BUG(バグ)~蟲の国ではすでに人間様は強者ではない~

こんぶおにぎり

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羨ましい

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先日の戦いから一週間がたった。
智尋は修司から腕が治ったとの連絡を貰い、胸を撫でおろした。
学校からは一週間休めと言われ、今日が学校に行く日である。

「一週間、結構有意義な時間を過ごせたな」
家では録画したアニメをすべて見切った。

海の丘、君の食料を食べたい、この世で一番ゴミが好き
などである。

朝はパンを食べた。
口の中の水分が無くなっていることに不快感を覚える。
冷蔵庫を見ると、お茶しかないので、智尋はお茶でパンを流し込んだ。

「パンと牛乳ってホント合わないよな……」

急いで学校へ向かう。
吹いてくる風が智尋の髪をなびかせる。
研究所に行くと、修司がいた。

「おー、智尋やん。見てみ?ちゃんと治ってるやろ」

腕を見てみると、本当につながっている。
つぎはぎの後は残っているが、指を動かせているので、完治していると言えるだろう。

「よく治ったな」
「ああ。せや、俺の能力見せたるわ」

力を腕に込めている。
彩香と違うところは、両腕という点だ。

「ふん!!」

両腕がゴリラのような腕に変身した。
以前、南が例として挙げた能力と全く同じものだった。

「凄い……」
「せやろ?」
「いや、そういうことじゃないんだけど……」
「どういうことやねん。まあ、これも見てや」

見せられたのは、大きな金棒だった。もちろんナイロ製だ。
無数の出っ張りがあり、叩かれるととてつもないダメージが与えられるだろう。
智尋は羨ましそうに修司を見つめる。

「ええやろ?な?」
「はあ、確かに凄いな」

智尋はため息をつきながら、同意する。
パワータイプの能力が欲しかった智尋にはとてつもなく魅力的なものに見えた。

南が言う。

「君は君らしく戦えばいい。これから君らしい戦い方を見つけていけばいいじゃないか。パワーが強いだけじゃ成し
得ないこともきっとある。それに今後新しい能力が出てくる可能性だってあるよ」

「はあ、頑張ります……」

悔しさが込み上げてくるが耐えることしかできない。

「修司も回復したことだ、君たちには修業を行ってもらう。」

南は椅子から立ち上がり、ついてこいと合図を送る。
智尋と修司は顔を見合わせた。
修司はとても張りきっている様子であったが、一方で智尋はやる気がなさそうだ。
南に連れられて、以前蟲と戦った場所へ到着した。
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