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バディの決定
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適合者は集まるように、と指示をもらった。
俺は修司、彩香と集まってから集合場所に向かった。
全員集まったみたいで、高木が口を開いた。
「全員揃ったな。これより、バディの構成を考える。2人ずつが理想だが、今は11人と奇数なのでどこかは3人になってもらう。特殊部隊はバディで各地帯の蟲の殲滅に向かってもらうため、信頼関係を築いていくことが重要だ。」
高木の顔は真剣だった。それもそのはず、うまく連携ができなければ死につながってしまうことも十分にあり得るからである。
「今の特殊部隊のメンバー表を渡す。各自一枚、取っていくようにしてくれ。」
それぞれで回していった。
特殊部隊メンバー表
1期生(19歳):村上 秋、 一色 大那(いっしき だいな)
2期生(18歳):村上 のどか(例外,15歳)、 比津見 誠志郎(ひつみ せいしろう)
3期生(17歳):西野 菜乃(にしの なの)、 北野 亜美(きたの あみ)
4期生(16歳):村上 智尋、 松倉 修司、 板中 彩香
え、のどかは2期生なのかよ。俺の先輩じゃん……
注射打たれるの早すぎだろ。12歳で打たれたってことか?南さんマジで何やってんだよ。
やばい、殴りたくなってきたぞ。
しかし我慢しなければいけない。
ヤバい奴でも顔は美人だ。殴れば周りの男どもが本気で殴りかかってきそうである。
その後で、南さんには硫酸とかかけられそうだし……
のどかが寄ってきた。
「おにーちゃん、気にしなくていいからね。あたしが妹だってことには変わりないんだから。いつもみたいに接してくれればいいよ」
「私のことも、いつもと同じように話してもらっていいからね」
秋姉も後ろから言ってくる。
こう言ってくれて非常に助かった。
おそらくだが、家族に敬語を使われることに違和感を覚えるのだろう。
俺は使う方になっていただろうが、自分が敬語を使うことを想像すると家族の近さがなくなる気がして、怖かった。
円形のテーブルに適合者を全員座らせ、高木が言った。
「話し合いで決めてもらいたい。我々が決めるよりは納得するバディになるだろう。だが、衝突したり長引くようであれば我々で決めさせてもらう」
俺たち適合者以外、部屋からいなくなった。
俺の向かいの席に座っている女の子?だろうか。
中性的な人だが、とても綺麗でドキドキしてしまった。
「私は比津見 誠志郎。私は女だ。そこのお前!じろじろ見てくるんじゃない」
俺を見ながら机をバンッ!と叩いて言ってきた。
見すぎだったかな?
「す、すみませんでした」
反射的に謝った。怖い…
比津見は続けて発言する。
「もう同じ期生同士でいいんじゃないか?どう思う?」
みんなに意見を求めた。
「あの~、私は嫌です。一色さんとは」
秋姉は異議を唱える。
「何故ですか?秋さん」
すぐに決まらなくて少し怒り気味だ。
「だって、約束守らなかったんです。智尋くんのこと話しても直接会いに行かないと約束したのに」
一色が入りこむ。
「いいだろ別に♪減るもんじゃない♪」
どこかで聞き覚えのある口調だ。
そういえば、あの仮面野郎来てないな。休みか?
頭の中である1つの場面がよみがえる。
(全員集まったな。)
そうだ!高木さんは確かに全員集まっていると言っていた。
俺と修司以外で男といったらこの一色という男ただ一人だ。
けど、仮面は被っていない。白髪でかなりのイケメンだ。
むかつく……
「よお♪智尋。よろしくな~♪」
手を振ってくる。というか、もう少し姿勢を正せないのか。
テーブルの上に足を置いてリラックスしている。
後ろにこければいいのに……
「私は智尋くんとバディがいいです」
「あたしもあたしも~」
うん、俺はいいんだけど修司はだいじょうb……
振り向くと、
「ねえ、彩香ちゃん。俺とバディ組まへん?同期だし、やりやすいと思うんやけど」
「あーしは別にいいよ。同期だと変にかしこまらなくてもいいし、智尋は家族でって感じがすごいしてるから。」
修司の心配は必要なかったな。
それにしてもあいつは行動が早い。
最初に声かけてくれるかもって期待してたのに、ちょっと裏切られた気分だ。
「じゃあ、決まったバディから書いていくからね」
綺麗な字だなぁ。俺もあんな風に書けるようになりたい。
「またじろじろ見てくる!コッチ見るな!」
「ごめんなさい」
俺何回も怒られてるな……
嫌われたくないんだけど。
黒板には以下のように書かれていた。
バディ(決定)
・村上 秋、村上 のどか、村上 智尋
・一色 大那、比津見 誠志郎
・西野 菜乃、北野 亜美
・松倉 修司、板中 彩香
「終わった終わった♪4期生は俺についてこい♪」
一色が呼んでくる。
「おい、ついていくか?」
修司に聞くと、
「いこや」
「あーしもいいけど?」
こいつまで…
俺は修司、彩香と集まってから集合場所に向かった。
全員集まったみたいで、高木が口を開いた。
「全員揃ったな。これより、バディの構成を考える。2人ずつが理想だが、今は11人と奇数なのでどこかは3人になってもらう。特殊部隊はバディで各地帯の蟲の殲滅に向かってもらうため、信頼関係を築いていくことが重要だ。」
高木の顔は真剣だった。それもそのはず、うまく連携ができなければ死につながってしまうことも十分にあり得るからである。
「今の特殊部隊のメンバー表を渡す。各自一枚、取っていくようにしてくれ。」
それぞれで回していった。
特殊部隊メンバー表
1期生(19歳):村上 秋、 一色 大那(いっしき だいな)
2期生(18歳):村上 のどか(例外,15歳)、 比津見 誠志郎(ひつみ せいしろう)
3期生(17歳):西野 菜乃(にしの なの)、 北野 亜美(きたの あみ)
4期生(16歳):村上 智尋、 松倉 修司、 板中 彩香
え、のどかは2期生なのかよ。俺の先輩じゃん……
注射打たれるの早すぎだろ。12歳で打たれたってことか?南さんマジで何やってんだよ。
やばい、殴りたくなってきたぞ。
しかし我慢しなければいけない。
ヤバい奴でも顔は美人だ。殴れば周りの男どもが本気で殴りかかってきそうである。
その後で、南さんには硫酸とかかけられそうだし……
のどかが寄ってきた。
「おにーちゃん、気にしなくていいからね。あたしが妹だってことには変わりないんだから。いつもみたいに接してくれればいいよ」
「私のことも、いつもと同じように話してもらっていいからね」
秋姉も後ろから言ってくる。
こう言ってくれて非常に助かった。
おそらくだが、家族に敬語を使われることに違和感を覚えるのだろう。
俺は使う方になっていただろうが、自分が敬語を使うことを想像すると家族の近さがなくなる気がして、怖かった。
円形のテーブルに適合者を全員座らせ、高木が言った。
「話し合いで決めてもらいたい。我々が決めるよりは納得するバディになるだろう。だが、衝突したり長引くようであれば我々で決めさせてもらう」
俺たち適合者以外、部屋からいなくなった。
俺の向かいの席に座っている女の子?だろうか。
中性的な人だが、とても綺麗でドキドキしてしまった。
「私は比津見 誠志郎。私は女だ。そこのお前!じろじろ見てくるんじゃない」
俺を見ながら机をバンッ!と叩いて言ってきた。
見すぎだったかな?
「す、すみませんでした」
反射的に謝った。怖い…
比津見は続けて発言する。
「もう同じ期生同士でいいんじゃないか?どう思う?」
みんなに意見を求めた。
「あの~、私は嫌です。一色さんとは」
秋姉は異議を唱える。
「何故ですか?秋さん」
すぐに決まらなくて少し怒り気味だ。
「だって、約束守らなかったんです。智尋くんのこと話しても直接会いに行かないと約束したのに」
一色が入りこむ。
「いいだろ別に♪減るもんじゃない♪」
どこかで聞き覚えのある口調だ。
そういえば、あの仮面野郎来てないな。休みか?
頭の中である1つの場面がよみがえる。
(全員集まったな。)
そうだ!高木さんは確かに全員集まっていると言っていた。
俺と修司以外で男といったらこの一色という男ただ一人だ。
けど、仮面は被っていない。白髪でかなりのイケメンだ。
むかつく……
「よお♪智尋。よろしくな~♪」
手を振ってくる。というか、もう少し姿勢を正せないのか。
テーブルの上に足を置いてリラックスしている。
後ろにこければいいのに……
「私は智尋くんとバディがいいです」
「あたしもあたしも~」
うん、俺はいいんだけど修司はだいじょうb……
振り向くと、
「ねえ、彩香ちゃん。俺とバディ組まへん?同期だし、やりやすいと思うんやけど」
「あーしは別にいいよ。同期だと変にかしこまらなくてもいいし、智尋は家族でって感じがすごいしてるから。」
修司の心配は必要なかったな。
それにしてもあいつは行動が早い。
最初に声かけてくれるかもって期待してたのに、ちょっと裏切られた気分だ。
「じゃあ、決まったバディから書いていくからね」
綺麗な字だなぁ。俺もあんな風に書けるようになりたい。
「またじろじろ見てくる!コッチ見るな!」
「ごめんなさい」
俺何回も怒られてるな……
嫌われたくないんだけど。
黒板には以下のように書かれていた。
バディ(決定)
・村上 秋、村上 のどか、村上 智尋
・一色 大那、比津見 誠志郎
・西野 菜乃、北野 亜美
・松倉 修司、板中 彩香
「終わった終わった♪4期生は俺についてこい♪」
一色が呼んでくる。
「おい、ついていくか?」
修司に聞くと、
「いこや」
「あーしもいいけど?」
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