401 / 475
第二十六章 麓戸と校長の邂逅
麓戸、神崎に服のまま触られ、からくりを理解する
しおりを挟む
神崎は、いやらしい手つきで、麓戸の身体を服の上からまさぐっている。麓戸の身体は、反応してしまっていた。神崎のたくみな愛撫に、興奮で息さえあがっていることを、麓戸は、隠すことができなかった。神崎が、麓戸の羞恥心を煽るように、神崎の耳元にささやいてきた。
「すぐに生で触ってほしいのかい? でもそれはもったいないじゃないか。こうして服を着たまま触るのも痴漢をしているようで興奮するからね」
耳元で卑猥な言葉を囁かれ、麓戸の下半身ははちきれそうになった。神崎の手は、肝心なところを避けてみたり後孔あたりをいじってみたり、自在に動き、麓戸の情欲を翻弄する。欲情を煽られて困惑し、たかぶった行き場のない情欲に攻めたてられて苦悩する麓戸の顔を覗き込んで薄ら笑いを浮かべながら神崎は尋ねる。
「んん? どうだい? いいだろう? ハルトくんも通学電車の中で、朝に夕に、毎日、いやらしいおじさんやお兄さんたちから痴漢されていたんじゃないかい?」
神崎は嬉しそうに頬を擦り寄せてくる。
「何言ってんだ……俺は学生じゃない……変なプレイやめろ……気持ち悪い」
そう言って麓戸は拒否する。だが、神崎は、そんなことではひるまない。
「気持ち悪いだって? 気持ちいいの間違いだろう」
などと言う。そして続ける。
「すごい勃起だからね。気持ちいいんだろう? いいねえビンビンだ。変態プレイは君も大好きだろう? 違うのか? 小坂くんは変態プレイが大好きだぞ。変態すぎて、熟女人妻との浮気セックスを旦那と恋人に覗かれるプレイをしたがるくらいなんだからね」
神崎は嬉しそうに言った。
「旦那と恋人に覗かれる?」
麓戸は問い返した。神崎は何食わぬ顔で答えた。
「そうだよ、あれは私の妻だからね。知らなかったのかい」
狂っている。自分の妻を若い部下に抱かせて隣室から覗いて喜んでいるなんて。しかもその若い部下とは変態セックスを繰り返し重ねる仲だ。さらに、その若い部下の恋人を呼び出していっしょに覗いて興奮させながら手籠に……。
「やめろっ……」
そこまで思い至って麓戸は神崎の手を払いのけようとした。
「おや、やっと、このプレイのからくりを理解したのかい? ハルトくんは意外にうぶなんだねえ。そういう意外に真面目なところも可愛いんだよ」
神崎は嬉しそうに笑っている。
「そういうのが、きしょく悪いって言ってんだろ」
麓戸はそう言って、神崎の腕を振りほどこうとするが神崎に身体をがっちり抑えこまれていて身動きできない。
「ああ、いいねえ、そういう抵抗がハルトくんのたまらない魅力だよ。キミの反抗的な目つきがいい。大人しくやられているばかりではつまらないからねえ。ますます可愛がってやりたくなってきたよ」
神崎は、そう言って鼻息を荒くした。何を言ってもしても、神崎の興奮材料にしかならないようだった。
「さあ、じゃあご褒美に、いよいよ脱がせてあげよう」
神崎は手慣れた様子で麓戸のベルトをはずしズボンを脱がせた。
「すぐに生で触ってほしいのかい? でもそれはもったいないじゃないか。こうして服を着たまま触るのも痴漢をしているようで興奮するからね」
耳元で卑猥な言葉を囁かれ、麓戸の下半身ははちきれそうになった。神崎の手は、肝心なところを避けてみたり後孔あたりをいじってみたり、自在に動き、麓戸の情欲を翻弄する。欲情を煽られて困惑し、たかぶった行き場のない情欲に攻めたてられて苦悩する麓戸の顔を覗き込んで薄ら笑いを浮かべながら神崎は尋ねる。
「んん? どうだい? いいだろう? ハルトくんも通学電車の中で、朝に夕に、毎日、いやらしいおじさんやお兄さんたちから痴漢されていたんじゃないかい?」
神崎は嬉しそうに頬を擦り寄せてくる。
「何言ってんだ……俺は学生じゃない……変なプレイやめろ……気持ち悪い」
そう言って麓戸は拒否する。だが、神崎は、そんなことではひるまない。
「気持ち悪いだって? 気持ちいいの間違いだろう」
などと言う。そして続ける。
「すごい勃起だからね。気持ちいいんだろう? いいねえビンビンだ。変態プレイは君も大好きだろう? 違うのか? 小坂くんは変態プレイが大好きだぞ。変態すぎて、熟女人妻との浮気セックスを旦那と恋人に覗かれるプレイをしたがるくらいなんだからね」
神崎は嬉しそうに言った。
「旦那と恋人に覗かれる?」
麓戸は問い返した。神崎は何食わぬ顔で答えた。
「そうだよ、あれは私の妻だからね。知らなかったのかい」
狂っている。自分の妻を若い部下に抱かせて隣室から覗いて喜んでいるなんて。しかもその若い部下とは変態セックスを繰り返し重ねる仲だ。さらに、その若い部下の恋人を呼び出していっしょに覗いて興奮させながら手籠に……。
「やめろっ……」
そこまで思い至って麓戸は神崎の手を払いのけようとした。
「おや、やっと、このプレイのからくりを理解したのかい? ハルトくんは意外にうぶなんだねえ。そういう意外に真面目なところも可愛いんだよ」
神崎は嬉しそうに笑っている。
「そういうのが、きしょく悪いって言ってんだろ」
麓戸はそう言って、神崎の腕を振りほどこうとするが神崎に身体をがっちり抑えこまれていて身動きできない。
「ああ、いいねえ、そういう抵抗がハルトくんのたまらない魅力だよ。キミの反抗的な目つきがいい。大人しくやられているばかりではつまらないからねえ。ますます可愛がってやりたくなってきたよ」
神崎は、そう言って鼻息を荒くした。何を言ってもしても、神崎の興奮材料にしかならないようだった。
「さあ、じゃあご褒美に、いよいよ脱がせてあげよう」
神崎は手慣れた様子で麓戸のベルトをはずしズボンを脱がせた。
5
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
皇帝陛下の精子検査
雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。
しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。
このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。
焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?
男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる