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階段を登った先で依頼主の『マザマー』が待ち侘びていた。薬草の採取の依頼は初めてではないがしっくりこない。『マザマー』はさっさと部屋へ案内すると扉の向こうに商人ギルドで作られたミスリル鉱石で仕上げた豪華な部屋が俺を招いた。
商人ギルドのマスターを務める『グレイブ』は俺の変装武器『神乃』に興味があるみたいだ。
『神乃』はモンスター(魔物)を収納し出したい時に出せる。常識ではそうかもしれないが変装武器『神乃』はまだ未完成。此処で魔物図鑑やその出会った魔物を記録するシステムを導入し図鑑を完成させる。
『神乃』以外の武器は使えないがこれは術式が使えない人たちが使う武器であり、術式を使えるものはオリジナルで戦うことも可能だ。
術式で隠蔽の印を結び結界を張った。情報を外部に漏らさぬように、だ。
朱雀だけ一番乗りに『神乃』から現れると俺の膝に座る。術式界国立施設『ゼノン』はこの特例任務を『薬草』と称しているが薬草を名前にするか。
白薬草名『シニザリア草』
白薬草の中でも簡単に採取できる。
その効果は『白色病』に使われる薬品となる。
最も『白色病』というのは癌だ。白い細菌が羽となり細胞の遺伝子異常により正常な細胞の死滅、増殖メカニズムを無視し、自律的に無限増殖、浸潤、転移する疾患のことをいう。
その採取だけでは病にはならないがひとつひとつ探すのではなくたまりたまった群生地から調達してほしいとの依頼だ。
群生地を探すということは『探索スキル』で術式と同じようにすれば余裕だろう。ただこれは稀なレアスキルだから皆、手作業と知恵で探している。
今回の報酬は俺はいらない。
これはあくまでボランティア活動だ。
術式界国立施設『ゼノン』か所属しているクランに寄付すればいい。
『シニザリア草』は毒沼の森だ。その毒沼の地上の温度差で毒の解毒剤や病気の細菌を落とす地脈のお陰でこのような花が咲いている。
毒沼の森から秘密経路があり、そこは毒霧から晴れ渡った草原が広がっている。その草原こそが群生地。『シニザリア草』の群生地だ。確かに危険難易度は高いが冒険者ギルドでも余裕で行けるんじゃないか。
商人ギルドのマスター『グレイブ』がこの特例任務を任せたいと言ってきたのは依頼主の性格からみて間違いないだろう。『グレイブ』は俺の顔を見るやら椅子に持たれかけた。
術式界国立施設『ゼノン』はこんな仕事、他の人にやらせればいいだろと俺は伝えたのだが『ゼノン』の心臓といわれている『苅磨』は俺を高い評価をしていた。商人ギルドマスター『グレイブ』は言った。
「これはこれはどうも、いやぁ、よくきたな」
軽く会釈をする貫禄をみせる50代の人間。
その周りを圧倒させるような体つきと頭の良さはギルドのトップを競うという。しかし残念なことに現役にやってはいけないので俺に頼んだという。『神乃』が使える俺を選んだのは変装だからでもない。
知恵と勇気と力だ。
「術式で魔物を捕まえ登録するのは研究所でやればいいんだが今回はそんな話ではない。真剣に聞いてほしい」
真剣な話、、それだけを聞くと薬草を採取するためだけじゃないみたいだ。朱雀は既に薬草を食ってHPを回復している。膝に乗っている朱雀の頭を撫でる。毛並みがよく撫でやすい。
「あらゆる武器を使っても倒せない。そんな話を信じられると思うか」
「浄化を使えばよくないですか。採取をするだけで危険が伴うわけないでしょう」
「それはだな」
『苅磨』に急かされたのか。『苅磨』は術式界国立施設『ゼノン』の戦力としても施設長を務めるほどの偉い立場にある。
それ故に難題を押しつける。
「困ったものだ、私なら構わないのだがね」
「『苅磨』ですか、確かに呼び捨てにしてはいけない人ですが彼はまだ未成年ですよ」
「そんなのはわかってる。ったく、施設の上層部はなにをやってる」
「なんだ、俺の話じゃないのか」
「いやいや、気にしないでくれ。要するに」
