326 / 475
第二十一章 麓戸の追憶(麓戸視点)
麓戸の追憶 小坂を飼う
しおりを挟む
麓戸は小坂に、きつい調教を施した。
くる日もくる日も小坂の肛門を犯した。
麓戸のペントハウスで、小坂は、ほとんど全裸に近い格好で過ごしていた。
麓戸は小坂に、透けた衣装を纏わせた。
それは、ある時は女性用のベビードールだった。
またある時は、面積の少ない上下揃いの下着だった。
麓戸は小坂への調教の様を逐一、映像に撮って記録した。全てを慈しむために。真面目な青年が妖艶に開花していく様を記録にとどめたかった。
麓戸は小坂の排泄すらも管理した。目を離した隙にトイレで首を括ったりしないように。それくらい小坂の状態は不安定だったし、それを見守る麓戸も四六時中、不安だった。
二人は白い箱に閉じ込められたように、世間から社会から隔離されて、二人だけの世界に閉じこもった。
それは、しばしの平和な楽園だった。
小坂は、膝をガクガク震わせて、痩せて大きくなった目をうるうるさせて、麓戸を見つめる。
「麓戸さん……」
二人だけの異常な世界。二人だけの完璧な鳥小屋。二人だけの……。
この美しい青年を飼っている。手の中で震える白い小鳥のように。美しい銀の鳥籠の中で。餌を与え、手のひらから餌を啄む。そして食物を食べれば生きものの定めで排泄をする。飼われた生き物は排泄をするところまで飼い主に見られる。当然じゃないか?
「ん? どうしたんだい?」
麓戸は小坂の黒髪を優しく撫でてやる。わかっている。その苦しげで恥ずかしそうな、しかし、もう恥ずかしさを通り越したような、甘えた表情。
排泄をしたいのだ。
だが、麓戸は、あえて尋ねる。青年に自ら言わせるために。
「僕のウン○するところ……見て……」
声が震えている。
もう我慢ができないのだ。
そんなセリフを恥ずかしげもなく言うなんて。
「恥ずかしい子だ。排泄するところを見てほしいだなんて」
そう言ってやると、青年はあらためて恥ずかしさを思い出したように顔を赤くさせる。自分の言っていることが、口にしたことが、恥ずかしいことだと自覚したのだ。
「でも……麓戸さんが……麓戸さんの見ているところでしろって……」
小坂は、モジモジしながらも抗議する。
「ああ、そうだよ。その洗面器にまたがってしなさい」
麓戸は床に置かれた洗面器を指差す。
「ここで?」
小坂が聞く。洗面器が置かれているのは普通にすごす部屋の中だ。一応、洗面器の下に、あたりに排泄物が飛び散ってもいいようにシートは敷いてある。
「そう。言ってあっただろう? 肛門から便の出てくる様子まできちんとチェックしたい。そうでないと、君の体調が把握できないからね」
麓戸はもっともらしく説明する。
くる日もくる日も小坂の肛門を犯した。
麓戸のペントハウスで、小坂は、ほとんど全裸に近い格好で過ごしていた。
麓戸は小坂に、透けた衣装を纏わせた。
それは、ある時は女性用のベビードールだった。
またある時は、面積の少ない上下揃いの下着だった。
麓戸は小坂への調教の様を逐一、映像に撮って記録した。全てを慈しむために。真面目な青年が妖艶に開花していく様を記録にとどめたかった。
麓戸は小坂の排泄すらも管理した。目を離した隙にトイレで首を括ったりしないように。それくらい小坂の状態は不安定だったし、それを見守る麓戸も四六時中、不安だった。
二人は白い箱に閉じ込められたように、世間から社会から隔離されて、二人だけの世界に閉じこもった。
それは、しばしの平和な楽園だった。
小坂は、膝をガクガク震わせて、痩せて大きくなった目をうるうるさせて、麓戸を見つめる。
「麓戸さん……」
二人だけの異常な世界。二人だけの完璧な鳥小屋。二人だけの……。
この美しい青年を飼っている。手の中で震える白い小鳥のように。美しい銀の鳥籠の中で。餌を与え、手のひらから餌を啄む。そして食物を食べれば生きものの定めで排泄をする。飼われた生き物は排泄をするところまで飼い主に見られる。当然じゃないか?
「ん? どうしたんだい?」
麓戸は小坂の黒髪を優しく撫でてやる。わかっている。その苦しげで恥ずかしそうな、しかし、もう恥ずかしさを通り越したような、甘えた表情。
排泄をしたいのだ。
だが、麓戸は、あえて尋ねる。青年に自ら言わせるために。
「僕のウン○するところ……見て……」
声が震えている。
もう我慢ができないのだ。
そんなセリフを恥ずかしげもなく言うなんて。
「恥ずかしい子だ。排泄するところを見てほしいだなんて」
そう言ってやると、青年はあらためて恥ずかしさを思い出したように顔を赤くさせる。自分の言っていることが、口にしたことが、恥ずかしいことだと自覚したのだ。
「でも……麓戸さんが……麓戸さんの見ているところでしろって……」
小坂は、モジモジしながらも抗議する。
「ああ、そうだよ。その洗面器にまたがってしなさい」
麓戸は床に置かれた洗面器を指差す。
「ここで?」
小坂が聞く。洗面器が置かれているのは普通にすごす部屋の中だ。一応、洗面器の下に、あたりに排泄物が飛び散ってもいいようにシートは敷いてある。
「そう。言ってあっただろう? 肛門から便の出てくる様子まできちんとチェックしたい。そうでないと、君の体調が把握できないからね」
麓戸はもっともらしく説明する。
1
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる