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罪業深重
23. 白苑会開祖 -1
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月日は流れ、久世累は大学生になり、東都人文大学 人間科学部心理学科に入学した。
あの夜の惨劇は、佐々木大地が1人の子供と無理心中を図ろうとした事件とされたが、それも数年経てば誰の記憶からも洗い流された過去となった。
累は美しく成長した。
彼が通り過ぎるたび、老若男女を問わず、誰もが息を呑むように視線を奪われる。
色素の薄い、透き通るような白い肌。陽光を弾く白金の髪。そして、淡い桃の色をした瞳。アルビノ特有のその神秘的な美貌は、見る者には畏怖さえ抱かせ、キャンパス内では早くも噂の的となっていた。
そんな累にも、この大学で一人の学友ができた。
柊恒一郎という男である。
恒一郎は、他の学生たちとは明らかに纏っている空気が違っていた。それもそのはず、彼は一度社会に出てから、自らの目的のために学び直している三十歳の大学生だった。
彼は、凪いだ海のように物静かな男だった。
周囲の学生が累の浮世離れした容姿に浮き足立つ中、恒一郎だけは一人の学生として、ごく淡々と累に接する。その落ち着きと適度な距離感は、若者特有の喧騒を嫌う累にとって、ひどく心地よいものだった。
ある日の講義の後、夕暮れの廊下で恒一郎のスマートフォンが鳴った。画面に映し出されたのは、六歳になる彼の息子の写真だった。
「――ああ。パパはもう少しで終わるから、お利口に待っていてくれ」
電話を切った恒一郎に、累は少しだけ興味を惹かれて問いかけた。
「……息子さんですか」
「ああ、一度社会人を経験してからこの道に入ったからな」
恒一郎はそう言って、少しだけ目尻を下げて笑った。累は、そんな彼と講義を受け、行動を共にすることが増えていった。
ある日の午後。
累は恒一郎に誘われ、心理学科の専門講義である『現代社会における宗教心理学:救済と集団力学』を受講した。
階段教室の隅で、累は教授の言葉を静かに書き留めていく。
講義の内容は、なぜ人は目に見えない存在を信じるのか、そして「教祖」という存在がいかにして群衆の心を掌握し、巨大な組織を動かすのかという、集団心理のメカニズムだった。
「――昨今、未曾有の大災害が多発し、人々の平穏は一瞬で崩れ去る時代となりました。科学や政治が万能ではないと知ったとき、人は極限の不安から逃れるために、絶対的な他者への『依存』を求め始めます。近年、新興宗教が爆発的に急増しているのは、その生存本能の現れと言えるでしょう」
教授の言葉が、累の耳の奥に心地よく、深く沈み込んでいく。
累にとって、他者に支配されることは死よりも耐え難い不快であり、吐き気を催すほどの恐怖だった。あの日、佐々木大地に肉体も心も蹂躙された屈辱。その痛みの記憶が、無意識のうちに累のなかで歪んだ自己防衛本能を形作っていた。
けれど、累はそれを「トラウマ」だとは認めない。ただ、他者の意志に振り回される環境を非効率だと切り捨て、二度と何者にも侵されない「絶対的な安全圏」を確保することに、執着に近い情熱を傾けていた。
ーーもし僕が教祖なら
講義で語られる「集団心理の掌握」は、累の目には、この上なく合理的で魅力的なビジネスモデルに映った。
これほど効率的な『商売』が他にあるだろうか。信徒を巧みに扇動できれば、いくらでも金を、権力を、生み出せるはずだ
累の淡い桃色の瞳は、陶酔を孕んでわずかに潤む。
それが過去の傷が生んだ歪な渇きであることに、彼は気づかなかった。
◆
夕闇が迫る街角、オレンジ色の街灯が石畳を淡く照らし始める。累は澪と恒一郎を連れて、馴染みのイタリアンバルへと足を運んだ。
重厚な木製の扉を開けると、そこには外の静寂とは対照的な、熱を帯びた活気が満ちていた。小気味よい皿の触れ合う音、キッチンから響く威勢のいい掛け声、そして至る所のテーブルから溢れ出す笑い声や話し声が幾重にも重なっている。
ガーリックとハーブの香ばしい匂いが、その熱気に混じって鼻をくすぐった。
三人が席へと案内される間、何人かの客がふと会話を止め、無意識に累の方へと視線を向けた。アルビノ特有の、白金の髪と透き通るような肌を持つ彼の姿は、この雑多な喧騒の中ではどうしても人目を引いてしまう。
けれど、隣を歩く澪はそんな周囲の反応などお構いなしだった。
