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仲間
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「シロは何を食べるの?」
「ん~?何も食べないよ。」
「きみは本当に謎生物だね。家族はいるの?」
「えへへ~。いないよ。でもぼく何でもできるよ。あー、でも澪は倒せないな。だってきみ強すぎるんだもん。ぼくはそこらの人間には勝てる自信がある。でもきみには勝てない。だから本当はきみとは接触しないつもりだったんだけどなー。」
「シロってそんなに強かったんだ。あー、でもたしかに。改めてみると隙がないね。普通の人は勝てないかも。」
「でしょ?あ、あとさー。なんか魔法使ってるでしょ?何の魔法?防御系の魔法じゃないっぽいし、いま魔法使う必要ある?」
すごいな。わかるんだ。男じゃないって知ったらがっかりするかな。まあいつでもこの姿になれるし大丈夫か。
「すごいね、魔法使ってるの分かるんだ。実はね、私女なんだよ。魔法で姿変えてるの。」
「うっわ。本当にすごいなきみ。この世界に姿を変える魔法なんて存在しないよ?まあぼくはできるけど。ねえ、なんで男の姿になってるの?自衛のためっていうのは無しだよ。きみはもし襲われても簡単に返り討ちにすることができる。ねえ、なn」
「ストップ!シロが気になる事全部答えるから。まずご飯を食べさせて!」
用意した夕飯は既に冷めきっていた。こっちの世界で初の自作ご飯が・・・。
「は、はい。」
「よし、いただきます。」
「・・・。」
ご飯を食べている間、シロはずっと澪のことを見ていた。正直食べづらい。けど可愛いからゆるす。モフモフは正義だもんね。前の世界では忙しくて動物は飼えなかったし。友達の家に行った時に犬を触らせてもらった事があるけど、あの時は本当に幸せだった。もう攫って行ってしまおうかと思ったもんな。はあ、見てるだけでも幸せ。
「ごちそうさまでした」
「・・・ねえ澪。・・・えっと。もう遅いよ。寝よっか。僕が最高の枕になってあげるよ!」
「??そうだね。ははっ。そりゃ楽しみだ。」
食器類をさっと片付け、寝る準備を始める。シロは本当に枕になってくれた。体を大きくすることができるようで、ちょうどよいサイズになってくれ、私はそれに顔をうずめるようにして眠りに着いた。モフモフで素晴らしい寝心地だった。
「ねえ、澪。君は何者なんだい?」
シロがそうはっきりとつぶやいても目覚めないほどに。
「みーーお!!朝だよ!!起きて!」
「ん~~~。」
今は午前九時。昨日寝る前に九時になったら起こしてといわれた。おっそ。と思ったが口には出さない。
「みおー、さっき男の人達が来てぼくのことを解剖して実験して徹底的に調べ上げるからついて来いって言われたんだけどー。国王の命令だからーって。たすけてー。」
「は?どこの国?この国?シロにてぇ出したらその国滅ぼすぞ?」
「あ、起きた。おはよう、澪。ちょーっと怖いからその殺気収めよう?ね?」
「あぁ、ごめん。おはよう、シロ。・・・ねえシロ?近くに人の気配がないよ?まさかうそ?朝からその冗談はきついよ?」
「ごねんね。でも澪が全然起きてくれないから。もう次からは起こしてあげないよ?」
「ごめんごめん。ちゃんと起きるよ。」
***************************************
「じゃあ出発しようか。」
《マジックカーペット》今日も頼むぜ!相棒!!。
「・・・・・。ねぇ。つっこまない方がいい?」
「ん?どうした?」
「・・・なんでもないデス。」
