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第3章
メガロドラコニア
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翌朝……
ログハウスは昨夜遅くに目的地のカジラヤ鉱山に到着し、地上で待機をしていた。
自重を知らないバトルメイドとバトル執事たちはカジラヤ鉱山に到着後、地上に降りて3時間ほどで魔鉱石が10万樽、ミスリル鉱石1万樽、オリハルコン鉱石3000樽、その他レアアースを1000樽以上掘っていたが、インゴットへの精製は後回しにしていた。
精製が後回しになった理由は、とにかくバトルメイドとバトル執事でアースディグの競争をしたかったからだ。優勝したのはエレナ、ベッキペアでアランとイワンは悔しがった。
「アラン、転移門の魔改造はどうだ?」
「ミスリルのドア枠とオリハルコンのドアだぜ」
「うわっ、何、このピカピカドア……早くカモフラージュしてくれ」
「しかたない、元のドアに偽装するよ」
「エレナ、ベッキ、『リューコ』の魔導原子炉はどうだ?」
「バッチグーなのよ。魔改造でステルス仕様にしたの」
「それと、速度もコントロール出来るし、通信機能を持たせたわ」
「なぁ、ベッキー、何処からそんな古いネタを仕入れてくるんだ」
「えへへ、内緒よ」
「エレナ、大丈夫だな。転移門を『リューコ』の前に移動」
「ラファエル、転移門の魔法陣の書き換えはオッケーだな?」
「はい、快楽の星に座標を固定していますので大丈夫です」
「アラン、イワン、執事モードよ」
ピピピ、ピピピ、ピピピ、タブレットのアラーム音でヒロシとミサエさんは目覚めたのだった。
「ミサエさん、おはよう」
「ヒロシさん、おはよう」
「信心深き者たちよ」
リビングの大型モニターにプリアーポス様とボナデア様の3Dホログラムが浮かび上がった。
「此度の働き、見事であった。しかし、敵は快楽の星へと転移したことが判明した。これより汝らに転移門の改造を命じる」
「「「「はっ、仰せのままに」」」」
そう言われると、プリアーポス様とボナデア様は消えていった。
「皆さん、朝食の準備が出来ています」
「今朝はソーセージマフィンにしました」
「ダリナさん、ソーセージもいけますね」
「サブローは肉類が本当に好きね」
「アラン、イワン、何樽掘ったの?」
はい、面白かったので魔鉱石が10万樽、ミスリル鉱石1万樽、オリハルコン鉱石3000樽、その他レアアースが1000樽です」
「はぁ~、10万樽?」
「ヒロシさん、掘りすぎましたか?」
「うん、いいんじゃないの」
ヒロシは深く考えるのを放棄した。自重しないバトルメイドとバトル執事に好きな事をやらしておけばうまくいくと思ったからだ。
「ひょっとして、転移門も魔改造したの?」
「当然、オリハルコンのドアとミスリルの枠です」
「ヒロシさん、宇宙仕様ですから諦めなさい」
「ミサエさん、そうだった」
「ひょっとして他にも……」
「はい、はい、『リューコ』爆誕なのです」
「ベッキーが改造したの?」
「そうです。魔改造しました」
ベッキーはドヤ顔をした。
「アラン、イワン、何か作戦を考えているのならブリーフィングしようよ」
「はい、まずはステルス改造したリューコを先に飛ばし、快楽の星を偵察、地図化します」
「現在は『大型強化型座標ボール』を3機、『強化型座標ボール』を10機搭載しています。
「敵の本拠地と戦力が分かれば、攻撃力の高い武器の作成も検討します」
「それで、オリハルコンのドアとミスリルの枠にしたのはログハウスを移動するため?」
「いいえ、理論上は魔鉱石の10万樽の3万樽分でログハウスに魔導原子炉を作れば無限航行は可能ですが、強度的に宇宙空間は無理っぽいです」
「アラン、それで新しい機体を考えつもりだね?」
「はい、そのつもりです。リューコを10倍大型にすれば私たち全員が乗れます」
「但し、気密性の問題でリューコのカーボンファイバー製機体では宇宙空間に放り出されたときに空気漏れが起きます。ミスリルのインゴットを精製して薄く板状に伸ばしてカーボン製の機体に覆えば気密性と強度は完全に保たれると思います」
アランはリューコの形の宇宙船を画面に投影してくれた。全長50メートル、翼長50メートルの機体だったが、ヒロシが知っている宇宙船の全長は300メートル、横幅は30メートルだった。
「アラン、翼長を35メートルに縮めようか」
「はい、可能です」
「艦橋はそのまま、射撃統制システムは艦橋上部左右、魔導原子炉は中央、アストラ・ブラスター導波管は艦首に向かって設置してくれ」
「下部リューコ収納ハッチ追加」
