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04 ラウル、15歳の旅立ち。
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オオアリクイの群れに魔皇帝城が壊されてから十年後。
十五歳になったラウルは、魔皇国から遠く離れた王国に旅立とうとしていた。
「本当に気をつけなさい」
「いつでも帰ってきていいのよ?」
「はい! とうさま、かあさま! 立派な錬金術師になってみせます」
ラウルの父である魔皇帝と、母と姉は城門までラウルを見送りに出てきている。
父も母も泣きそうだ。
「ちゃんとご飯を食べるんですよ」
「ラウル、自分は弱いと考えて、なるべく敵からは逃げなさい」
「わかってます。世界は危険で満ち溢れている。でしたね!」
ラウルの旅立ちはすんなりと決まったものではない。
長い間、父母は反対しつづけた。それでもラウルの意思は固かった。
父である魔皇帝は悩みに悩んだ。
そして最低でも侯爵になることを旅立ちの条件としたのだ。
「さすがに、侯爵への陞爵にはもっと時間がかかると思ったのだが……」
父は寂しそうに、つぶやいた。
十五歳で侯爵というのは、異常なほど早いと言っていい。
母が心配そうにラウルに語り掛ける。
「ラウル。侯爵になったからと言って調子乗ったらダメよ」
「うん、わかってる。とうさまが魔皇帝だから、お情けで侯爵になれただけだし……」
実際は、ラウルのような皇族の陞爵基準は他の貴族よりも厳しくなっている。
魔王の地位まで登った皇族から、次の魔皇帝が選ばれるというシステムゆえだ。
魔皇帝には相応の強さが求められるのだ。
「謙虚にね? 調子に乗らないようにね?」
「うん。怖いもんね」
「魔皇国の貴族って知られたら、悪い人に狙われるかもだし、隠さなきゃだめよ?」
そう言いながら姉はラウルの頭をわしわしと撫でた。
「はい! 肝に銘じます!」
「よし」
それからラウルは王国に向けて歩き出した。
城門からラウルが見えなくなったころ。
「それじゃあ、頼む」
魔皇帝は何もない背後に声をかけた。
すると、何もなかったはずの空間に人が現れる。
四十台前半のぼんやりとした風体の男だ。
だがそれは仮の姿。
その正体は優れた魔導士の集まる魔皇国の中でもずば抜けた精鋭。
魔皇帝直属にして皇族の護衛と諜報を司る特殊部隊の隊長の一人。
平民から騎士爵の位を手にしたほどだ。
精鋭中の精鋭の隊長の中でも特に手練れの者である。
「ラウルちゃんが迷子になったら大変だわ」
「お願いね、私も姉として近いうちにラウルちゃんの様子を見にいくわ」
「御意。暁の侯爵閣下の護衛は、わたくしにお任せください」
ちなみに暁の侯爵と言うのはラウルの二つ名である。
その後、魔皇帝夫妻に最敬礼すると、隊長は静かに走り出した。
陰ながらラウルを護衛するために。
父母も姉も、ひたすらにラウルに対して過保護なのだ。
父母も姉も対人戦でラウルが後れを取るとは思っていない。
だが迷子になる可能性がある。詐欺にあう可能性もある。
それにオオアリクイの大群のようなラウルでも容易に勝てない敵もいる。
それを心配して、しっかり護衛をつけることにしたのだ。
だが、護衛を付けることをラウルはが嫌がった。
そこでやむを得ず、こっそりと護衛を付けることにしたのだ。
勿論、一人旅で寂しくなったラウルが戻ってこないかなという希望もある。
それゆえラウルには一人寂しく旅をしていると思わせる必要があったのだ。
一方、護衛がついてきていることなど知らずにラウルは元気に歩いて行く。
走りたくなる気持ちを抑えてゆっくり歩く。
それは父母に王国に向かう道では走ってはいけないと何度も言われてきたからだ。
「走ったほうが早くつくのに、どうしてとうさまは走るなって言ったんだろう?」
ラウルは疑問には思っていたが、走らないでゆっくり進む。
父母がラウルに走るなと忠告した理由はちゃんとある。
魔法も錬金術も得意なラウルだが、致命的に方向音痴なのだ。
初めてではない場所、例えば裏山などでは大丈夫なのだが、初めての場所ならば必ず迷う。
迷った時に走っていれば、気付いたときには戻れないほど街道から遠く離れてしまう。
だから父母は走るなと忠告したのだ。
もちろん、ラウルが本気で走れば、護衛が付いていけないかもしれないというのもある。
「ふんふーん」
ラウルは鼻歌をうたいながら、ゆっくり歩きながら、当然のように街道を外れて行く。
「ここら辺の街道は、あんまり整備されてないみたいだね」
そんなことをつぶやきながら、街道ではないところを進んでいく。
街道は広大な樹海の中を突っ切る形で敷かれている。
ラウルは方向音痴だが道のない場所を歩くのは慣れている。
それが逆に仇となって、どんどん街道から離れて樹海の中へと入っていった。
「あっ、薬草だ! すごく運がいい!」
それはとても珍しい薬草だった。ラウルは大喜びで採集を開始する。
ますます街道から離れていった。
薬草採集を始めて、一時間後。
「キュイイキュイイイイイ!」
「GYA! GYA! GYA!」
ラウルの耳に、謎の争う鳴き声が届いた。
「何かいるのかな?」
ラウルは採集の手を止めて、声のする方へと走っていった。
小さな犬っぽい生き物が、大きい鶏っぽい生き物にいじめられていた。
「止めなきゃ! コラー」
ラウルは犬を守るために、腰に差した短剣を抜いて突っ込んだ。
大きな鶏は驚いて犬から離れると、ラウル目掛けて毒を吹きかける。
「うわっあぶない!」
ラウルは毒を避けると一気に間合いを詰めて短剣で鳥の首を落とした。
ラウルが大きな鶏だと勘違いしたのはコカトリスだ。
頭は鶏、コウモリのような飛膜のある翼を持ち、尻尾は蛇である。
Aランク魔物、つまり討伐にはAランク冒険者パーティーが必要な魔物だ。
ちなみにAは超一流最高ランクの冒険者のランクである。
Aランク冒険者のほとんどは、騎士待遇で国家お抱えとなっているほどだ。
コカトリスを倒した後、ラウルは襲われていた犬に声をかける。
「ふう。わんちゃん、大丈夫?」
「キュキュ!」
怯えた様子で、ラウルに向かって威嚇する。
「あれ? 普通の犬じゃないね。角とか羽が生えてるし……」
「キュイ! キュィ!」
謎の生き物は血を流しながら、懸命に威嚇し続ける。
謎の生き物は中型犬ぐらいの大きさだ。
全身がきれいな白い毛で覆われており、両手両足と羽があった。
尻尾は身体の大きさの割に太くて長い。
頭には小さな角が二本生えている。
ラウルは気付いていないが、それは小さな竜だった。
十五歳になったラウルは、魔皇国から遠く離れた王国に旅立とうとしていた。
「本当に気をつけなさい」
「いつでも帰ってきていいのよ?」
「はい! とうさま、かあさま! 立派な錬金術師になってみせます」
ラウルの父である魔皇帝と、母と姉は城門までラウルを見送りに出てきている。
父も母も泣きそうだ。
「ちゃんとご飯を食べるんですよ」
「ラウル、自分は弱いと考えて、なるべく敵からは逃げなさい」
「わかってます。世界は危険で満ち溢れている。でしたね!」
ラウルの旅立ちはすんなりと決まったものではない。
長い間、父母は反対しつづけた。それでもラウルの意思は固かった。
父である魔皇帝は悩みに悩んだ。
そして最低でも侯爵になることを旅立ちの条件としたのだ。
「さすがに、侯爵への陞爵にはもっと時間がかかると思ったのだが……」
父は寂しそうに、つぶやいた。
十五歳で侯爵というのは、異常なほど早いと言っていい。
母が心配そうにラウルに語り掛ける。
「ラウル。侯爵になったからと言って調子乗ったらダメよ」
「うん、わかってる。とうさまが魔皇帝だから、お情けで侯爵になれただけだし……」
実際は、ラウルのような皇族の陞爵基準は他の貴族よりも厳しくなっている。
魔王の地位まで登った皇族から、次の魔皇帝が選ばれるというシステムゆえだ。
魔皇帝には相応の強さが求められるのだ。
「謙虚にね? 調子に乗らないようにね?」
「うん。怖いもんね」
「魔皇国の貴族って知られたら、悪い人に狙われるかもだし、隠さなきゃだめよ?」
そう言いながら姉はラウルの頭をわしわしと撫でた。
「はい! 肝に銘じます!」
「よし」
それからラウルは王国に向けて歩き出した。
城門からラウルが見えなくなったころ。
「それじゃあ、頼む」
魔皇帝は何もない背後に声をかけた。
すると、何もなかったはずの空間に人が現れる。
四十台前半のぼんやりとした風体の男だ。
だがそれは仮の姿。
その正体は優れた魔導士の集まる魔皇国の中でもずば抜けた精鋭。
魔皇帝直属にして皇族の護衛と諜報を司る特殊部隊の隊長の一人。
平民から騎士爵の位を手にしたほどだ。
精鋭中の精鋭の隊長の中でも特に手練れの者である。
「ラウルちゃんが迷子になったら大変だわ」
「お願いね、私も姉として近いうちにラウルちゃんの様子を見にいくわ」
「御意。暁の侯爵閣下の護衛は、わたくしにお任せください」
ちなみに暁の侯爵と言うのはラウルの二つ名である。
その後、魔皇帝夫妻に最敬礼すると、隊長は静かに走り出した。
陰ながらラウルを護衛するために。
父母も姉も、ひたすらにラウルに対して過保護なのだ。
父母も姉も対人戦でラウルが後れを取るとは思っていない。
だが迷子になる可能性がある。詐欺にあう可能性もある。
それにオオアリクイの大群のようなラウルでも容易に勝てない敵もいる。
それを心配して、しっかり護衛をつけることにしたのだ。
だが、護衛を付けることをラウルはが嫌がった。
そこでやむを得ず、こっそりと護衛を付けることにしたのだ。
勿論、一人旅で寂しくなったラウルが戻ってこないかなという希望もある。
それゆえラウルには一人寂しく旅をしていると思わせる必要があったのだ。
一方、護衛がついてきていることなど知らずにラウルは元気に歩いて行く。
走りたくなる気持ちを抑えてゆっくり歩く。
それは父母に王国に向かう道では走ってはいけないと何度も言われてきたからだ。
「走ったほうが早くつくのに、どうしてとうさまは走るなって言ったんだろう?」
ラウルは疑問には思っていたが、走らないでゆっくり進む。
父母がラウルに走るなと忠告した理由はちゃんとある。
魔法も錬金術も得意なラウルだが、致命的に方向音痴なのだ。
初めてではない場所、例えば裏山などでは大丈夫なのだが、初めての場所ならば必ず迷う。
迷った時に走っていれば、気付いたときには戻れないほど街道から遠く離れてしまう。
だから父母は走るなと忠告したのだ。
もちろん、ラウルが本気で走れば、護衛が付いていけないかもしれないというのもある。
「ふんふーん」
ラウルは鼻歌をうたいながら、ゆっくり歩きながら、当然のように街道を外れて行く。
「ここら辺の街道は、あんまり整備されてないみたいだね」
そんなことをつぶやきながら、街道ではないところを進んでいく。
街道は広大な樹海の中を突っ切る形で敷かれている。
ラウルは方向音痴だが道のない場所を歩くのは慣れている。
それが逆に仇となって、どんどん街道から離れて樹海の中へと入っていった。
「あっ、薬草だ! すごく運がいい!」
それはとても珍しい薬草だった。ラウルは大喜びで採集を開始する。
ますます街道から離れていった。
薬草採集を始めて、一時間後。
「キュイイキュイイイイイ!」
「GYA! GYA! GYA!」
ラウルの耳に、謎の争う鳴き声が届いた。
「何かいるのかな?」
ラウルは採集の手を止めて、声のする方へと走っていった。
小さな犬っぽい生き物が、大きい鶏っぽい生き物にいじめられていた。
「止めなきゃ! コラー」
ラウルは犬を守るために、腰に差した短剣を抜いて突っ込んだ。
大きな鶏は驚いて犬から離れると、ラウル目掛けて毒を吹きかける。
「うわっあぶない!」
ラウルは毒を避けると一気に間合いを詰めて短剣で鳥の首を落とした。
ラウルが大きな鶏だと勘違いしたのはコカトリスだ。
頭は鶏、コウモリのような飛膜のある翼を持ち、尻尾は蛇である。
Aランク魔物、つまり討伐にはAランク冒険者パーティーが必要な魔物だ。
ちなみにAは超一流最高ランクの冒険者のランクである。
Aランク冒険者のほとんどは、騎士待遇で国家お抱えとなっているほどだ。
コカトリスを倒した後、ラウルは襲われていた犬に声をかける。
「ふう。わんちゃん、大丈夫?」
「キュキュ!」
怯えた様子で、ラウルに向かって威嚇する。
「あれ? 普通の犬じゃないね。角とか羽が生えてるし……」
「キュイ! キュィ!」
謎の生き物は血を流しながら、懸命に威嚇し続ける。
謎の生き物は中型犬ぐらいの大きさだ。
全身がきれいな白い毛で覆われており、両手両足と羽があった。
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