転生幼子は生きのびたい

えぞぎんぎつね

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26 今後の予定

 僕がお昼寝を終えて目を覚ますと、ガルガルとクロたち、モラクスは眠っていた。

「ノエルおはよう。よく眠れた?」

 僕を抱っこしながら、なにやら真面目な話をしていた母様が尋ねてくる。

「うん! 眠れた! かあさま、ノエルおもくなかった?」
「大きくなったものね。でも、ぜんぜん、大丈夫よ」
「そっかー」
「きゅーん」
「お、ペロ、ひまなの? よーしよしよし」

 ペロが甘えてくるので遊んであげることにした。
 ガルガルたちが寝ていて、母様やママたちが真面目なお話をしているので暇なのだろう。

「ペロ、しょうぶだ!」
「ぁぅ!」

 僕はガルガルといつもしているように、取っ組み合いを始める。
 ペロは最初手加減しようとしていたが、僕が強いことに気づいたのか力を出し始める。

「なかなかやるな? ペロ」
「あぁぅわぁぅ!」

 ペロのことを押し返して、ひっくり返したりしつつ、ゴロゴロして遊ぶ。

「わぁぅ?」
 僕とペロが遊んでいる音で、ガルガルも起きてきたので、
「ガルガルもこい。ノエルがあいてしてやる」
「がぅがぅ~」
 ガルガルも一緒に遊んでやった。

 しばらく遊んでいると、クロたちが起きてきた。

「なぁなぁなぁ」「みゃあみゃぁ」「にゃ」
「む? クロ、アオ、シロ、おなかすいたの? ママ、ノエルが肉焼くな?」
「おお、頼む。山菜も焼くのだぞ」
「うん! わかってる! とうさまとかあさまもみてて! ノエル、肉やくのうまいよ!」
「それは楽しみだ」「まあ、凄いわね」

 父様と母様にアピールしながら、魔猪の肉を焼いていく。
 僕はママより肉を焼くのはうまいと評判なのだ。

 いつもの量に加えて、父様たちの分も焼いていく。

「ペロは……ガルガルと同じくらいたべるか?」
「わぅ~」
「うむ。モラクスは……僕といっしょに山菜たべるか?」

 起きてきたモラクスは、近くに生えている草をもしゃもしゃしている。

「もうも」
「あ、そっか。かあさまたちも人族だものな?」

 人族は肉以外も食べるのだ。
 いつも、ママやガルガルやクロたちは肉ばっかり食べているので、山菜は僕しか食べない。

「山菜もたくさん焼いておこ」

 肉と野菜を焼くことはいつもやっているので、なれたものだ。

「ノエルは本当に魔法を使うのがうまいな」
「そっかな? ティルも魔法がうまそうだけどな?」
「俺も得意だが……ノエルの魔法とは体系が違うな。無詠唱でここまで威力を出せるとは」
「ほむ? 僕の魔法はママに教わった猫魔法だからな?」
「猫魔法……それは気になるな」

 僕がティルと魔法について話している間、父様と母様は、
「ノエルがお肉をやいている……立派になって」
「あんなに小さかったのに……」
 僕が肉を焼いているのをみて、涙ぐんでいた。

 いつも焼いているので、すぐ焼き終わる。

「焼けたよ! かあさまととうさま! はい。ティルとペロも。モラクスも野菜焼いたよ!」
「ありがとう。ノエル。立派になったな……」
「ノエルは本当に大きくなって……」

 感動している父様と母様に、岩を使ったお皿に乗せて肉を渡す。

「えへへ。ノエルは肉やくのうまいからな? 一杯食べてな? ティルもな?」
「ああ、ありがとう」
「ペロとモラクスもな?」
「わうわぅ」「も~」

 お客さんたちに肉と野菜を配った後、ママたちにも配る。

 そうしてからみんなでご飯だ。

「うん! やっぱりお肉うまいなー」

 我ながら美味しく焼けたと思う。

「がふがふがふがふ」「なぁな」「みゃむ」「にゃむ」

 ガルガルやクロたちも美味しい美味しいと食べている。

「うん。火加減が丁度良いな、ノエル美味しいよ」
「ええ、とても美味しいわ。ノエルは本当に上手なのね」
「よかったー」

 父様と母様もお肉をおいしそうに食べてくれて嬉しくなった。

「ノエルは料理がうまいな。俺より肉と野菜を焼くのは上手だな」
「えへへ、ティルよりもかーえへへへ」

 凄い魔導師っぽいティルから褒められて、嬉しくなった。



 夕ご飯を食べた後、僕がアオたちと遊んであげていると、
「ノエル、シルヴァとも話し合ったのだけども、ノエルはティルの拠点に移るのがいいと思うの」
「むむ? ティルの拠点? 詳しく聞かせてな?」

 父様と母様とママが話し合ったことなら、そう悪いことではないと思う。

「ええとだな、まず俺の拠点について説明しよう」

 ティルから拠点について説明される。
 その拠点にアオたちを引っ越させる予定だという

「遠くとも、我ならば一時間程度で行き来できるゆえな」
「ママは凄いなー」
「俺の拠点は、子猫の育成環境としてもいいし、人族の領域にも近いんだ。聖樹の育成もできる」

 だから、僕もティルの拠点で暮らさないかというお誘いだ。
 僕やガルガル、アオたちを守らなくていいならば、ママは一頭でも縄張りを守れるだろう。

「俺の拠点からなら人族の領域にも行きやすいしな」
「なるほどー。悪くなさそう」
「だろう?」

 人族の領域に行けるならば、父様や母様の家にも行けるだろう。
 兄様にも会えるに違いない。

「ガルガルはどうする?」
「がうがう!」

 ガルガルは僕と一緒にいくと言ってくれた。

「ありがとな?」
「がーうがうがう」

 甘えて顔を舐めてくるガルガルのことを抱きしめて優しく撫でた。

「まあ、決めるのは俺の拠点を実際にみてからでいいよ」
「そだな! うん! そうする」
「がうがう!」

 そういうことに決まったのだった。
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