「ねぇ、聞いてよ二人とも! 今日の英文学の講義、教授が急にシェイクスピアの音読を指名してきてさ。私、もう心臓が止まるかと思ったんだから!」
テーブルに着くなり、澪が運ばれてきたパスタを巻き取りながら、楽しげに声を弾ませる。
「ああ、見てたよ。澪、あからさまに動揺してたから」
恒一郎がふっと口角を上げ、穏やかに応じた。彼はワイングラスを傾けながら、累の方へ視線を向ける。
「比較文化論の課題も、なかなか骨が折れそうだな。累、お前の方はどうなんだ。心理学のレポート、もう取り掛かってるのか?」
恒一郎の落ち着いた問いかけに、累は穏やかに微笑み、冷えた白ワインのグラスに指先を添えた。
「僕は大丈夫だよ。……少しずつ進めてる」
店内の賑わいが心地よい BGM となり、三人の会話は自然と弾んだ。一息ついたところで、澪がひょいと顔を覗き込んできた。
「そういえばさ、累。最近はどう? 大学生活、楽しい?」
「え?」
「だって、累ってば昔からどこか冷めてるっていうか、自分のことにあんまり興味なさそうだったでしょ? だから、今の累が何を考えてるのかなって、ちょっと気になって」
澪の真っ直ぐな瞳に、累は一瞬だけ目を細めた。そして、グラスの縁をなぞりながら、静かに口を開く。
「……実はね。最近、興味のある進路ができたんだ」
「えっ、本当!? 累が自分からそんなこと言うなんて珍しい!」
澪はパッと顔を輝かせ、自分のことのように身を乗り出した。恒一郎も驚いたように眉を上げる。
「へぇ……心理学を活かせる仕事か? 累なら何でもできそうだけどな」
「うん。……まだ内緒だけど、とても大きな夢なんだ。もう少し形になったら、二人に話すよ。
その時は、君たちのことも誘いたいと思ってる」
恒一郎の薄桃色の瞳に、深い、決意のような光が宿る。
澪は「誘いたい」という言葉に、累が自分たちを必要としてくれていることを感じ、満面の笑みを浮かべた。
「大きな夢かぁ。いいな、累がそんな風に前向きになってくれて、私、本当に嬉しい! 累の誘いなら、私、絶対断らないよ!」
恒一郎も隣で、「俺も検討くらいはする」と、穏やかな笑みを浮かべた。
「……ふふ、期待してて。もう少ししたら、ちゃんと伝えるから」
累は二人の純粋な信頼を静かにその胸へと仕舞い込み、別の話題へと滑らかに話を切り替えた。
その日は溢れんばかりの活気に満ちたバルの中で、三人の笑い声がいつまでも心地よく溶け合っていった。
あの夜の惨劇は、佐々木大地が1人の子供と無理心中を図ろうとした事件とされたが、それも数年経てば誰の記憶からも洗い流された過去となった。
累は美しく成長した。
彼が通り過ぎるたび、老若男女を問わず、誰もが息を呑むように視線を奪われる。
色素の薄い、透き通るような白い肌。陽光を弾く白金の髪。そして、淡い桃の色をした瞳。アルビノ特有のその神秘的な美貌は、見る者には畏怖さえ抱かせ、キャンパス内では早くも噂の的となっていた。
そんな累にも、この大学で一人の学友ができた。
柊恒一郎という男である。
恒一郎は、他の学生たちとは明らかに纏っている空気が違っていた。それもそのはず、彼は一度社会に出てから、自らの目的のために学び直している三十歳の大学生だった。
彼は、凪いだ海のように物静かな男だった。
周囲の学生が累の浮世離れした容姿に浮き足立つ中、恒一郎だけは一人の学生として、ごく淡々と累に接する。その落ち着きと適度な距離感は、若者特有の喧騒を嫌う累にとって、ひどく心地よいものだった。
ある日の講義の後、夕暮れの廊下で恒一郎のスマートフォンが鳴った。画面に映し出されたのは、六歳になる彼の息子の写真だった。
「――ああ。パパはもう少しで終わるから、お利口に待っていてくれ」
電話を切った恒一郎に、累は少しだけ興味を惹かれて問いかけた。
「……息子さんですか」
「ああ、一度社会人を経験してからこの道に入ったからな」
恒一郎はそう言って、少しだけ目尻を下げて笑った。累は、そんな彼と講義を受け、行動を共にすることが増えていった。
ある日の午後。
累は恒一郎に誘われ、心理学科の専門講義である『現代社会における宗教心理学:救済と集団力学』を受講した。
階段教室の隅で、累は教授の言葉を静かに書き留めていく。
講義の内容は、なぜ人は目に見えない存在を信じるのか、そして「教祖」という存在がいかにして群衆の心を掌握し、巨大な組織を動かすのかという、集団心理のメカニズムだった。