『ゼノン』の総戦力になる自分が歯が立たない敵が現れて非常に怒っている。
「『ゼノン』の戦力と聞いて呆れますね」
「はぁ、困ったものだ。そこで君だ」
「なんとなくわかりましたよ、俺も研究所で研究だとか色々、やることは多いですからね」
薬草を採取するのに敵の話はおかしいのでは。
「あぁ、悪い。混乱させたな。その付近に大量の魔物の残党が見つかってな。それがどうにも倒せないみたいだ。『苅磨』の武器が相手には通らないらしい」
「はぁ、独断で狩りにいったら倒せなかったと」
「何やら魔力濃度の濃さが影響され無敵になっている。あの辺は白木竜が封魔されていたからな。その加護のお陰で魔物共も安泰って訳だ」
偵察をしてきてくれと言われそうだ。
「それでな、此処からが本題なんだ。その魔力濃度の調査と『シニザリア草』の採取をしてきてくれ。これは『特級』いや『未知』のお前にしかできない仕事だ」
「『未知』の階級も先日までは『特級』だったんですよ」
ミスリル鉱石で造られた壁に貼られている難易度順に受注書が張り出されている。
商人ギルドではまだ公開されていない検討中の受注書だ。特例なら尚更だ。
「『特例』で君にお願いしたのは秘命でもわかっているだろう。今回は『白木竜』の関連性が高いと言われる。この危険性を考慮するなら君しか頼めない」
それが俺の『白木竜』との出会いとなった。
「『白木竜』は俺でもわかりませんよ。変装武器『神乃』は俺しか扱えないが強いっていう訳でもない。それは俺自身がよく知っている」
「言いたいことはわかる。変装武器『神乃』はお前しか使えない。どうか報酬は弾む。お前の呪いの呪具にも検討してやろう」
「呪いの呪具ね、まあ」
『白木竜』は莫大な魔素で森の一帯を支配している。この魔素濃度で魔物は護られている。
『魔素濃度』は高ければ高いほど人間側は危険と判断する。調査隊を組んで向かわせれば俺の役目はない。
ずっと椅子に座っていた『マザマー』が喋り始めた。依頼主の代わりに商人ギルドのマスター『グレイブ』の持ちきりの話でいっぱいだった。
『マザマー』は言った。
「『白木竜』の調査とあくまで『シニザリア草』の採取で後のことは考えなくていいよ。商人ギルドマスターの話は長いんです。もっと依頼主に優しくしてください」
商人ギルドのマスター『グレイブ』は喋りすぎたと頭を下げる。
『白木竜のシニザリア草』の受注書をギルド員が手配した後、術式界国立施設『ゼノン』のB棟寮に俺宛で届くようになった。その後、受注書にサインすれば寮として働くことになる。
『白木竜』は《大災害》を齎し国中の総力を上げても生命体で肉体を持たない。
「B棟寮に俺宛で来るのも最近はないな。自力で通ってギルドの受注書を選んで働いた。秘命の手紙を受け取るのは半年振りか」
商人ギルドマスター『グレイブ』は「B棟寮に俺が直接、届けてもいいぞ」と言ってきたが流石に困るから嫌悪な態度でその場は静まった。
時刻(青)夕方
B棟寮501号室風間の室内に郵便が届いた。
『グレイブ』のギルドマスターの印と俺の印があれば契約成立だ。その印を押せば自然に商人ギルドの書類倉庫に運ばれ成立を見なし受注完了メールがスマホに届く。スマホは従来型のじゃなく任意の操作で開くことができる。空中に映像が流れるということだ。
俺はその印を押す前に内容を確認する。昨日の話から『白木竜のシニザリア草』の件は知っていたが調べないと損する。
昨夜は『悪鬼』にやられた生存者が『神乃』を持ちながら担架で運ばれた。
人の怨念から生まれる『悪鬼』は鬼の姿から呼ばれ長い歴戦の後、手を焼かす。『神乃』編成部隊はその『悪鬼』討伐へ向かえば重傷者もでてくる。
廃墟、湖、施設。その多くの怨念の溜まり場がこの3つだ。術式を展開できる御三家はいま、遠くの州から救難要請でいない。俺の術式で術式界国立施設『ゼノン』に結界を張りその場を保つ。
受注書に印を押し受注者は現場へ赴く。