澪は本当に何者なんだ、と思いながら顔をひきつらせた。すごい気になる。あー、ほんとに。ぼく本当に君のこと気に入っちゃったよ。そのうち結婚とかするのかなぁ。それ、すんごいやだなぁ。ずーっとひとりじめしたいな。まぁ、さっき変な虫が寄り付かないように男の時の方が好みって言っておいたから、しばらくは男の姿でいるんじゃないかな?あとは、僕がちょっと目立つかもな・・・。後で澪のタイプ聞いておかなきゃ。
「シロ!行くよー!」
「はーい。」
「お客様。乗り心地はいかがでしょうか?」
「ねえ、澪?これはちょっと、盛り過ぎじゃない?空気抵抗の魔法と認識疎外・・かな?の魔法・・・だよね?あとすんごい乗り心地いいし。」
「正解!大体そんな感じだよ。さすがシロ!!」
実は足そうと思えばもっといろんな機能を足せるし、瞬間移動とかもやろうと思えばできることは黙っておこう。いつかもっとびっくりさせたいし。ちなみに今は男の姿だ。女の姿の方も好評だったけど、こっちの方が好みのようだ。シロのやつ、私と趣味あうな~。
「ねえ、澪。男の見た目はどーゆうのが好み?」
「何だよ急に。んー。サラサラストレートの長髪(白)で、後ろで結わえてて、身長180センチで、顔は目の色が灰色のイケメン!!かな。」
「りょーかい。」
「何ですか了解って。」
でもかわいいからゆるす!!
**************************************************
「ね~~~~澪~~~~あきた~~~~。ま~だ~~~?」
「ん~確かに飽きたねー。せっかくの旅だから移動時間も大切だと思ったんだけど・・・。もういいかな。じゃあスピードアップして一気に進んじゃうね。」
「やった。レッツゴー――。」
「あ、見えてきたよ。なんかすっごいがっちり防御されてるって感じの街だね。」
「あー、あそこは、なんか、寒い。白い。って事が印象に残るところだよ。」
「来た事あるんだ?」
「うん。僕が保温の魔法をかけとくよ。魔力結構使っちゃってるでしょ?」
「ありがとう。助かるよ。」
「いーえ。」
「じゃあそろそろ降りますか。」
「ん~?何も食べないよ。」
「きみは本当に謎生物だね。家族はいるの?」
「えへへ~。いないよ。でもぼく何でもできるよ。あー、でも澪は倒せないな。だってきみ強すぎるんだもん。ぼくはそこらの人間には勝てる自信がある。でもきみには勝てない。だから本当はきみとは接触しないつもりだったんだけどなー。」
「シロってそんなに強かったんだ。あー、でもたしかに。改めてみると隙がないね。普通の人は勝てないかも。」
「でしょ?あ、あとさー。なんか魔法使ってるでしょ?何の魔法?防御系の魔法じゃないっぽいし、いま魔法使う必要ある?」
すごいな。わかるんだ。男じゃないって知ったらがっかりするかな。まあいつでもこの姿になれるし大丈夫か。
「すごいね、魔法使ってるの分かるんだ。実はね、私女なんだよ。魔法で姿変えてるの。」
「うっわ。本当にすごいなきみ。この世界に姿を変える魔法なんて存在しないよ?まあぼくはできるけど。ねえ、なんで男の姿になってるの?自衛のためっていうのは無しだよ。きみはもし襲われても簡単に返り討ちにすることができる。ねえ、なn」
「ストップ!シロが気になる事全部答えるから。まずご飯を食べさせて!」
用意した夕飯は既に冷めきっていた。こっちの世界で初の自作ご飯が・・・。
「は、はい。」
「よし、いただきます。」
「・・・。」
ご飯を食べている間、シロはずっと澪のことを見ていた。正直食べづらい。けど可愛いからゆるす。モフモフは正義だもんね。前の世界では忙しくて動物は飼えなかったし。友達の家に行った時に犬を触らせてもらった事があるけど、あの時は本当に幸せだった。もう攫って行ってしまおうかと思ったもんな。はあ、見てるだけでも幸せ。
「ごちそうさまでした」
「・・・ねえ澪。・・・えっと。もう遅いよ。寝よっか。僕が最高の枕になってあげるよ!」
「??そうだね。ははっ。そりゃ楽しみだ。」
食器類をさっと片付け、寝る準備を始める。シロは本当に枕になってくれた。体を大きくすることができるようで、ちょうどよいサイズになってくれ、私はそれに顔をうずめるようにして眠りに着いた。モフモフで素晴らしい寝心地だった。
「ねえ、澪。君は何者なんだい?」
シロがそうはっきりとつぶやいても目覚めないほどに。
「みーーお!!朝だよ!!起きて!」
「ん~~~。」
今は午前九時。昨日寝る前に九時になったら起こしてといわれた。おっそ。と思ったが口には出さない。
「みおー、さっき男の人達が来てぼくのことを解剖して実験して徹底的に調べ上げるからついて来いって言われたんだけどー。国王の命令だからーって。たすけてー。」
「は?どこの国?この国?シロにてぇ出したらその国滅ぼすぞ?」
「あ、起きた。おはよう、澪。ちょーっと怖いからその殺気収めよう?ね?」
「あぁ、ごめん。おはよう、シロ。・・・ねえシロ?近くに人の気配がないよ?まさかうそ?朝からその冗談はきついよ?」
「ごねんね。でも澪が全然起きてくれないから。もう次からは起こしてあげないよ?」
「ごめんごめん。ちゃんと起きるよ。」
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「じゃあ出発しようか。」
《マジックカーペット》今日も頼むぜ!相棒!!。
「・・・・・。ねぇ。つっこまない方がいい?」
「ん?どうした?」
「・・・なんでもないデス。」
澪は本当に何者なんだ、と思いながら顔をひきつらせた。すごい気になる。あー、ほんとに。ぼく本当に君のこと気に入っちゃったよ。そのうち結婚とかするのかなぁ。それ、すんごいやだなぁ。ずーっとひとりじめしたいな。まぁ、さっき変な虫が寄り付かないように男の時の方が好みって言っておいたから、しばらくは男の姿でいるんじゃないかな?あとは、僕がちょっと目立つかもな・・・。後で澪のタイプ聞いておかなきゃ。
「シロ!行くよー!」
「はーい。」
「お客様。乗り心地はいかがでしょうか?」
「ねえ、澪?これはちょっと、盛り過ぎじゃない?空気抵抗の魔法と認識疎外・・かな?の魔法・・・だよね?あとすんごい乗り心地いいし。」
「正解!大体そんな感じだよ。さすがシロ!!」
実は足そうと思えばもっといろんな機能を足せるし、瞬間移動とかもやろうと思えばできることは黙っておこう。いつかもっとびっくりさせたいし。ちなみに今は男の姿だ。女の姿の方も好評だったけど、こっちの方が好みのようだ。シロのやつ、私と趣味あうな~。
「ねえ、澪。男の見た目はどーゆうのが好み?」
「何だよ急に。んー。サラサラストレートの長髪(白)で、後ろで結わえてて、身長180センチで、顔は目の色が灰色のイケメン!!かな。」
「りょーかい。」
「何ですか了解って。」
でもかわいいからゆるす!!
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「ね~~~~澪~~~~あきた~~~~。ま~だ~~~?」
「ん~確かに飽きたねー。せっかくの旅だから移動時間も大切だと思ったんだけど・・・。もういいかな。じゃあスピードアップして一気に進んじゃうね。」
「やった。レッツゴー――。」
「あ、見えてきたよ。なんかすっごいがっちり防御されてるって感じの街だね。」
「あー、あそこは、なんか、寒い。白い。って事が印象に残るところだよ。」
「来た事あるんだ?」
「うん。僕が保温の魔法をかけとくよ。魔力結構使っちゃってるでしょ?」
「ありがとう。助かるよ。」
「いーえ。」
「じゃあそろそろ降りますか。」
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