イケメン教師陵辱調教

第三章 生徒編

イケメン教師、宮本に叱られる

　宮本が、半身を起こして振り返った。
「村田君……それ、ほんとう？」
宮本が聞いた。

「ああ、そうだよ。お前の大好きな小坂せんせーは、淫乱だからな。前も後ろも、節操がないんだよ」
村田が答える。

「うそ……」
宮本の顔色が変わった。

「うそじゃねえよ、残念だったな。お前の好きな先生は、お前の理想通りの高潔な聖人君子じゃねえんだよ。所詮、大人なんてみんなそうだ。信じてるのは、おめでたいお前くらいのものさ」
村田は皮肉そうに言った。

「そんなの、でたらめだ！」
宮本が叫んだ。
「だって……そんな話、聞いてない……」

「は？　なんで、俺がお前に何でも話さなきゃいけないのかよ」
村田が応じる。

「だって、ぼくには、なんでも話すって」
宮本は唇を震わせた。

「そんな話、おまえにできるかよ。キスしたくらいで恋人ぶんな。お前のことなんか、最初から、どうだってよかったんだよ」
村田は、宮本を突き放すように言った。

「そうだね……。君の言う通りさ。君のことを信じるなんて、ぼくは、子どもだったよ」
宮本の声音も顔つきも、さっきとは、すっかり変わっていた。

「そうさ。しょせん、お前と俺とは、わかり合えない。生きてる世界が違うんだよ」
低い声で村田が静かに言った。

　宮本は、古い教卓のうしろに行き、服を持って出てきた。
「もう、君とは関わらないから」
宮本は村田に冷たく言った。

「勝手にしろ」
村田は答えた。

　宮本は、唇をふるわせ、
「小坂先生も、もういいです。さっき言ったことは、気の迷いです。忘れてください」
と言うと、ドアを開け、そのまま外に飛び出そうとした。

「宮本、待ちなさい」
小坂は宮本の腕をつかんだ。
「服を着なさい」
小坂が注意すると、宮本が振り返って叫んだ。

「小坂先生のバカ！」
小坂の顔に服が投げつけられた。

　小坂は顔に投げつけられたパンツを手に、宮本に言った。
「履きなさい」

「嫌だ」
宮本が小坂の腕の中で暴れた。
「放して！」
小坂は、宮本を放した。
　宮本は、小坂の手からパンツを奪って履いた。
　
　小坂は言った。
「そうだな。僕はバカなことをしている。宮本、この通りだ、許してくれ」
小坂は、床に土下座した。

「バカ！　バカ！　先生のバカ！」
宮本がしゃくりあげながら服を小坂に投げつけた。投げつけられたワイシャツの袖が小坂の顔の前にぶら下がった。
「先生……」
　宮本が、土下座している小坂の首にかじりついてきた。
「先生、どうして、そんなことしてるの？　もう、しないで……お願いだから……」
そんなことって、どのことだろう。思い当たる節がありすぎる。

「あーあ、せっかくお膳立てしてやったのにさ」
村田が、二人の空気を破るように、大きな声で言った。
「つまんねーの。俺、帰るわ」
村田は服を着ると、部室を出ていった。バタンと音を立てて、扉が閉まった。