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冒険者デビュー

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「お!ここかな?」
私は今冒険者ギルドの前に立っていた。
さて、中はどんな感じなのかなー
私はドキドキしながら扉を開けた

うおーーーーーーーーーー………酒臭い…

思っていた以上に酒臭かった
うーーーん、酔っ払いが多いなー
冒険者らしき人達が集まって酒を飲んでいる
ギルドって言うより酒場って感じだな―――
あ、でもマンガとかで見るギルドも酒場と兼任してる感じのが結構あった気がするなー
そういうもんなのか?
まあいっか。とりあえず受付はーっと
お!あそこか

「すみませーん、冒険者になるにはどうすればいいのでしょう…か」
うお―――――めっちゃ美人!!!深い海のような色の瞳が輝いていらっしゃる!!!さらっさらの水色ストレートの髪!!!そして豊満なお胸!!!
思わず見とれている所へ、キレイなお声がきこえてきた

「はい、新規登録の方ですね。少々お待ち下さい。」
彼女は微笑みながらそう言って、奥へ下がって行った。
ふあーーーーーーー!!声もキレイとかやばいな!!!最後の微笑みとか破壊力が半端なかったよ
とかなんとか考えているうちに受付のお姉さんが戻って来た
「では、こちらに記入をお願いします。名前は必ず書いてください。他書ける物だけで結構です。」

「分かりました」
名前、年齢、使用魔法、使用武器、出身地……これだけ?少ない気もするけどこんなもんか?

まあ名前と年齢だけ書いておこう。魔法の事は今度神様に聞いて見るか。武器は…使えるけど…まあもう少ししてから買いに行くか。身を守れるように必要最低限の物は身に着けておかないとだもんね。出身地は書いても分からないしな

よし!!
「お願いします」
「はい、ありがとうございます。ではこちらのプレートをお渡ししますね。プレートの色はランクごとに変わります。一番低いランクはEで水色、次がDで青、Cで緑、Bで銀、Aで金、そして最高ランクのSが黒です。ランクは依頼を達成していくうちに上がって行きますので頑張ってください!!」

渡されたプレートにはこの世界の文字で月雪澪と書いてあった
言い忘れていたが、この世界の言葉と文字は分かるようにしてもらっている。見た事も聞いたこともない言葉なのにわかるっていうのは変な感じがするが、おかげでこの世界ならどこにいっても話が通じるし文字も読める!!やばい、これ一種のチートってやつでは?まあいっか。旅の障害が一つ減ったと思えばラッキーだよね。

「はい、ありがとうございます!!」

私はお礼を言うと、早速依頼を受けようと依頼ボードと書かれている所に向かった

おーーー!!けっこうたくさんあるな
まずは簡単なものからだよね
んーーー、これがいいかな

私が手に取ったのは薬草採集の依頼だ
薬草の名はノースフレイと書いてあった
10本で1000レイドかー
1000レイドとは千円のことだ
さっき受付のお姉さんに聞いておいたおすすめの宿屋の宿泊費は一日食事込みで2000レイド。とりあえず宿代だけは確保しておきたい。
私は依頼の書かれた紙をボードからとって再び受付へ向かった。

「この依頼を受けたいのですが」
「はい、ノースフレイの採集ですね。あの辺の魔物が活発化しているらしいのでお気を付けて」
「はい、ありがとうございます」

魔物が活発化…遭遇しないといいな……
そう願いながら私はノースフレイが生えているという東の森へ向かった




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