンドの星王とはいえ、存在そのものが悪い冗談というべきマスクド=カリギュラの未来の妃だとは…果たしてこれ以上の宇宙的悲劇が存在し得るだろうか…!?
…これがウィラーク艦長の耳に入れば文字通りわれわれの命に関わるため凱輝や巳嗣にも告白してはいないが、宝麗仙宮の浴室でマスをかきながら固く誓ったことがある…。
──即ち、われらD‐EYESの当面のテーマであるガズムオル制圧を成し遂げたら直ちにこの関 環太朗直属の軍団を結成し、密かに着実に勢力を拡大してやがて負極界四惑星全てをわが支配下に置いてみせるための大軍隊を旗揚げするのだッ!
そうともッ、あの訓示と称する支離滅裂の愚かしい駄弁を臆面もなく弄する無能者が絶対者の一人としてのさばる負極界など、10年もあれば必ずや制覇してみせるッ!!』
次第に昂ってきた関 環太朗の腰遣いは徐々に勢いを増し、ここ最近の慈愛に満ちた物腰に慣れきっていた聖歓隊員はいきなり喉の奥深くまで侵入してきた怒張せし肉棒に思わずえずいた。
されど、灼熱の静的妄想で脳内を煮え滾らせるD‐EYES正戦士は彼女が必死に示す抵抗に“氷の男”としての嗜虐的な本性を刺激され、より力を込めて慈母の乳房から凶猛な人間杭打ち機へと回帰した股間に可憐な天使の顔面をネジ込んでゆく──。
かくて全身を震わせるほどの血湧き肉躍る興奮に一気に絶頂へと導かれた環太朗は、あたかも背面跳びの選手のごとく鍛え抜いた腹筋を殆ど天井に擦り合わせながら思い切りのけ反せながら心中でこう絶叫し、射精したのだった──
『おおメラミオよ…桜城和紗よッ!
どうか待っていてほしい…この関 環太朗が負極界屈指の英雄へと昇りつめるまでの僅かな時間をッ!!
そうともッ…そしてその時こそ、貴女は宇宙の神が定めし真の夫が誰なのかをあたかも雷霆に撃たれたかのように覚るだろうッッ!!!』
肩まで伸ばした長髪を波打たせながら上体をのけ反らせ、リズミカルに前後させる股間に顔を埋めた聖歓隊々員・ジュコルの頭部を両手で優しく押さえ付けつつ、男ながらクールビューティーと形容するにふさわしい容貌を悩ましく歪ませていた。
「──うっ…くうぅッ…!
あっ、はあぁッ…
か、可愛いジュコル…も、もう少しペースを緩めて…
そんなに強く貪られると、もうあと10秒も保たずにイッてしまう…!
せ、せっかく最愛のキミと地上では決して味わえない天上世界に揺蕩っているのだ…
…ううっ…だ、だからもっと…もっと深くじっくりと…あぁ…か、かけがえのないこの瞬間を味わってほしい…はあぁッ、そっ、そこはッ…!!」
むろんそれは未知の快感ではなく、環太朗のきびしい指導によって口腔性交のイロハをマスターした恋人に新たに授けた〈課題〉=肛門責めであり、どこまでも快楽に貪欲な環太朗は繊指による奉仕はもちろん、舌を深く差し込んでの舐めの方も重力を地上バージョンに設定しての仁王立ちや四つん這いをはじめ、無重力状態ならではの両腕を水平に伸ばし、特技の空手の準備運動ともいえる〈股割り〉を完璧にこなせる柔軟な股関節を利しての“土の体位”に至るまで、思いつく限りのヴァリエーションを気分に応じて愉しんでいたのであった。
こうなると二人の関係は男が自分の快感を貪るために女性を〈性奴隷〉として利用しているだけと思われようが、たしかに表面上は“主従の掟”が貫徹されてはいるものの、ジュコルが体内に経口摂取したご主人様の精液が神霊闘術師としての能力に絶大なプラス作用をもたらすと実感するに及んでからはSとMの均衡が微妙に崩れ、やがて被奉仕者の意識にも顕著な変容をもたらしたのであった。
つまり、星渕特抜生時代から”氷の男“として畏怖されてきた孤高の美少年空手家は、あろうことか運命の手によって導かれた宇宙空間によって母の意識に目覚めてしまったのである…!
尤も、かくのごとき認識に達したのはようやく慣れてきた宇宙飛行訓練中であり、その時脳裡に思い描いていたのはついにその口中に若い性器を含まれることのなかった太鬼純華と松神彩羅の真紅のルージュが艶めかしく光る濡れた唇であったのだが、まず出産経験のある熟女とはいえ気鋭の前衛美術家にして半分異世界人という神秘的存在である前者と、他ならぬ学園理事長という説明不要の不可侵的存在である後者──両者共に型こそ違えど甲乙つけ難い美貌とグラマラスボディの所有者であることはいうまでもない──むろんその時には既に可憐なジュコルを負極界における終生の伴侶とする覚悟は固めていたものの、やはりそれだけは地球圏における唯一の心残りであることに違いはなかったのだ…。
──そう、6日前までは!
『…たしかにジュコルからメラミオ隊長の噂は聞いてたが、まさかわが浄化委員会内にあれほどの生ける女神と形容するしかない“美の化身”が君臨していたとはな…!
しかしあの絶世の美女がいかにリュザーンドの星王とはいえ、存在そのものが悪い冗談というべきマスクド=カリギュラの未来の妃だとは…果たしてこれ以上の宇宙的悲劇が存在し得るだろうか…!?
…これがウィラーク艦長の耳に入れば文字通りわれわれの命に関わるため凱輝や巳嗣にも告白してはいないが、宝麗仙宮の浴室でマスをかきながら固く誓ったことがある…。
──即ち、われらD‐EYESの当面のテーマであるガズムオル制圧を成し遂げたら直ちにこの関 環太朗直属の軍団を結成し、密かに着実に勢力を拡大してやがて負極界四惑星全てをわが支配下に置いてみせるための大軍隊を旗揚げするのだッ!
そうともッ、あの訓示と称する支離滅裂の愚かしい駄弁を臆面もなく弄する無能者が絶対者の一人としてのさばる負極界など、10年もあれば必ずや制覇してみせるッ!!』
次第に昂ってきた関 環太朗の腰遣いは徐々に勢いを増し、ここ最近の慈愛に満ちた物腰に慣れきっていた聖歓隊員はいきなり喉の奥深くまで侵入してきた怒張せし肉棒に思わずえずいた。
されど、灼熱の静的妄想で脳内を煮え滾らせるD‐EYES正戦士は彼女が必死に示す抵抗に“氷の男”としての嗜虐的な本性を刺激され、より力を込めて慈母の乳房から凶猛な人間杭打ち機へと回帰した股間に可憐な天使の顔面をネジ込んでゆく──。
かくて全身を震わせるほどの血湧き肉躍る興奮に一気に絶頂へと導かれた環太朗は、あたかも背面跳びの選手のごとく鍛え抜いた腹筋を殆ど天井に擦り合わせながら思い切りのけ反せながら心中でこう絶叫し、射精したのだった──
『おおメラミオよ…桜城和紗よッ!
どうか待っていてほしい…この関 環太朗が負極界屈指の英雄へと昇りつめるまでの僅かな時間をッ!!
そうともッ…そしてその時こそ、貴女は宇宙の神が定めし真の夫が誰なのかをあたかも雷霆に撃たれたかのように覚るだろうッッ!!!』
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