32 / 73
第二十三話 ユトス到着
しおりを挟む
「よっ!ご両人!」
ユトスの冒険者ギルドの扉を開けた直後。その人は上機嫌で僕達を出迎えた。
何か良い事でもあったのだろうか、と思いながら挨拶を返す。
「どうも」
「なんでいるんですかダイアーさん今ユトスの周りはプラドフロッグが増える時期だから冒険者は繁忙期ですよね?仕事してきてください」
今僕の隣で、先輩冒険者に再会の挨拶もせず、棘しかない言葉を一息に捲し立てたのは、本当にベルハイトだろうか。
そっと隣を見上げると、ベルハイトは忌まわしいものでも見るような顔でダイアーを見やっている。
しかし当のダイアーは気にもとめず、からからと笑う。
「せっかく俺が出迎えてんだから、素直に喜べよ」
「頼んでません。そもそも、いないと思って安心してたのに…」
ベルハイトは苦虫を噛み潰したような表情で溜め息をついた。ダイアーがいると、何かまずい事があるのだろうか。
いつまでも出入り口にいては邪魔になるので、ダイアーと共に支部長室へ向かう。
ダイアーは最後尾を歩きながら、
「そういやカインの奴が、「ルカと手合わせする!」って張り切ってたんだが……」
その手合わせ、了承した覚えはない。
「戻って早々、例のカエル討伐に狩り出されちまってな。泣く泣く出かけてったぜ」
カエル――プラドフロッグは、その名にある通り、カエルに似た魔物だ。大きさは野ウサギくらいで人を襲うことはあまりないが、何故か馬を好んで食べる。旅人の馬や馬車が襲撃されることもあり、プラドフロッグの数が増える時期は、自ずと討伐依頼ガ増えるのだ。
ベルハイトは早足で先頭を歩きながら、
「ダイアーさんが代わってあげれば良かったじゃないですか」
「お前……。今日は、やけに俺に冷たいな」
確かに。すごくトゲトゲしい。
しかしダイアーはそんなことは全く引きずらずに、僕の肩をぽんっと叩く。
「というわけで、手合わせは俺とやろうぜ!」
「…………」
やろうぜ!じゃない。絶対嫌だ。
これから王都まで行くというのに、何でわざわざSランクと手合わせして体力を削らなければならないのか。
「なー、いいだろ?やろーぜー?なーあー」
ダイアーが僕の肩を掴んでガクガクと揺する。
子供のような駄々のこね方をしないでほしい。
僕はダイアーの手を無理矢理引っ剥がし、
「その手合わせ、僕にメリットが無いです。疲れるし、お腹が空きます」
「俺と手合わせなんて、メリットそのものじゃねぇか。いい鍛錬になるぞ」
やはりSランクは言う事が違う。
冒険者はその腕っぷしが物を言う世界。強者の技術を自身で受け、己の力をぶつけるチャンスは貴重なものだ。冒険者なら、喜んで自ら手合わせを願い出るだろう。
しかし、あいにく僕は冒険者じゃない。
「ご遠慮ください」
「えぇー……」
ダイアーは腕を組んでしばらく唸っていたが、凄い賭け品を提示した。
「……よし!嬢ちゃんが勝ったら、好きなもん、いくらでも奢ってやる!」
「やります」「駄目です」
即答したらベルハイトに即却下された。
ベルハイトは呆れたように、
「ここでお昼食べて一休みしたら、出発する予定だったでしょう?」
「む……」
そうだった。つい無料食べ放題につられてしまった。
「その前に孤児院に行って話を聞く。ルカさんが言ったんじゃないですか」
「…………」
ちょっと無料食べ放題につられただけなのに、ベルハイトがいつになく厳しい。
……なんか引っかかる。
「……ベルハイトさん。ユトスから早く離れようとしてませんか?」
「…………」
ベルハイトは僕の問いに無表情という返答をし、支部長室のドアをノックした。
冒険者ギルドでヨハンに挨拶し、タストラ魔窟の詳しい調査結果や謎の魔石の件について情報共有した後。
