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第279話 魔言将
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「我が主、魔言将イルーラ様。
よくぞおいで下さいました」
魔族エクゼヴは空中に浮遊する巨大な杖を携えた少女に向かって膝を付き、
臣下の礼を取った。
なん…だと…?
身に纏っている衣服も帽子も、持っている杖も妙に大きくて、
”全体的にぶかぶかな感じ”のする
この女の子が…
大魔王直属の魔界五軍将のひとりであり、
紡がれる言葉は”大魔王の言葉”とも紀伝される
『魔言将』だと言うのか!?
慧河は何の前触れも無く突然現れた高位魔族に驚愕した。
「恐れながらイルーラ様…
どうやって此処にいらっしゃっられたのですか?
魔界と人間界の境には500年前に精霊達が張った、
魔力数値1000以上の魔力を持つ存在を阻む忌々しい結界が存在します。
我ら並の魔族とは比べ物にならない程の超常魔力を持つ
高位魔族であられるイルーラ様も例外なく、
結界を抜けることが出来なかった筈なのでは?」
魔族エクゼヴは恐縮しながら、
自身の主に問いかけた。
「…私の忠実なる将軍エクゼヴ…
…お前の見通しの眼鏡で…
…私の魔力数値を確認するといいわ…」
「これは…魔力数値999!?
確かにこれならば結界を超えられますな!
ですが…イルーラ様の魔力が”この程度”であられる筈が…?」
「…中央域の聖王国方面で…
…エクゼヴに与えた魔軍の反応が減少しているのを確認したわ…
…聖王国の国境守備軍程度で私の配下がやられるのは…
…どう考えてもおかしい…
…おかしなことはすぐに調査…
…そして魔軍救援の為に増援を送る必要があったわ…
…だけど結界を抜けられる中位魔族を調査に送っても…
…更に被害が増える可能性が高い…
…だから確実かつ損害が出ない方法として自分の目で確かめに来たのよ…
…結界を越える術として長年研究していた方法…
…私の肉体を魔力数値1000を超えないだけの量に分裂させてね…」
「おおお…イルーラ様…
我ら如き下賤な者の為に、
そんな高等な御業を…
有難き事でございます。
このエクゼヴ…感動に打ち震え、
これ以上の言葉もございません…」
「…良い…我が将軍エクゼヴ…
…私達魔族は人間に比べて数が少ないわ…
…配下の心配をするのは魔界を治める長のひとりとして…
…当然のことなのだから…」
魔界五軍将のひとり魔言将イルーラは
自身の配下に対し慈しみの言葉を掛けた。
よくぞおいで下さいました」
魔族エクゼヴは空中に浮遊する巨大な杖を携えた少女に向かって膝を付き、
臣下の礼を取った。
なん…だと…?
身に纏っている衣服も帽子も、持っている杖も妙に大きくて、
”全体的にぶかぶかな感じ”のする
この女の子が…
大魔王直属の魔界五軍将のひとりであり、
紡がれる言葉は”大魔王の言葉”とも紀伝される
『魔言将』だと言うのか!?
慧河は何の前触れも無く突然現れた高位魔族に驚愕した。
「恐れながらイルーラ様…
どうやって此処にいらっしゃっられたのですか?
魔界と人間界の境には500年前に精霊達が張った、
魔力数値1000以上の魔力を持つ存在を阻む忌々しい結界が存在します。
我ら並の魔族とは比べ物にならない程の超常魔力を持つ
高位魔族であられるイルーラ様も例外なく、
結界を抜けることが出来なかった筈なのでは?」
魔族エクゼヴは恐縮しながら、
自身の主に問いかけた。
「…私の忠実なる将軍エクゼヴ…
…お前の見通しの眼鏡で…
…私の魔力数値を確認するといいわ…」
「これは…魔力数値999!?
確かにこれならば結界を超えられますな!
ですが…イルーラ様の魔力が”この程度”であられる筈が…?」
「…中央域の聖王国方面で…
…エクゼヴに与えた魔軍の反応が減少しているのを確認したわ…
…聖王国の国境守備軍程度で私の配下がやられるのは…
…どう考えてもおかしい…
…おかしなことはすぐに調査…
…そして魔軍救援の為に増援を送る必要があったわ…
…だけど結界を抜けられる中位魔族を調査に送っても…
…更に被害が増える可能性が高い…
…だから確実かつ損害が出ない方法として自分の目で確かめに来たのよ…
…結界を越える術として長年研究していた方法…
…私の肉体を魔力数値1000を超えないだけの量に分裂させてね…」
「おおお…イルーラ様…
我ら如き下賤な者の為に、
そんな高等な御業を…
有難き事でございます。
このエクゼヴ…感動に打ち震え、
これ以上の言葉もございません…」
「…良い…我が将軍エクゼヴ…
…私達魔族は人間に比べて数が少ないわ…
…配下の心配をするのは魔界を治める長のひとりとして…
…当然のことなのだから…」
魔界五軍将のひとり魔言将イルーラは
自身の配下に対し慈しみの言葉を掛けた。
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