期間は決められている。期日までに終わらせれば完了。そうじゃなければ「未定」となり別の冒険者や『ゼノン』の『神乃』部隊が引き継ぐ。
朱雀を出し変装武器『神乃』の手入れをする。
部屋の壁には術式のヒーロー『インテリジウス』のポスターが貼られている。
『インテリジウス』は世界の災いから救ったヒーローだ。わかりやすい。
術式のヒーローから術式の結界術や武器の収集、技のメイクなど真似た。
憧れは社会の先へ。いつも配信で被害に遭った人たちを救い敵を翻弄しながら立ち向かう姿は英雄だ。
支配者は邪悪だ。術式社会は社会を覆って罰せられる。社会の半分は悪だ。光などない。知ったことか。
『インテリジウス』は闇から光へと語る。救難信号には駆けつけ数えきれないほどの人間を救った。
その深淵からは焼け焦げた身体を依代へ宿し再び外へ出ようとする邪者。
社会の闇へ潜みそのチャンスを覗きみている。
研究所にレポートを記録したノートを仕舞いに行かなければならない。この術式の数々や呪いの『悪鬼』となった怨念の異形な姿や武器の収集は全て記してある。『白木竜』の英雄譚は原作で知っているが『白木竜』は木竜の一匹。世界で4種しかいない中でその内の一匹が『白木竜』だ。
朱雀と一緒に朝、商人ギルドでまた『特例』任務を請け負った『特別室』へ移動する。
『妖狐』もいるけど。
深夜時刻(赤)0時『妖狐』が姿を現した。
視野に入ってきた『妖狐』は俺の机の引き出しを開けては中へ入る。深夜が過ぎると此処に入りノートを眺めている。
深夜0時『妖狐』が珍しく外へ出ると俺はB棟寮から出て後を追いかけた。
噴水のある中央広場から離れて『魔物の巣』を掻い潜り時計塔の前までくると『妖狐』は止まった。
『妖狐』は急に止まると切ない表情でいった。
「『白い怨念』、、、それは危険なのよ」
「朱雀も『白い怨念』のことは知らないみたいだけど会った人間は居ない」
「そう、私は『妖狐』として貴方の力を借りその日まで消滅するまでの流れの末、話さないといけないことがあります」
「白木竜のことが明日あるから手短にな」
朱雀はその様子から変装武器『神乃』から出てきて話を聞こうとする。
「朱雀はいいのよ、これはね大事な話だから」
「ええよ、ええよ。気にしなくて。『妖狐』のことは知ってるで」
「なんで?」
「話は聞ける。変装武器からだって聞けるんだよ」
「初耳なんだけど」
「まぁまぁ、だから大事な話というなら変装武器の中じゃなくてもいいでしょ」
「なら、仕方がない」
話を改めはじめる。
「朱雀もちゃんと聞いてね、私は『白い怨念』を知っている。その話は先日の『カミヤマテイ』で見つかった呪物『白骸の樹』から得た情報。その呪物『白骸の樹』を研究施設から取り返してほしいの」
「白木竜の話より重大なことなのか、呪物を取り返してとか」
「『妖狐』話を続けてくれ」
『妖狐』は術式のこと『白い怨念』が呪物として残っていること。『白骸の樹』が自分に必要な呪物だと。
『呪物』は呪いだ。術式界を破滅に追いやるのは術式界国立施設『ゼノン』の人が携わるのは間違っている。
術式界の先生にお願いしてみるしかない。
「なら、茅場に聞いてみるか」
「朱雀はそれでいいの?」
「ほら、朱雀の俺は関係ないから知らないよー」
「惚けるな、、、面倒毎に巻き込まれたくないだけか」
朱雀は白々しく時計台を見ている。図星のようだ。
「じゃあ明日は白木竜の調べと『シニザリア草』の採取で俺は寝る」
「あ、逃げたな。まあ朱雀らしいっちゃあ、らしいな」
時計塔の指針は2時を回る。『妖狐』は変装武器『神乃』に戻った。
術式界国立施設『ゼノン』B棟に戻る俺はその日、不可解な現象が起こることを知った。
時刻(墨色)晴れ。10時。
さっさと仕事を終わらせるため、始発の列車に乗り『悪鬼』を壊滅させに向かった。その始発は編成部隊専用の車両に『神乃』が乗っている。
単体行動で動く俺にとって車両は広く使える。
「まもなく『イビキ島』『イビキ島』。列車を降りる時は、、、」
列車のアナウンスが室内に響き渡る。
「イビキ島」
専用都市の開発が進んでいる術式界国立施設『ゼノン』が手掛ける首領棟の建物の工事をしている建設現場だ。
イビキ島の駅名は長い年月に渡り都市開発に専念している専用都市。首領棟は術式界名門の島々から来客してきた人たちも歓迎する。
『神乃』を扱う人たちが増えたお陰で人手は足りている。商業施設や開拓施設。その他の施設経由で全市民が働くように仕向けているのだ。
商人ギルドのマスターを務める『グレイブ』は俺の変装武器『神乃』に興味があるみたいだ。
『神乃』はモンスター(魔物)を収納し出したい時に出せる。常識ではそうかもしれないが変装武器『神乃』はまだ未完成。此処で魔物図鑑やその出会った魔物を記録するシステムを導入し図鑑を完成させる。
『神乃』以外の武器は使えないがこれは術式が使えない人たちが使う武器であり、術式を使えるものはオリジナルで戦うことも可能だ。
術式で隠蔽の印を結び結界を張った。情報を外部に漏らさぬように、だ。
朱雀だけ一番乗りに『神乃』から現れると俺の膝に座る。術式界国立施設『ゼノン』はこの特例任務を『薬草』と称しているが薬草を名前にするか。
白薬草名『シニザリア草』
白薬草の中でも簡単に採取できる。
その効果は『白色病』に使われる薬品となる。
最も『白色病』というのは癌だ。白い細菌が羽となり細胞の遺伝子異常により正常な細胞の死滅、増殖メカニズムを無視し、自律的に無限増殖、浸潤、転移する疾患のことをいう。
その採取だけでは病にはならないがひとつひとつ探すのではなくたまりたまった群生地から調達してほしいとの依頼だ。
群生地を探すということは『探索スキル』で術式と同じようにすれば余裕だろう。ただこれは稀なレアスキルだから皆、手作業と知恵で探している。
今回の報酬は俺はいらない。
これはあくまでボランティア活動だ。
術式界国立施設『ゼノン』か所属しているクランに寄付すればいい。
『シニザリア草』は毒沼の森だ。その毒沼の地上の温度差で毒の解毒剤や病気の細菌を落とす地脈のお陰でこのような花が咲いている。
毒沼の森から秘密経路があり、そこは毒霧から晴れ渡った草原が広がっている。その草原こそが群生地。『シニザリア草』の群生地だ。確かに危険難易度は高いが冒険者ギルドでも余裕で行けるんじゃないか。
商人ギルドのマスター『グレイブ』がこの特例任務を任せたいと言ってきたのは依頼主の性格からみて間違いないだろう。『グレイブ』は俺の顔を見るやら椅子に持たれかけた。
術式界国立施設『ゼノン』はこんな仕事、他の人にやらせればいいだろと俺は伝えたのだが『ゼノン』の心臓といわれている『苅磨』は俺を高い評価をしていた。商人ギルドマスター『グレイブ』は言った。
「これはこれはどうも、いやぁ、よくきたな」
軽く会釈をする貫禄をみせる50代の人間。
その周りを圧倒させるような体つきと頭の良さはギルドのトップを競うという。しかし残念なことに現役にやってはいけないので俺に頼んだという。『神乃』が使える俺を選んだのは変装だからでもない。
知恵と勇気と力だ。
「術式で魔物を捕まえ登録するのは研究所でやればいいんだが今回はそんな話ではない。真剣に聞いてほしい」
真剣な話、、それだけを聞くと薬草を採取するためだけじゃないみたいだ。朱雀は既に薬草を食ってHPを回復している。膝に乗っている朱雀の頭を撫でる。毛並みがよく撫でやすい。
「あらゆる武器を使っても倒せない。そんな話を信じられると思うか」
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「それはだな」
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それ故に難題を押しつける。
「困ったものだ、私なら構わないのだがね」
「『苅磨』ですか、確かに呼び捨てにしてはいけない人ですが彼はまだ未成年ですよ」
「そんなのはわかってる。ったく、施設の上層部はなにをやってる」
「なんだ、俺の話じゃないのか」