「ここが孤児院です」
僕とベルハイトは謎の魔石が持ち込まれた孤児院を訪ねた。
[パトリッジ孤児院]。
小さいながらも庭や建物は綺麗に整えられており、時折聞こえる子供達の笑い声からも、とても穏やかで明るい印象を受けた。
門をくぐって敷地に入ると、庭で遊んでいた数人の子供が気づき、ピタリと止まって遠巻きに僕達を見ている。
「おにーちゃん、だぁれ?」
「ちがうよ、お姉さんだよ」
「あ!知らない人に話しかけちゃいけないんだよ!」
距離はとっているものの、みんな興味津々といった様子。
ついでに取り次いでもらおうと思い、挨拶をしようとした時、
「どうしたんだい?」
子供達の声を聞きつけたのか、建物から高齢の男性が出てきた。子供達はそちらへパタパタと走っていく。
「いんちょーせんせー!」
「あのね、知らない人がいるの」
「あのひと、だぁれ?」
「おにいさん?おねえさん?」
再び口々に喋りだす子供達。
院長先生と呼ばれた男性がこちらを見、ベルハイトが挨拶をする。
「すみません、冒険者ギルドの者です」
「…ああ!カインが言っていた方達ですか」
院長は子供達に「お客様だから、静かにしてるんだよ」と言いつけ、中へ通してくれた。カイン達があらかじめ伝えてくれていたおかげだ。
応接室と思われる一室でお茶と茶菓子を振る舞われ、お礼を言ってソファーに座る。
院長も向かいに腰掛けながら、
「すみませんね。人が来ると、どうしても気になるみたいで」
「いえ」
ちらりと窓を見ると、ぺたりと張りついた小さな顔が、さっと隠れた。ここは先程の庭がすぐ見える位置のようだ。
その後も来客が気になるのか、数人がこちらを覗いては離れるを繰り返していたが、やがて飽きたのか、はしゃぐ声が遠ざかっていった。
「ご用件は、あの石のことでしたね」
院長の声に、僕は意識をそちらへ戻す。
「はい。あれを持って来た男性について、詳しくお伺いしたくて」
「そうですね……。私も歳なので、あまりよくは覚えていないのですが」
院長はそう前置きし、
「私が覚えている限り、初めていらっしゃる方のようでした。旅人のような風体で、歳は…四十前後でしょうか」
「あの石のことは、なんと言っていました?」
「魔窟で採れるもので、珍しいものだから良い値で売れるだろう、と」
謎の魔石がどういったものかはともかく、魔窟なら、謎の魔石が出てきても不思議はない。現時点での問題は、男が言った事が本当かどうかだ。
「ああ、そういえば」
院長が、ふと口を開く。
「少し、こちらの言葉に不慣れなように感じました」
「オルベリア語に、ですか?」
「ええ。発音に少し違和感があった程度ですが」
「…………」
オルベリアの公用語はオルベリア語だが、一部の部族がその部族独自の言語を使っている。その男はそういった部族の出か、あるいは他国の人間ということだろうか。
それ以上は特にこれといった情報はなかった。
謎の魔石を持って来た男は、偶然それを手に入れただけのただの旅人か。それとも自ら謎の魔石を入手し、何かの目的があって孤児院に渡したのか。
今は考えても仕方ない、か。
もしまたその男が来るような事があれば、すぐに冒険者ギルドへ知らせるよう院長に伝え、僕とベルハイトはその場を後にした。
孤児院の門を出たあと、なんとなく振り返る。すると、それに気づいた子供達が笑顔で手を振ったので、僕も小さく手を振り返した。
ユトスの冒険者ギルドの扉を開けた直後。その人は上機嫌で僕達を出迎えた。
何か良い事でもあったのだろうか、と思いながら挨拶を返す。
「どうも」
「なんでいるんですかダイアーさん今ユトスの周りはプラドフロッグが増える時期だから冒険者は繁忙期ですよね?仕事してきてください」
