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買い物

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しんでーんしんでーんらんららーん♪
きんきらきーらりーんきーれいーだなー♪

勿論こんな変な歌詞の歌を歌いながら歩いているわけではない。そんなことをしたらすれ違った人全員に笑われてしまう。こいつ頭うったんじゃね?とかいう目で見られる。頭の中で歌っているだけだ。

澪はこれから旅に出れるという状況にうきうきしていた。鼻を歌いたくなってしまうほどに上機嫌だ。

いーけめーんいーけめーんあーれいーさまー♪
おーかおーがとーってもきーれいだねー♪
るんるんるーん♪

神殿に入ると前回同様誰もおらず、キレイなお顔のアレイ様かいらっしゃった。

「こーんにーちは!アレイ!」

「こんにちは、澪。ご機嫌だね。」

「だって旅に出るんだよ?自由の身だよ?うきうきわくわくするにきまってるよーーーー!!」

「ふふ。それで?何か用があって来たんでしょ?」

「そうそう。もうちょっと魔法について教えてもらいたくて。」

「ああ。聞法は基本的な生活魔法は使えるようにしているよっていうのは言ってあったよね。何か使いたい魔法があるのかい?」

「旅の移動手段として使える魔法何かないかなーって思って。あー、自分で魔法を作れるーとかなら便利なのになー」

「ならそれを二つ目のお願いにすればいいんじゃないかな?」

「え???できるの?いいの?チートすきない?いいの?」

「うん。できるよ。あと二つ、なんでもかなえられるよ。」

「よっしゃぁーーーーーーーー!!!じゃあ自分の望んだものを作りだす魔法とか、変身できる魔法とか
認識疎外の魔法とか、空を飛ぶ覧法とかなんでもできるってこと???やっふぅー。じゃ、じゃあ。二つ目のお願いは『自分で好きな魔法を作りだせるようなる』でお願いします!!」

「はい。了解しました。うん。使えるようにしといたから後で試してみてね。あ、使い過ぎないように気をつけてね。一応澪は元の世界で鍛えていたこともあって魔力は多いんだけど、魔力が切れると倒れちゃうから。」

「わかった、気をつけるね。ありがとう。じゃあ私は買い物に行ってくるね。」

「いってらっしゃい。気をつけてね。」

「いってきます!」






澪はかわいいなーーーーーー
あまくてやさしい蕩けきった目をしているが本人はいっさい気にしない、隠そうともしない。アレイの姿は誰にも見ることができないので、気にする必要はないのだが。

変身魔法だってーーーーー!!!何かに変身してみたいのかなな?かわいいなぁーーーーー。
それとも澪は賢いから女の子の一人旅は危ないと思って男の姿になるとか???どっちもだろうなーーーーー。かわいいなぁーーーーーー!!!


ふふっ。旅はいろんな人に出会えるからね。いい出会いがあるといいね 、澪。









澪は武器屋でナイフを見ていた。
おぉーーー。こういう装飾がきれいなものとかあるんだ。でもやっぱ機能性重視の方がいいよね。軽いのがいいなー。
お!これいいかも。と手に取ってみようとしたき、
「あ、お嬢ちゃん、それ呪いの装備!さわると一生手から離れなくなるらしい。さわんないほうがいいぞー。」


一瞬で手を引いた。
何故そんなものが堂々と店に置いてある。店主が気付いてなかったら私は一生ナイフを手に生きなくてはいけないじゃないか。
ちょっと殺意湧た。


結局、店主におすすめを聞き、さっきのお詫びに値下げをしてもらった。


次はどこに行くかな?
あと買う物は、服、野宿用の毛布、食料、⋯こんなもん?

じゃあ次は服を買いに行こう。
普段着用の服をあと2セットと、パジャマと下着かな?
普段着用は今着てる白いシャッに黒いズボン、みたいな動きやすいのがいいよね。

澪はお店に着くと、まず白いシャツニ枚と黒いズポン2着を手に取った。その後下着を見に行き、こちらはきちんとなやんで、可愛いが機能性も優れているものを厳選した。バジャマは一番触り心地の良かった、白のレースが可愛いふわっとしたワンピースを選んだ。

レジのお姉さんは、澪が今もシャッとズボンという格好をしているのに加え、たった今彼女が持って来た服がシャツとスボンという事に対して、年頃の女の子、しかもこんな美女がこんな地味な格好でいいのか?と思わず真顔になったが、一瞬で笑顔を取り戻して、無事会計を終わらせた。

澪は店員が一瞬真顔になった事気ついて何かあったのだろうか?と不安になったが、すぐに笑顔に戻ったのでまあいっか、と店を後にした。


次は野宿に必要な物か⋯服屋とかは分かりやすいけど野宿用の道具が売ってる所を探すのは大変そうだな。先に食料を買いに行ってそこで聞いて見るか。


澪は食材を買うべく、市場へ向かった。

市場へ着くと、たくさんの食材が目に入った。
いろいろあるなー。そういえは次の町へはどのくらいで着くんだるう。
移動手段とかにもよるしなー

「おじさん!これ1週間分ください。」
とりあえず最初に目に入った肉屋で肉を買うことにした。1週間分で足りなかったら森とかでなんか食べれるもの探して食べれはいいよね。いざというときは食材を出せる魔法を作っちゃえばいいし。

「お、えらい美人さんじゃねーか。よっしゃ。ちょっとおまけしといてやるよ。」

「ありがとう!!おじさん!あ、ちょっと聞きたいんだけど、ここから一番近い町ってどこ?」

「あーー。そうだな。レイナの町かな?近いっつっても歩きだと10日はかかるけどな。」

「レイナの町ね。わかった!ありがとう、おじさん!」

「おう!気をつけろよ。」
澪はそのあと調味料と1週間分の野菜を買って、市場を後にした。
徒歩で10日ならまだ考え中だけど魔法でなにか移動手段を得られれば1週間くらいで着くよね。

・・・・・・・・・・・あっ!!!

次の町のことはっか考えてて野宿用の道具売ってるとこ聞くの忘れてた!!!

・・・・ま、いっか。

澪はあたりを見渡すと、冒険者らしき人達を見つけて声をかけた。
「すいません。ちょっと聞きたいことがあるんですけどいいですか?」

「ああ、なんだ?」

「野宿用の道具を買いたいんですけど、そういう道具がそろってるお店しってますか?」
おそらくこの冒険者たちはバーティーなのだろう。あそこは?いやあっちのほうが揃ってるだろう。などと、メンバー同士で話し合ってくれている。
優しい人達だなーと、じんわりととあたたかい気持ちを感じながら澪は嬉しそうにその様子を見ていた。

しはらくして、ようやく決まったようだ。
「お無ちゃん。冒険者たちがよく使ってる店があるんだがそこでいいか?」

「はい。」

「よし。じゃあちょっと分かりにくい所にあるから地図書いてやる。感謝しるよ?」

30代前半くらいの人の良さそうな男はにかっと笑って地図を書いてくれた。

「ありがとうございます!!
若干子ども扱いされているような感しがしなくもないが 、実際まだ成人前の子供なので気にしない。

お礼を言うと、地図に書かれている店へと向かった。


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