「いやいや、気にしないでくれ。要するに」
『ゼノン』の総戦力になる自分が歯が立たない敵が現れて非常に怒っている。
「『ゼノン』の戦力と聞いて呆れますね」
「はぁ、困ったものだ。そこで君だ」
「なんとなくわかりましたよ、俺も研究所で研究だとか色々、やることは多いですからね」
薬草を採取するのに敵の話はおかしいのでは。
「あぁ、悪い。混乱させたな。その付近に大量の魔物の残党が見つかってな。それがどうにも倒せないみたいだ。『苅磨』の武器が相手には通らないらしい」
「はぁ、独断で狩りにいったら倒せなかったと」
「何やら魔力濃度の濃さが影響され無敵になっている。あの辺は白木竜が封魔されていたからな。その加護のお陰で魔物共も安泰って訳だ」
偵察をしてきてくれと言われそうだ。
「それでな、此処からが本題なんだ。その魔力濃度の調査と『シニザリア草』の採取をしてきてくれ。これは『特級』いや『未知』のお前にしかできない仕事だ」
「『未知』の階級も先日までは『特級』だったんですよ」
ミスリル鉱石で造られた壁に貼られている難易度順に受注書が張り出されている。
商人ギルドではまだ公開されていない検討中の受注書だ。特例なら尚更だ。
「『特例』で君にお願いしたのは秘命でもわかっているだろう。今回は『白木竜』の関連性が高いと言われる。この危険性を考慮するなら君しか頼めない」
それが俺の『白木竜』との出会いとなった。
「『白木竜』は俺でもわかりませんよ。変装武器『神乃』は俺しか扱えないが強いっていう訳でもない。それは俺自身がよく知っている」
「言いたいことはわかる。変装武器『神乃』はお前しか使えない。どうか報酬は弾む。お前の呪いの呪具にも検討してやろう」
「呪いの呪具ね、まあ」
『白木竜』は莫大な魔素で森の一帯を支配している。この魔素濃度で魔物は護られている。
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『マザマー』は言った。
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商人ギルドのマスター『グレイブ』は喋りすぎたと頭を下げる。
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『白木竜』は《大災害》を齎し国中の総力を上げても生命体で肉体を持たない。
「B棟寮に俺宛で来るのも最近はないな。自力で通ってギルドの受注書を選んで働いた。秘命の手紙を受け取るのは半年振りか」
商人ギルドマスター『グレイブ』は「B棟寮に俺が直接、届けてもいいぞ」と言ってきたが流石に困るから嫌悪な態度でその場は静まった。
時刻(青)夕方
B棟寮501号室風間の室内に郵便が届いた。
『グレイブ』のギルドマスターの印と俺の印があれば契約成立だ。その印を押せば自然に商人ギルドの書類倉庫に運ばれ成立を見なし受注完了メールがスマホに届く。スマホは従来型のじゃなく任意の操作で開くことができる。空中に映像が流れるということだ。
俺はその印を押す前に内容を確認する。昨日の話から『白木竜のシニザリア草』の件は知っていたが調べないと損する。
昨夜は『悪鬼』にやられた生存者が『神乃』を持ちながら担架で運ばれた。
人の怨念から生まれる『悪鬼』は鬼の姿から呼ばれ長い歴戦の後、手を焼かす。『神乃』編成部隊はその『悪鬼』討伐へ向かえば重傷者もでてくる。
廃墟、湖、施設。その多くの怨念の溜まり場がこの3つだ。術式を展開できる御三家はいま、遠くの州から救難要請でいない。俺の術式で術式界国立施設『ゼノン』に結界を張りその場を保つ。
受注書に印を押し受注者は現場へ赴く。
期間は決められている。期日までに終わらせれば完了。そうじゃなければ「未定」となり別の冒険者や『ゼノン』の『神乃』部隊が引き継ぐ。
朱雀を出し変装武器『神乃』の手入れをする。
部屋の壁には術式のヒーロー『インテリジウス』のポスターが貼られている。
『インテリジウス』は世界の災いから救ったヒーローだ。わかりやすい。
術式のヒーローから術式の結界術や武器の収集、技のメイクなど真似た。
憧れは社会の先へ。いつも配信で被害に遭った人たちを救い敵を翻弄しながら立ち向かう姿は英雄だ。
支配者は邪悪だ。術式社会は社会を覆って罰せられる。社会の半分は悪だ。光などない。知ったことか。
『インテリジウス』は闇から光へと語る。救難信号には駆けつけ数えきれないほどの人間を救った。
その深淵からは焼け焦げた身体を依代へ宿し再び外へ出ようとする邪者。
社会の闇へ潜みそのチャンスを覗きみている。
研究所にレポートを記録したノートを仕舞いに行かなければならない。この術式の数々や呪いの『悪鬼』となった怨念の異形な姿や武器の収集は全て記してある。『白木竜』の英雄譚は原作で知っているが『白木竜』は木竜の一匹。世界で4種しかいない中でその内の一匹が『白木竜』だ。
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「『白い怨念』、、、それは危険なのよ」
「朱雀も『白い怨念』のことは知らないみたいだけど会った人間は居ない」
「そう、私は『妖狐』として貴方の力を借りその日まで消滅するまでの流れの末、話さないといけないことがあります」
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「朱雀はいいのよ、これはね大事な話だから」
「ええよ、ええよ。気にしなくて。『妖狐』のことは知ってるで」
「なんで?」
「話は聞ける。変装武器からだって聞けるんだよ」
「初耳なんだけど」
「まぁまぁ、だから大事な話というなら変装武器の中じゃなくてもいいでしょ」
「なら、仕方がない」
話を改めはじめる。
「朱雀もちゃんと聞いてね、私は『白い怨念』を知っている。その話は先日の『カミヤマテイ』で見つかった呪物『白骸の樹』から得た情報。その呪物『白骸の樹』を研究施設から取り返してほしいの」
「白木竜の話より重大なことなのか、呪物を取り返してとか」
「『妖狐』話を続けてくれ」
『妖狐』は術式のこと『白い怨念』が呪物として残っていること。『白骸の樹』が自分に必要な呪物だと。
『呪物』は呪いだ。術式界を破滅に追いやるのは術式界国立施設『ゼノン』の人が携わるのは間違っている。
術式界の先生にお願いしてみるしかない。
「なら、茅場に聞いてみるか」
「朱雀はそれでいいの?」
「ほら、朱雀の俺は関係ないから知らないよー」
「惚けるな、、、面倒毎に巻き込まれたくないだけか」
朱雀は白々しく時計台を見ている。図星のようだ。
「じゃあ明日は白木竜の調べと『シニザリア草』の採取で俺は寝る」
「あ、逃げたな。まあ朱雀らしいっちゃあ、らしいな」
時計塔の指針は2時を回る。『妖狐』は変装武器『神乃』に戻った。
術式界国立施設『ゼノン』B棟に戻る俺はその日、不可解な現象が起こることを知った。
時刻(墨色)晴れ。10時。
さっさと仕事を終わらせるため、始発の列車に乗り『悪鬼』を壊滅させに向かった。その始発は編成部隊専用の車両に『神乃』が乗っている。
単体行動で動く俺にとって車両は広く使える。
「まもなく『イビキ島』『イビキ島』。列車を降りる時は、、、」
列車のアナウンスが室内に響き渡る。
「イビキ島」
専用都市の開発が進んでいる術式界国立施設『ゼノン』が手掛ける首領棟の建物の工事をしている建設現場だ。
イビキ島の駅名は長い年月に渡り都市開発に専念している専用都市。首領棟は術式界名門の島々から来客してきた人たちも歓迎する。
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「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
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