今僕の隣で、先輩冒険者に再会の挨拶もせず、棘しかない言葉を一息に捲し立てたのは、本当にベルハイトだろうか。
そっと隣を見上げると、ベルハイトは忌まわしいものでも見るような顔でダイアーを見やっている。
しかし当のダイアーは気にもとめず、からからと笑う。
「せっかく俺が出迎えてんだから、素直に喜べよ」
「頼んでません。そもそも、いないと思って安心してたのに…」
ベルハイトは苦虫を噛み潰したような表情で溜め息をついた。ダイアーがいると、何かまずい事があるのだろうか。
いつまでも出入り口にいては邪魔になるので、ダイアーと共に支部長室へ向かう。
ダイアーは最後尾を歩きながら、
「そういやカインの奴が、「ルカと手合わせする!」って張り切ってたんだが……」
その手合わせ、了承した覚えはない。
「戻って早々、例のカエル討伐に狩り出されちまってな。泣く泣く出かけてったぜ」
カエル――プラドフロッグは、その名にある通り、カエルに似た魔物だ。大きさは野ウサギくらいで人を襲うことはあまりないが、何故か馬を好んで食べる。旅人の馬や馬車が襲撃されることもあり、プラドフロッグの数が増える時期は、自ずと討伐依頼ガ増えるのだ。
ベルハイトは早足で先頭を歩きながら、
「ダイアーさんが代わってあげれば良かったじゃないですか」
「お前……。今日は、やけに俺に冷たいな」
確かに。すごくトゲトゲしい。
しかしダイアーはそんなことは全く引きずらずに、僕の肩をぽんっと叩く。
「というわけで、手合わせは俺とやろうぜ!」
「…………」
やろうぜ!じゃない。絶対嫌だ。
これから王都まで行くというのに、何でわざわざSランクと手合わせして体力を削らなければならないのか。
「なー、いいだろ?やろーぜー?なーあー」
ダイアーが僕の肩を掴んでガクガクと揺する。
子供のような駄々のこね方をしないでほしい。
僕はダイアーの手を無理矢理引っ剥がし、
「その手合わせ、僕にメリットが無いです。疲れるし、お腹が空きます」
「俺と手合わせなんて、メリットそのものじゃねぇか。いい鍛錬になるぞ」
やはりSランクは言う事が違う。
冒険者はその腕っぷしが物を言う世界。強者の技術を自身で受け、己の力をぶつけるチャンスは貴重なものだ。冒険者なら、喜んで自ら手合わせを願い出るだろう。
しかし、あいにく僕は冒険者じゃない。
「ご遠慮ください」
「えぇー……」
ダイアーは腕を組んでしばらく唸っていたが、凄い賭け品を提示した。
「……よし!嬢ちゃんが勝ったら、好きなもん、いくらでも奢ってやる!」
「やります」「駄目です」
即答したらベルハイトに即却下された。
ベルハイトは呆れたように、
「ここでお昼食べて一休みしたら、出発する予定だったでしょう?」
「む……」
そうだった。つい無料食べ放題につられてしまった。
「その前に孤児院に行って話を聞く。ルカさんが言ったんじゃないですか」
「…………」
ちょっと無料食べ放題につられただけなのに、ベルハイトがいつになく厳しい。
……なんか引っかかる。
「……ベルハイトさん。ユトスから早く離れようとしてませんか?」
「…………」
ベルハイトは僕の問いに無表情という返答をし、支部長室のドアをノックした。
冒険者ギルドでヨハンに挨拶し、タストラ魔窟の詳しい調査結果や謎の魔石の件について情報共有した後。
「ここが孤児院です」
僕とベルハイトは謎の魔石が持ち込まれた孤児院を訪ねた。
[パトリッジ孤児院]。
小さいながらも庭や建物は綺麗に整えられており、時折聞こえる子供達の笑い声からも、とても穏やかで明るい印象を受けた。
門をくぐって敷地に入ると、庭で遊んでいた数人の子供が気づき、ピタリと止まって遠巻きに僕達を見ている。
「おにーちゃん、だぁれ?」
