少年と教師

リリーブルー

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少年と悪友

悪友と電話でエッチ

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別れぎわ、村田は、
「なあ、宮本、怒ってる?」
と聞いてきた。
「あ? え?」
「さっきから、話してるのに、全然、返事しないからさぁ。無理やりしたこと、怒ってる?」
「……うん」
「ごめんな」
「キスしてっていったの、ぼくの方だし……」
「でも、その後、触ろうとしたら、怒っただろ? 嫌だった?」
「それ以上するなんて思わなかったから……」
「そっか。ごめんね」
村田は、しょぼくれた。
「あんなところで……だめだよ」
「そっか。そうだよな。ごめんな? 今度から場所を考えるよ。ほかの人に見られたら、困るもんな」
「うん……?」
場所の問題じゃないんだけど。
「あれ? 見られたい?」
「そうじゃなくて……」
「見られたら、いろいろ面倒だからな」
「そうだよ、つかまっちゃうよ」
「キスだけなら、またしてもいい?」
宮本は小坂先生のことを考えた。小坂先生とキスしたら、どんな感じだろう。そんなの恥ずかしい……。
「わからない」
「だめ?」
「今は、わからない……」
「キス以上のことも、してみたいと思う?」
「どうだろ」
宮本は、また小坂先生のことを思った。小坂先生に手を握られたとき、思わず抱きつきたくなったけど、それ以上のことがしたいかと聞かれたら、それは、どうだろう。
「俺は、したいけど」
「そうなんだ……?」
村田は、はっきりしてるな。
「言ったろ。宮本のこと好きだって」
「どういう意味で?」
「やりたいって意味」
宮本は、村田の身もふたもない言い方にあきれた。欲望に忠実っていうか、飾り気が、なさすぎじゃない? 率直なのは、いいけど、もうちょっとさぁ……。
「宮本は、小坂が好きなんだろ? それは、いいから。な?」
村田は、相手が誰を好きだろうと、どうでもいいから、とにかくやらせてほしいってことだろうか?
「つまり、誰でもいいってこと?」
「誰でもじゃないよ! 俺は小坂とか宮本が好みっていうか……」
「ああ、ぼくでも、小坂先生でも、どっちでもいいってことか」
「違う違う、二人ともいないとダメなんだよ」
「どういうこと?」
「そんな機会って、めったにないよ。俺はこの機会を逃したら一生……」
「大げさだなあ。村田ってモテるんじゃないの?」
「モテても意味ないよ。自分の好みがあるんだから」
意味なくはないと思うけど。その中から選べるんだから、と否定しない村田を、うらやましく思った。
「で、やりたいって、どういう意味?」
「だからさあ、さっきの続きをしたいってこと」
「続きって?」
「だから続きだよ」
「ぼくが、小坂先生を好きでもいいの?」
「いいよ。小坂と、いい感じだったんだろ?」
「いい感じって……」
「違うの? 手とか握られたんだろ?」
「うん、まあ」
「やっぱり!  小坂もやるなあ」
村田が小坂先生を犯罪者みたいに言ったので、宮本はあわてて否定した。
「ちがうよ、握られたとかじゃないよ、逃げようとしたら、つかまえられただけだよ」
村田は、宮本の言葉を聞いて、ますます確信的に言った。
「へえ、宮本、小坂に手を握られたんだぁ。やっぱなあ、小坂って、そうだと思った」
「そうって?」
「だからさあ、宮本のことが好きってこと」
「はあ?」
「まあ、俺の勘は、だいたいあたるから。宮本の気持ちだって、言い当てただろ?」
たしかに村田は、宮本が小坂先生を好きだということを、言い当てていた。
「な? だから、脈あるって。あきらめんなよ」
「あきらめるもなにも、最初から、ぼくは小坂先生と、どうこうしたいとか思ってないって」
「ほんとかあ? 素直になれよ。今日だってさあ、俺に対して、あんなに、あっさり」
宮本は、さっき村田に、簡単に誘惑されてしまった。宮本は、抗議した。
「あれは、だって、ずるいよ。ぼく、初めてだったから」
「ん? ファーストキス?」
やっと気づいたというように聞かれて、宮本は、うなずいた。
「あっ、そうなんだ。ごめん。どおりで」
下手だと言いたいんだろうか。
「いまさらだよ」
「わかった、俺、責任とって宮本と小坂をくっつけるから」
「村田、わけわかんないよ!」
「小坂って、真面目そうに見えるだろ? でも、ああ見えて、けっこう実は、エロいんだぜ」
「なんで、わかるんだよ。適当なこと言うと承知しないぞ」
宮本は、あこがれの人を侮辱された気がして、抗議した。
「はいはい。まあ、そのうちわかるから」
村田は、謎の言葉を残して手を振って立ち去った。