「はぁ、アニメの戦艦のようにワープが出来るの?」
「はい、俺たちは魔改造を生きがいとしていますから」
「アラン、イワン、ありがとう。いよいよ宇宙征服だね」
「はい、このメンバーなら可能です」
「みんな~、精製するよ」
「「「はい」」」
「「「「フォージ・ミスリル」」」」
ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン……
「ふう、ミスリルインゴット1万個完成」
「次は、魔石の精製だ」
「「「はい」」」
「「「「フォージ・マジックプレート」」」」
ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン……
「ふう、魔石板3万枚完成」
「アラン、イワン、魔石板から魔導原子炉はどうする?」
「アルケミー・マジック・リアクターで完成です」
「「「「アルケミー・マジック・リアクター」」」」」
ドドーン 太鼓の音が鳴って魔導原子炉が完成した。
「皆んな~、休憩よ」
「ミサエさん、ダリナ、エレナとベッキもありがとう」
「ミサエさん、マンゴースムージーってあったのですか?」
「ええ、収納にあったのでエレナとベッキに手伝ってもらったのよ」
「じゃぁ、このタイバンカステラはどうしたのですか?」
「パォン・デ・ローよ、このカステラもエレナとベッキがレシピをアレンジしたみたい」
「サブロー、アラン、イワン、後は機体の成形だな」
「そうですね」
「「「「クラフティング・カーボンファイバー、ニッティング・アビエーションボディ」」」」
「おお~、一気に船体が出来上がった」
「インサート・マジック・リアクター」
「アルケミー・アストラ・ブラスター」
「インサート・アストラ・ブラスター」
「「左右の主砲はアランとイワンに任せるね」
「「了解です」」
「ミサエさん、艦内の什器プランは以上です」
「ダリナ、手伝って」
「はい」
「クラフティング・ファニチャー・サニタリー・バスルーム・ダイニングキッチン」
「インサート・ファニチャー・サニタリー・バスルーム・ダイニングキッチン」
「設置完了よ」
「「メイキング・リアハッチ」」
「ラッピング・シンミスリルプレート・エンチャント・ステルスエフェクト」
「名前はメガロドラコニアだ」
「やった~」
パチパチパチパチ
(話終わり)
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ログハウスは昨夜遅くに目的地のカジラヤ鉱山に到着し、地上で待機をしていた。
自重を知らないバトルメイドとバトル執事たちはカジラヤ鉱山に到着後、地上に降りて3時間ほどで魔鉱石が10万樽、ミスリル鉱石1万樽、オリハルコン鉱石3000樽、その他レアアースを1000樽以上掘っていたが、インゴットへの精製は後回しにしていた。
精製が後回しになった理由は、とにかくバトルメイドとバトル執事でアースディグの競争をしたかったからだ。優勝したのはエレナ、ベッキペアでアランとイワンは悔しがった。
「アラン、転移門の魔改造はどうだ?」
「ミスリルのドア枠とオリハルコンのドアだぜ」
「うわっ、何、このピカピカドア……早くカモフラージュしてくれ」
「しかたない、元のドアに偽装するよ」
「エレナ、ベッキ、『リューコ』の魔導原子炉はどうだ?」
「バッチグーなのよ。魔改造でステルス仕様にしたの」
「それと、速度もコントロール出来るし、通信機能を持たせたわ」
「なぁ、ベッキー、何処からそんな古いネタを仕入れてくるんだ」
「えへへ、内緒よ」
「エレナ、大丈夫だな。転移門を『リューコ』の前に移動」
「ラファエル、転移門の魔法陣の書き換えはオッケーだな?」
「はい、快楽の星に座標を固定していますので大丈夫です」
「アラン、イワン、執事モードよ」
ピピピ、ピピピ、ピピピ、タブレットのアラーム音でヒロシとミサエさんは目覚めたのだった。
「ミサエさん、おはよう」
「ヒロシさん、おはよう」
「信心深き者たちよ」
リビングの大型モニターにプリアーポス様とボナデア様の3Dホログラムが浮かび上がった。
「此度の働き、見事であった。しかし、敵は快楽の星へと転移したことが判明した。これより汝らに転移門の改造を命じる」
「「「「はっ、仰せのままに」」」」
そう言われると、プリアーポス様とボナデア様は消えていった。
「皆さん、朝食の準備が出来ています」
「今朝はソーセージマフィンにしました」
「ダリナさん、ソーセージもいけますね」
「サブローは肉類が本当に好きね」
「アラン、イワン、何樽掘ったの?」
はい、面白かったので魔鉱石が10万樽、ミスリル鉱石1万樽、オリハルコン鉱石3000樽、その他レアアースが1000樽です」