「ちがうよ、お姉さんだよ」
「あ!知らない人に話しかけちゃいけないんだよ!」
距離はとっているものの、みんな興味津々といった様子。
ついでに取り次いでもらおうと思い、挨拶をしようとした時、
「どうしたんだい?」
子供達の声を聞きつけたのか、建物から高齢の男性が出てきた。子供達はそちらへパタパタと走っていく。
「いんちょーせんせー!」
「あのね、知らない人がいるの」
「あのひと、だぁれ?」
「おにいさん?おねえさん?」
再び口々に喋りだす子供達。
院長先生と呼ばれた男性がこちらを見、ベルハイトが挨拶をする。
「すみません、冒険者ギルドの者です」
「…ああ!カインが言っていた方達ですか」
院長は子供達に「お客様だから、静かにしてるんだよ」と言いつけ、中へ通してくれた。カイン達があらかじめ伝えてくれていたおかげだ。
応接室と思われる一室でお茶と茶菓子を振る舞われ、お礼を言ってソファーに座る。
院長も向かいに腰掛けながら、
「すみませんね。人が来ると、どうしても気になるみたいで」
「いえ」
ちらりと窓を見ると、ぺたりと張りついた小さな顔が、さっと隠れた。ここは先程の庭がすぐ見える位置のようだ。
その後も来客が気になるのか、数人がこちらを覗いては離れるを繰り返していたが、やがて飽きたのか、はしゃぐ声が遠ざかっていった。
「ご用件は、あの石のことでしたね」
院長の声に、僕は意識をそちらへ戻す。
「はい。あれを持って来た男性について、詳しくお伺いしたくて」
「そうですね……。私も歳なので、あまりよくは覚えていないのですが」
院長はそう前置きし、
「私が覚えている限り、初めていらっしゃる方のようでした。旅人のような風体で、歳は…四十前後でしょうか」
「あの石のことは、なんと言っていました?」
「魔窟で採れるもので、珍しいものだから良い値で売れるだろう、と」
謎の魔石がどういったものかはともかく、魔窟なら、謎の魔石が出てきても不思議はない。現時点での問題は、男が言った事が本当かどうかだ。
「ああ、そういえば」
院長が、ふと口を開く。
「少し、こちらの言葉に不慣れなように感じました」
「オルベリア語に、ですか?」
「ええ。発音に少し違和感があった程度ですが」
「…………」
オルベリアの公用語はオルベリア語だが、一部の部族がその部族独自の言語を使っている。その男はそういった部族の出か、あるいは他国の人間ということだろうか。
それ以上は特にこれといった情報はなかった。
謎の魔石を持って来た男は、偶然それを手に入れただけのただの旅人か。それとも自ら謎の魔石を入手し、何かの目的があって孤児院に渡したのか。
今は考えても仕方ない、か。
もしまたその男が来るような事があれば、すぐに冒険者ギルドへ知らせるよう院長に伝え、僕とベルハイトはその場を後にした。
孤児院の門を出たあと、なんとなく振り返る。すると、それに気づいた子供達が笑顔で手を振ったので、僕も小さく手を振り返した。
34
あなたにおすすめの小説
美化係の聖女様
しずもり
ファンタジー
毒親の仕打ち、親友と恋人の裏切り、人生最悪のどん底でやけ酒を煽り何を思ったのか深夜に突然掃除を始めたら床がドンドンって大きく鳴った。
ゴメン、五月蝿かった?
掃除は止めにしよう、そう思った瞬間、床に現れた円のようなものが光りだした。
気づいたらゴミと掃除道具と一緒に何故か森の中。
地面には気を失う前に見た円が直径3メートルぐらいの大きさで光ってる。
何コレ、どうすればいい?
一方、魔王復活の兆しに聖女を召喚した王城では召喚された筈の聖女の姿が見当たらない。
召喚した手応えはあったものの目の前の床に描かれた魔法陣には誰も居ない。
もしかして召喚先を間違えた?