 家に帰って、宮本は、自慰をした。小坂先生に握られた手で、宮本は、自分のあそこを握った。宮本の身体が、小坂先生の身体とぶつかって、宮本は小坂先生に少し強引に腕をつかまえられ引っ張られた。そして手を握られた。
「小坂先生……」
宮本は小声で呼んでみた。心配してのぞきこんでくれた小坂先生のきれいな顔。うれしくて涙が出そうだ。
 小坂先生を見て興奮した宮本は、村田にキスをせがんでしまった。村田が言ってたようなこともいいかも。小坂先生に見られながら、するっていうの……。
「あっ……あぁっ……うっ……うぅん……いいっ」
小坂先生の優しいまなざしに見つめられながら、村田とキスしたり、耳元でささやかれて、気持ちよくなりたい。続きも?
 続きをしたら、小坂先生の前で、いっちゃうんだろうか? そんなの恥ずかしい。でも、してみたい。見てくださいって、言ってしまうかも。
「なんでも、相談にのってくれるんですよね?」
って言って、見てくださいって。ぼくがイッてしまったら、小坂先生は、なんて言ってくれるんだろう。いけない子だねって、やさしく叱ってくれるのかな。それとも、よくできたねって、ほめてくれるんだろうか?

 その時、スマホが鳴った。村田からのメッセージだった。
「やってる?」
まるで、覗き見ていたかのようなタイミングだ。宮本は、片手でメッセージを返した。
「うん」
宮本は、興奮していたので大胆にも正直に答えた。
「ビデオ通話しようぜ! 見せあおう」
「いやだ」
村田がエッチな写真を送ってきた。男が裸で抱き合っている写真だった。
「こういうふうに、したい? ケツのところ、よく見て」
と村田が聞いてきた。よく見ると、片方の人の局部がもう一人のお尻に入っているようだ。
「いや」
「小坂は、こういうことしてるんだぜ」
「うそ」
「うそじゃないよ。俺は小坂とこういうことしたいけどな。じゃあ、宮本は、どういうことしたい?」
「さあ?」
「わからないの? だから、あの店に、行ってこいって言ってるんだよ。知識ないと、やりようがないだろ?」
「教えて」
「俺が? 俺だって、よく知らないよ」

 村田から電話が来た。宮本はスマホのボタンに触れ、かがんで耳を近づけた。村田の声が言っていた。
「なあ……もう、いいだろう? いいかげん見せてよ。がまんできない」
村田も、してるみたいだった。
「いやだよ」
「じゃあエッチな声だけでもいいから、聞かせて」
「恥ずかしいよ……」
家族に聞かれたら困る。
「じゃあ、写真でいいから撮って送ってよ」
「無理」
そんなの危険すぎる。
「やっぱ、ビデオ通話しよ? な? いいだろ?」
「恥ずかしいって」
村田はあきらめたのか、少し黙った。
「……今日の宮本、色っぽかった。今、触ってる?」
「うん……」
村田の息づかいが聞こえた。
「じゃあ、このまま電話でいいよ。どうしてほしい? 触ってほしい?」
宮本は、ささやいた。
「うん……」
「しゃぶっちゃおうかなぁ」
村田は意地悪く言った。
「あっ……」
吐息が漏れた。
「なめちゃうよ?」
村田が煽ってきた。
「あっ、いっちゃう……」
「お尻の穴もなめちゃうよ」
ぴちゃぴちゃ音がした。
「やだぁ」
「指挿れちゃおうかなぁ?」
村田の声と言葉と、人とこんなことしているということが、宮本を興奮させた。
「いっちゃう……」
「宮本のお尻に挿れたいなぁ」
「やだぁ……」
痛そう。
「じゃあ、小坂先生のお尻に挿れよっか?」
「えっ?」
「小坂に、挿れて喘がせてやりたいな。あのイケメン先生が生徒に挿れられて、やらしく喘ぎまくるんだぜ? いいと思わない? 宮本は、どうしたい?」
「どうって……」
「どんなこと想像した?」
「握って……ほしい」
宮本は恥ずかしさをこらえて答えた。
「そっか、小坂に、あそこを握られたいんだ?」
宮本は、さっきからの村田の言葉に、興奮して、イきそうになった。
「んっ……」
「気持ちいい?」
もはや耐えるのにやっとだった。
「うんっ……あ……」
「今度、俺が握ってやるよ」
もう止まらない。
「うん……あっ……」
「音聞かせてよ、くちゅくちゅいってる?」
「うん……」
はぁはぁしながら下半身にスマホを近づけた。
「あ……」
床に白濁が飛び散った。
「ん……出る……」
村田の声が聞こえた。はあはあしながら、村田の声が聞いてきた。
「いった?」
「うん……」
「俺も……たくさん出た。すげえ気持ちよかった……」
村田は、満足そうに言った。
「明日も、しような?」
宮本は電話を切った。
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