「はぁ~、10万樽?」
「ヒロシさん、掘りすぎましたか?」
「うん、いいんじゃないの」
ヒロシは深く考えるのを放棄した。自重しないバトルメイドとバトル執事に好きな事をやらしておけばうまくいくと思ったからだ。
「ひょっとして、転移門も魔改造したの?」
「当然、オリハルコンのドアとミスリルの枠です」
「ヒロシさん、宇宙仕様ですから諦めなさい」
「ミサエさん、そうだった」
「ひょっとして他にも……」
「はい、はい、『リューコ』爆誕なのです」
「ベッキーが改造したの?」
「そうです。魔改造しました」
ベッキーはドヤ顔をした。
「アラン、イワン、何か作戦を考えているのならブリーフィングしようよ」
「はい、まずはステルス改造したリューコを先に飛ばし、快楽の星を偵察、地図化します」
「現在は『大型強化型座標ボール』を3機、『強化型座標ボール』を10機搭載しています。
「敵の本拠地と戦力が分かれば、攻撃力の高い武器の作成も検討します」
「それで、オリハルコンのドアとミスリルの枠にしたのはログハウスを移動するため?」
「いいえ、理論上は魔鉱石の10万樽の3万樽分でログハウスに魔導原子炉を作れば無限航行は可能ですが、強度的に宇宙空間は無理っぽいです」
「アラン、それで新しい機体を考えつもりだね?」
「はい、そのつもりです。リューコを10倍大型にすれば私たち全員が乗れます」
「但し、気密性の問題でリューコのカーボンファイバー製機体では宇宙空間に放り出されたときに空気漏れが起きます。ミスリルのインゴットを精製して薄く板状に伸ばしてカーボン製の機体に覆えば気密性と強度は完全に保たれると思います」
アランはリューコの形の宇宙船を画面に投影してくれた。全長50メートル、翼長50メートルの機体だったが、ヒロシが知っている宇宙船の全長は300メートル、横幅は30メートルだった。
「アラン、翼長を35メートルに縮めようか」
「はい、可能です」
「艦橋はそのまま、射撃統制システムは艦橋上部左右、魔導原子炉は中央、アストラ・ブラスター導波管は艦首に向かって設置してくれ」
「下部リューコ収納ハッチ追加」
「はぁ、アニメの戦艦のようにワープが出来るの?」
「はい、俺たちは魔改造を生きがいとしていますから」
「アラン、イワン、ありがとう。いよいよ宇宙征服だね」
「はい、このメンバーなら可能です」
「みんな~、精製するよ」
「「「はい」」」
「「「「フォージ・ミスリル」」」」
ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン……
「ふう、ミスリルインゴット1万個完成」
「次は、魔石の精製だ」
「「「はい」」」
「「「「フォージ・マジックプレート」」」」
ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン、ゴトン……
「ふう、魔石板3万枚完成」
「アラン、イワン、魔石板から魔導原子炉はどうする?」
「アルケミー・マジック・リアクターで完成です」
「「「「アルケミー・マジック・リアクター」」」」」
ドドーン 太鼓の音が鳴って魔導原子炉が完成した。
「皆んな~、休憩よ」
「ミサエさん、ダリナ、エレナとベッキもありがとう」
「ミサエさん、マンゴースムージーってあったのですか?」
「ええ、収納にあったのでエレナとベッキに手伝ってもらったのよ」
「じゃぁ、このタイバンカステラはどうしたのですか?」
「パォン・デ・ローよ、このカステラもエレナとベッキがレシピをアレンジしたみたい」
「サブロー、アラン、イワン、後は機体の成形だな」
「そうですね」
「「「「クラフティング・カーボンファイバー、ニッティング・アビエーションボディ」」」」
「おお~、一気に船体が出来上がった」
「インサート・マジック・リアクター」
「アルケミー・アストラ・ブラスター」
「インサート・アストラ・ブラスター」
「「左右の主砲はアランとイワンに任せるね」
「「了解です」」
「ミサエさん、艦内の什器プランは以上です」
「ダリナ、手伝って」
「はい」
「クラフティング・ファニチャー・サニタリー・バスルーム・ダイニングキッチン」
「インサート・ファニチャー・サニタリー・バスルーム・ダイニングキッチン」
「設置完了よ」
「「メイキング・リアハッチ」」
「ラッピング・シンミスリルプレート・エンチャント・ステルスエフェクト」
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(話終わり)
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