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第七章 迫り来る凶影
D‐EYES─月面淫戯〈後編〉
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寝台に横たわったD‐EYES正戦士・コードネーム=ブルースコーピオンⅢこと剣持巳嗣はスポーティな黄色い短髪とみごとに鍛え上げられた筋肉質の肉体が絶妙に溶け合い、神々しいまでの凛々しさを発散する聖歓隊副隊長・ニリーネに〈顔面騎乗〉されて悶絶していた。
他のメンバーはあてがわれた球型戦艦内の自室で恋人と同棲していたが、ウィラーク艦長の姪であるニリーネに光栄にも?直々の指名を受けた彼だけは一人寝の侘しさを味わわされていたのである(彼女の個室は艦長室の隣に用意されていた)…。
更に、ニリーネ副隊長をはじめとする4人の聖歓隊員はメラミオ隊長とは異なり地上で活動する予定はなかったこともあって地球人の〈依代〉を必要とすることもなく、純粋なリュザーンド星人のまま月面に身を潜めていたのである。
しかし、彼女なくしてD‐EYESはない。
何故ならば、格闘術・武器術は“リュザーンド最強の女戦士”ミュビアに師事し、肝心の神霊闘術は現役No.1と衆目が一致する隊長のメラミオの塁を摩する唯一の存在と目されているのみならず、女性陣では断トツのトップにして防衛軍全パイロット中でも五指に数えられる卓越した宇宙機操縦技術が的確かつ厳格なスパルタ指導によって集中的に叩き込まれたことで彼らは小型ながら軍最高・最強性能の特殊戦闘機を手足のごとく自在に操れるようになったのであるから──!
つまり、正式な肩書こそ与えられてはいないものの、彼女こそが“防衛軍特務戦隊・D‐EYESの影の指揮官”なのであった。
「…あッ、はああああぁッ!
ど、どうなの地球人ッ!?
ま、まさか星王様の側近中の側近であるこの高貴なわたくしに、こ、これほどまでに不自然な体位を請うておきながら、呼吸が苦しいなんて情けない弱音を吐くんじゃないでしょうねッ!?
…うッ、ううううあはぁッ!!
ま…全く巳嗣ッ…おまえはとんでもない変態ねッ!
も、もとより誇り高き、われわれリュザーンド星民に、こ、こんな破廉恥な性的行為は想像の外であるから、お…おまえから求められた時には本気で正気を疑ったものだったわッ!
し、しかも…もしわたくしをみごと昇天させることができたなら、ぜひともご褒美として貴女様の御聖水を飲ませて頂きたいのですなどと哀願されるに至っては、伯父様への告発を真剣に検討したものよッ!!
(海老反りしながらの高速前後運動で女陰を擦り付けながら)
くッ、くうぅッ…ふぐあはあぁッ…!
も、尤も…お、おまえたち三人の戦闘能力は認めていたから…ひくッ…そ、それだけは思い留まってあげたけどね…!
で…でも、ちょ、調子に乗るんじゃないわよッ!
ディ、D‐EYESは…け、決して浄化委員会の全幅の信頼を得ているわけではないのだからねッ…!!
そ…それを勝ち取るには…ま、まずこの地球を立ち去る前に負極界への手土産を準備しておく必要があるわッ…」
鼻孔と唇を塞がれた上に激しく動かれることで舌で奉仕し、溢れる蜜を飲み込むことも赦されぬ剣持巳嗣であったが、さすがに自己認識と保身に関わるこの〈条件〉を聞き逃すわけにはいかず耳をそばだてる。
聞き手のこの緊張は鋭敏な感覚の持ち主である話者にも当然伝わり、恍惚の表情でのけ反るニリーネの金色の唇の端が狡猾な笑みの形に吊り上がる…。
「ほッ、ほほほほッ…せっかく巡り逢えた理想の御主人様との別れは筋金入りの変態男にとって死に等しいほど耐え難いと見えるわねッ!
──いいこと剣持巳嗣ッ!?
いつまでもわたくしの黄金色に煌めく芳醇な聖水を貪婪な舌で味わい、淫欲に渇ききった喉を潤し続けたいのであれば、“蒼頭星人の生き残り”蛸ノ宮及び彼奴の護衛者である人工戦士群はむろんのこと、ババイヴ=ゴドゥエブン奪還という邪悪な意志に燃えて遠征隊に潜入した“教帝軍の工作員”アクメピア星人レイガルと、あろうことか星主の寝室を盗撮するなどという変態的不敬行為を臆面もなく働いた“ペティグロスの反逆者”ラゼム=エルドの両者…そしてついさっき並ぶ者なき“宇宙最強の狩人”である偉大なウィラーク艦長の鋭い眼光に捉えられたおまえたちの後輩である星渕学園特抜生・太鬼真護の首を球型戦艦へ持ち帰ってくることねッッ!!!」
他のメンバーはあてがわれた球型戦艦内の自室で恋人と同棲していたが、ウィラーク艦長の姪であるニリーネに光栄にも?直々の指名を受けた彼だけは一人寝の侘しさを味わわされていたのである(彼女の個室は艦長室の隣に用意されていた)…。
更に、ニリーネ副隊長をはじめとする4人の聖歓隊員はメラミオ隊長とは異なり地上で活動する予定はなかったこともあって地球人の〈依代〉を必要とすることもなく、純粋なリュザーンド星人のまま月面に身を潜めていたのである。
しかし、彼女なくしてD‐EYESはない。
何故ならば、格闘術・武器術は“リュザーンド最強の女戦士”ミュビアに師事し、肝心の神霊闘術は現役No.1と衆目が一致する隊長のメラミオの塁を摩する唯一の存在と目されているのみならず、女性陣では断トツのトップにして防衛軍全パイロット中でも五指に数えられる卓越した宇宙機操縦技術が的確かつ厳格なスパルタ指導によって集中的に叩き込まれたことで彼らは小型ながら軍最高・最強性能の特殊戦闘機を手足のごとく自在に操れるようになったのであるから──!
つまり、正式な肩書こそ与えられてはいないものの、彼女こそが“防衛軍特務戦隊・D‐EYESの影の指揮官”なのであった。
「…あッ、はああああぁッ!
ど、どうなの地球人ッ!?
ま、まさか星王様の側近中の側近であるこの高貴なわたくしに、こ、これほどまでに不自然な体位を請うておきながら、呼吸が苦しいなんて情けない弱音を吐くんじゃないでしょうねッ!?
…うッ、ううううあはぁッ!!
ま…全く巳嗣ッ…おまえはとんでもない変態ねッ!
も、もとより誇り高き、われわれリュザーンド星民に、こ、こんな破廉恥な性的行為は想像の外であるから、お…おまえから求められた時には本気で正気を疑ったものだったわッ!
し、しかも…もしわたくしをみごと昇天させることができたなら、ぜひともご褒美として貴女様の御聖水を飲ませて頂きたいのですなどと哀願されるに至っては、伯父様への告発を真剣に検討したものよッ!!
(海老反りしながらの高速前後運動で女陰を擦り付けながら)
くッ、くうぅッ…ふぐあはあぁッ…!
も、尤も…お、おまえたち三人の戦闘能力は認めていたから…ひくッ…そ、それだけは思い留まってあげたけどね…!
で…でも、ちょ、調子に乗るんじゃないわよッ!
ディ、D‐EYESは…け、決して浄化委員会の全幅の信頼を得ているわけではないのだからねッ…!!
そ…それを勝ち取るには…ま、まずこの地球を立ち去る前に負極界への手土産を準備しておく必要があるわッ…」
鼻孔と唇を塞がれた上に激しく動かれることで舌で奉仕し、溢れる蜜を飲み込むことも赦されぬ剣持巳嗣であったが、さすがに自己認識と保身に関わるこの〈条件〉を聞き逃すわけにはいかず耳をそばだてる。
聞き手のこの緊張は鋭敏な感覚の持ち主である話者にも当然伝わり、恍惚の表情でのけ反るニリーネの金色の唇の端が狡猾な笑みの形に吊り上がる…。
「ほッ、ほほほほッ…せっかく巡り逢えた理想の御主人様との別れは筋金入りの変態男にとって死に等しいほど耐え難いと見えるわねッ!
──いいこと剣持巳嗣ッ!?
いつまでもわたくしの黄金色に煌めく芳醇な聖水を貪婪な舌で味わい、淫欲に渇ききった喉を潤し続けたいのであれば、“蒼頭星人の生き残り”蛸ノ宮及び彼奴の護衛者である人工戦士群はむろんのこと、ババイヴ=ゴドゥエブン奪還という邪悪な意志に燃えて遠征隊に潜入した“教帝軍の工作員”アクメピア星人レイガルと、あろうことか星主の寝室を盗撮するなどという変態的不敬行為を臆面もなく働いた“ペティグロスの反逆者”ラゼム=エルドの両者…そしてついさっき並ぶ者なき“宇宙最強の狩人”である偉大なウィラーク艦長の鋭い眼光に捉えられたおまえたちの後輩である星渕学園特抜生・太鬼真護の首を球型戦艦へ持ち帰ってくることねッッ!!!」
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