イケメン教師陵辱調教

リリーブルー

文字の大きさ
20 / 475
第一章 校長編

イケメン教師、校長に生徒のように諭される

しおりを挟む
 校長が、
「小坂君、痛かったか?」
と、たずねてきた。
 もちろん痛いに決まっている。痛みと羞恥と屈辱で、涙さえにじんだ。返事をするどころではない。傍若無人な校長も、洟をすすり目頭をおさえる小坂を見て、察したようだった。
「そうか……よしよし……。もう悪いことは、するんじゃないよ」
校長は、まるで高校生の生徒をさとすように、小坂の肩を撫でた。
 小坂は、まだ、「悪いことをしました」と白状したわけではない。
 許しの言葉を告げる校長は、小坂の悪事をすでに知っているのではなかろうか? ただ、カマをかけているだけか? 小坂の態度から、何か小坂が罪を犯したと感づいているのか? 小坂は、嘘をつくのは苦手だった。すぐに動揺が顔に出てしまう。


 新任の頃、
「何か質問ある人」
などと教室で言おうものなら、
「先生、恋人はいますか?」
「今まで何人とセックスしましたか?」
「オナニーは、一日何回しますか?」
などと生徒たちに口々にエッチな質問を浴びせられた。適当に、恋人はいると答えたら、
「何歳ですか?」
「美人ですか?」
「毎週デートするんですか?」
「恋人とエッチするんですか?」
などと聞かれたので、次からは、いないと答えるようにした。すると、
「なんで恋人がいないんですか?」
「先生は、ゲイですか?」
「先生は、変態ですか?」
「男に興味ありますか?」
と、だんだん変な方向になってきた。
「年下とか、興味ありますか?」
「高校生は、好きですか?」
「小坂先生は、可愛いタイプと、かっこいいタイプとどっちが好きですか?」
先生たちだけでなく生徒たちも、若い小坂を、欲望の対象にしているようだった。
 中には、言い寄ってくる生徒もいた。けれど、うまくかわしていたはずだったのに。


 校長は言った。
「君は、何に、そんなに怯えているんだい? 私は、君のことを大事に思っているのだ。単なる部下ということ以上にね」
校長は、小坂の背中をなでた。
「大丈夫だよ。何もかも、私に任せなさい。部下のあやまちは私の責任だ。だが、君が打ち明けてくれないと、私は君を助けることもできない。だから、何があったのか、すっかり、吐いてしまいなさい」
 校長の手が置かれると、小坂の肩から、力がぬけた。
「小坂君、私は君のことを心配しているんだ。そんなに、いつまでも意地を張っていないで、いいかげん素直になって、私の言うことを聞いたらどうだ」
校長は小坂をたしなめるように言った。
「安心しなさい。私は君のことをよそに言ったりなどしないから」

 ああ、校長は、もう、何もかも知っているのかもしれない……。
「本当ですか?」
小坂は聞いた。

「ほんとうだとも。君のことは、よくわかっているつもりだ」
神崎先生の手が、小坂の肩を優しく撫でていた。
しおりを挟む
感想 28

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

皇帝陛下の精子検査

雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。 しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。 このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。 焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

男子寮のベットの軋む音

なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。 そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。 ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。 女子禁制の禁断の場所。

平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)

優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。 本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。

チョコのように蕩ける露出狂と5歳児

ミクリ21
BL
露出狂と5歳児の話。

処理中です...