「――昨今、未曾有の大災害が多発し、人々の平穏は一瞬で崩れ去る時代となりました。科学や政治が万能ではないと知ったとき、人は極限の不安から逃れるために、絶対的な他者への『依存』を求め始めます。近年、新興宗教が爆発的に急増しているのは、その生存本能の現れと言えるでしょう」
教授の言葉が、累の耳の奥に心地よく、深く沈み込んでいく。
累にとって、他者に支配されることは死よりも耐え難い不快であり、吐き気を催すほどの恐怖だった。あの日、佐々木大地に肉体も心も蹂躙された屈辱。その痛みの記憶が、無意識のうちに累のなかで歪んだ自己防衛本能を形作っていた。
けれど、累はそれを「トラウマ」だとは認めない。ただ、他者の意志に振り回される環境を非効率だと切り捨て、二度と何者にも侵されない「絶対的な安全圏」を確保することに、執着に近い情熱を傾けていた。
ーーもし僕が教祖なら
講義で語られる「集団心理の掌握」は、累の目には、この上なく合理的で魅力的なビジネスモデルに映った。
これほど効率的な『商売』が他にあるだろうか。信徒を巧みに扇動できれば、いくらでも金を、権力を、生み出せるはずだ
累の淡い桃色の瞳は、陶酔を孕んでわずかに潤む。
それが過去の傷が生んだ歪な渇きであることに、彼は気づかなかった。
◆
夕闇が迫る街角、オレンジ色の街灯が石畳を淡く照らし始める。累は澪と恒一郎を連れて、馴染みのイタリアンバルへと足を運んだ。
重厚な木製の扉を開けると、そこには外の静寂とは対照的な、熱を帯びた活気が満ちていた。小気味よい皿の触れ合う音、キッチンから響く威勢のいい掛け声、そして至る所のテーブルから溢れ出す笑い声や話し声が幾重にも重なっている。
ガーリックとハーブの香ばしい匂いが、その熱気に混じって鼻をくすぐった。
三人が席へと案内される間、何人かの客がふと会話を止め、無意識に累の方へと視線を向けた。アルビノ特有の、白金の髪と透き通るような肌を持つ彼の姿は、この雑多な喧騒の中ではどうしても人目を引いてしまう。
けれど、隣を歩く澪はそんな周囲の反応などお構いなしだった。
「ねぇ、聞いてよ二人とも! 今日の英文学の講義、教授が急にシェイクスピアの音読を指名してきてさ。私、もう心臓が止まるかと思ったんだから!」
テーブルに着くなり、澪が運ばれてきたパスタを巻き取りながら、楽しげに声を弾ませる。
「ああ、見てたよ。澪、あからさまに動揺してたから」
恒一郎がふっと口角を上げ、穏やかに応じた。彼はワイングラスを傾けながら、累の方へ視線を向ける。
「比較文化論の課題も、なかなか骨が折れそうだな。累、お前の方はどうなんだ。心理学のレポート、もう取り掛かってるのか?」
恒一郎の落ち着いた問いかけに、累は穏やかに微笑み、冷えた白ワインのグラスに指先を添えた。
「僕は大丈夫だよ。……少しずつ進めてる」
店内の賑わいが心地よい BGM となり、三人の会話は自然と弾んだ。一息ついたところで、澪がひょいと顔を覗き込んできた。
「そういえばさ、累。最近はどう? 大学生活、楽しい?」
「え?」
「だって、累ってば昔からどこか冷めてるっていうか、自分のことにあんまり興味なさそうだったでしょ? だから、今の累が何を考えてるのかなって、ちょっと気になって」
澪の真っ直ぐな瞳に、累は一瞬だけ目を細めた。そして、グラスの縁をなぞりながら、静かに口を開く。
「……実はね。最近、興味のある進路ができたんだ」
「えっ、本当!? 累が自分からそんなこと言うなんて珍しい!」
澪はパッと顔を輝かせ、自分のことのように身を乗り出した。恒一郎も驚いたように眉を上げる。
「へぇ……心理学を活かせる仕事か? 累なら何でもできそうだけどな」
「うん。……まだ内緒だけど、とても大きな夢なんだ。もう少し形になったら、二人に話すよ。
その時は、君たちのことも誘いたいと思ってる」
恒一郎の薄桃色の瞳に、深い、決意のような光が宿る。
澪は「誘いたい」という言葉に、累が自分たちを必要としてくれていることを感じ、満面の笑みを浮かべた。
「大きな夢かぁ。いいな、累がそんな風に前向きになってくれて、私、本当に嬉しい! 累の誘いなら、私、絶対断らないよ!」
恒一郎も隣で、「俺も検討くらいはする」と、穏やかな笑みを浮かべた。
「……ふふ、期待してて。もう少ししたら、ちゃんと伝えるから」
累は二人の純粋な信頼を静かにその胸へと仕舞い込み、別の話題へと滑らかに話を切り替えた。
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