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第六章 調教師とイケメン教師
イケメン教師、調教師の口から校長の過去を聞きショックを受ける
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小坂は、麓戸の身体を押しやって、話をもどした。
「神崎先生は、麓戸さんが高校生だったころ、まだ、独身だったんですよね?」
もし、神崎先生が、独身のころに、自分が出会っていたら、どうだっただろう。
小坂は、想像した。
自分も、断られなかったのかもしれない。
麓戸が答えた。
「そうだな。あの頃の神崎は、若くて、自信満々で、怖いもの知らずだったから、男もいけることを公言してた」
小坂の知る「神崎先生」とは、少し違うようだった。自信満々に見えることは、今も昔も変わらないが。
公言していたのか。だったら、さぞ、ファンが多かっただろう。それに若かったのだから。
小坂は、年齢は気にしていないのかもしれない。けれど、やっぱり、若い頃は、毎日、何度もしたという話を本人の口から聞けば、その頃の校長に会いたい、と思った。
ああ、それに、その頃に出会っていたならば、ひょっとして、結ばれていたかもしれない。たとえば、小坂が神崎の養子になる、養子縁組という形ででも、結婚できたかもしれない。
いや、それでもやはり。野心家のあの人は、男のプライドとステータスをかけて、挑戦的に、美女との結婚を選んだだろう。そういう人だ。
小坂は、唇を噛んだ。
麓戸は、話を続けた。
「だから、神崎に抱かれたがるやつは、大勢いた」
小坂は、嫉妬した。実際に、それが、実行されたのかを、こわくて聞けないくらいに。
「俺のねらっている相手を、神崎に、よくかすめ取られたから、俺は、よく知っている」
麓戸は、さらりと言った。
「ほんとうに?」
小坂は、聞き返した。
「神崎のやつ、生徒を抱くのが、趣味だったんだ」
麓戸が、言った。
「信じられない……」
小坂は混乱した。神崎先生が、そんな人だったなんて。小坂が生徒と寝たことを、さんざんお仕置きする、小坂を裸にして、裸の尻を鞭でぶつ、校長が。しかも……。
「神崎先生は、生徒だった僕を拒みました」
そう告白する小坂の目には涙が浮かび、唇は震えていた。
「神崎先生は、麓戸さんが高校生だったころ、まだ、独身だったんですよね?」
もし、神崎先生が、独身のころに、自分が出会っていたら、どうだっただろう。
小坂は、想像した。
自分も、断られなかったのかもしれない。
麓戸が答えた。
「そうだな。あの頃の神崎は、若くて、自信満々で、怖いもの知らずだったから、男もいけることを公言してた」
小坂の知る「神崎先生」とは、少し違うようだった。自信満々に見えることは、今も昔も変わらないが。
公言していたのか。だったら、さぞ、ファンが多かっただろう。それに若かったのだから。
小坂は、年齢は気にしていないのかもしれない。けれど、やっぱり、若い頃は、毎日、何度もしたという話を本人の口から聞けば、その頃の校長に会いたい、と思った。
ああ、それに、その頃に出会っていたならば、ひょっとして、結ばれていたかもしれない。たとえば、小坂が神崎の養子になる、養子縁組という形ででも、結婚できたかもしれない。
いや、それでもやはり。野心家のあの人は、男のプライドとステータスをかけて、挑戦的に、美女との結婚を選んだだろう。そういう人だ。
小坂は、唇を噛んだ。
麓戸は、話を続けた。
「だから、神崎に抱かれたがるやつは、大勢いた」
小坂は、嫉妬した。実際に、それが、実行されたのかを、こわくて聞けないくらいに。
「俺のねらっている相手を、神崎に、よくかすめ取られたから、俺は、よく知っている」
麓戸は、さらりと言った。
「ほんとうに?」
小坂は、聞き返した。
「神崎のやつ、生徒を抱くのが、趣味だったんだ」
麓戸が、言った。
「信じられない……」
小坂は混乱した。神崎先生が、そんな人だったなんて。小坂が生徒と寝たことを、さんざんお仕置きする、小坂を裸にして、裸の尻を鞭でぶつ、校長が。しかも……。
「神崎先生は、生徒だった僕を拒みました」
そう告白する小坂の目には涙が浮かび、唇は震えていた。
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