魔力の残滓で聖女が召喚された場所に辿り着いてみれば聖女はおらず。
それでも魔王復活は待ってはくれない。
それならば聖女を探しながら魔王討伐の旅へ見切り発車で旅する第二王子一行。
「もしかしたら聖女様はいきなり召喚された事にお怒りなのかも知れない、、、、。」
「いや、もしかしたら健気な聖女様は我らの足手まといにならぬ様に一人で浄化の旅をしているのかも知れません。」
「己の使命を理解し果敢に試練に立ち向かう聖女様を早く見つけださねばなりません。」
「もしかして聖女様、自分が聖女って気づいて無いんじゃない?」
「「「・・・・・・・・。」」」
何だかよく分からない状況下で主人公が聖女の自覚が無いまま『異世界に来てしまった理由』を探してフラリと旅をする。
ここ、結構汚れていません?ちょっと掃除しますから待ってて下さいね。掃除好きの聖女は無自覚浄化の旅になっている事にいつ気付くのか?
そして聖女を追って旅する第二王子一行と果たして出会う事はあるのか!?
魔王はどこに?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
不定期更新になります。
主人公は自分が聖女だとは気づいていません。
恋愛要素薄めです。
なんちゃって異世界の独自設定になります。
誤字脱字は見つけ次第修正する予定です。
R指定は無しの予定です。
World of Fantasia(ワールド・オブ・ファンタジア)
緋色牡丹
ファンタジー
生きる意味を見出せない三十二歳の男・山田緋色。
夏の夜、光の渦に呑まれ、彼が目を覚ましたのは――幻想の森だった。
壊れた愛車、知らない空、そして湖に浮かぶ青髪の少女。
異世界での出会いが、“止まった人生”を再び動かしていく。
異世界叙情ファンタジー、開幕──
※この小説は、小説家になろう、カクヨムにも同時掲載しています。
挿絵はAIイラストを使ったイメージ画像です。
事故に遭いました~俺って全身不随?でも異世界では元気ハツラツ?
サクラ近衛将監
ファンタジー
会社員の俺が交通事故に遭いました。二か月後、病院で目覚めた時、ほぼ全身不随。瞼と瞳が動かせるものの、手足も首も動かない。でも、病院で寝ると異世界の別人の身体で憑依し、五体満足で生活している。また、異世界で寝ると現代世界に目が覚めるが体の自由は利かない。
睡眠の度に異世界と現代世界を行ったり来たり、果たして、現代社会の俺は、元の身体に戻れる方法があるのだろうか?
そんな男の二重生活の冒険譚です。
毎週水曜日午後8時に投稿予定です。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
転生小説家の華麗なる円満離婚計画
鈴木かなえ
ファンタジー
キルステン伯爵家の令嬢として生を受けたクラリッサには、日本人だった前世の記憶がある。
両親と弟には疎まれているクラリッサだが、異母妹マリアンネとその兄エルヴィンと三人で仲良く育ち、前世の記憶を利用して小説家として密かに活躍していた。
ある時、夜会に連れ出されたクラリッサは、弟にハメられて見知らぬ男に襲われそうになる。
その男を返り討ちにして、逃げ出そうとしたところで美貌の貴公子ヘンリックと出会った。
逞しく想像力豊かなクラリッサと、その家族三人の物語です。
追放王子の気ままなクラフト旅
九頭七尾
ファンタジー
前世の記憶を持って生まれたロデス王国の第五王子、セリウス。赤子時代から魔法にのめり込んだ彼は、前世の知識を活かしながら便利な魔道具を次々と作り出していた。しかしそんな彼の存在を脅威に感じた兄の謀略で、僅か十歳のときに王宮から追放されてしまう。「むしろありがたい。世界中をのんびり旅しよう」お陰で自由の身になったセリウスは、様々な魔道具をクラフトしながら気ままな旅を満喫するのだった。
王女の夢見た世界への旅路
ライ
ファンタジー
侍女を助けるために幼い王女は、己が全てをかけて回復魔術を使用した。
無茶な魔術の使用による代償で魔力の成長が阻害されるが、代わりに前世の記憶を思い出す。
王族でありながら貴族の中でも少ない魔力しか持てず、王族の中で孤立した王女は、理想と夢をかなえるために行動を起こしていく。
これは、彼女が夢と理想を求めて自由に生きる旅路の物語。
※小説家になろう様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる